第254話 五十二階層を攻略し帰り時間を計る
昨日、五十一階層を攻略した俺たちは五十一階層を最短距離で素早く駆け抜けて五十二階層にやって来ていた。
五十二階層も五十一階層と同じく洞窟型で偶にある罠に気を付けながら出て来るゴブリンや大型犬サイズのネズミに狼を倒して回り、宝箱を見つけつつ順調に次の階層に行ける階段を見つけた。
階段を見つけた所で俺たちは引き返し、まだ行ってない分かれ道のマッピングをしてから一応階段前のちょっとしたボス戦をこなし一段楽した所で俺は口を開いた。
「今日も取り敢えずこの階層のマッピングが全部終わったからここで引き返すって事で良いよね?」
「帰る事は意義なし。それと思いついたんだけど帰り道はちゃんと時間を計った方が良いと思うの、今後のためにも」
俺の帰る提案に姫姉たちは異論が無い様だったが姫姉から今後の事も考えて移動時間をしっかり把握した方が良いと提案された。
「確かに姫姉の言う通りか。それじゃ帰りはどのくらい時間が掛かるかの計測もしようか」
俺は姫姉からの真っ当な意見に賛同して無限収納から時計を取り出して腕に巻いた。
それから俺たちは時計の針がキリの良い時間になったタイミングで帰り始めた。
今回の帰り道はマッピングしたマップを頼りに最短のコースを選び、道中の敵は見つけ次第速攻で倒して出来るだけ無駄な時間を作らない様にしてダンジョンを駆け抜けた。
そのおかげか俺たちは30分程でダンジョンから出る事が出来た。
ダンジョンの扉の前に待機していた兵士は早々に帰って来た俺たちを見て昨日と同じく一階層攻略して帰って来た思ったのか俺たちに「本日は王城に戻られますか?」と聞いてきたので俺が代表して「はい」と返すと兵士は直ぐに俺たちの為の馬車を呼んでくれた。
そして王城まで帰る馬車の中で俺たちは帰るまでに掛かった時間について話し合っていた。
「取り敢えず今回の計測でどっちの階層も15分ほど掛かって帰ってこれたから取り敢えず五十一階層と五十二階層はコレを基準に考えるとして、次からは探索の時間も計測した方が良いよな」
「そうねちゃんと時間を計って今後のダンジョン探索でどのくらい時間が掛かるかの簡単な試算はしたいしね」
「それじゃあ明日もそういう感じで五十三階層を攻略するって事で」
明日の予定をそう決めた俺たちは王城に帰り着き俺はアモダフさんの所に寄り今回のマップも提供してから部屋に戻った。
そして王女様たちとの夕食を終えて俺は眠りについた。




