第253話 五十一階層を見に行く
今日から風呂が出来るまでの間、日帰りでダンジョンの五十一階層より先に進む事にした俺たちは朝食後さっそくダンジョンにやって来ていた。
五十一階層は一層と良く似た洞窟型だったが内容はそうではない様で道の先は複数に枝分かれしており更にその分かれ道にはゴブリンが五体屯していた。
俺たちは素早く戦闘態勢をとり、おれが周囲を見回して罠が無い事を確認してから魔銃デュアルガンドを先頭のゴブリンに放ち戦闘を開始した。
俺の放ったエアバレットは先頭のゴブリンにヒットしたがやはり威力が低いのかゴブリンが強いのか少し仰け反らせる程度にしかならず俺は直ぐにシリンダーを回しアイスバレットに変更して放ちながら俺たちはゴブリンたちに向かって駆け出した。
アイスバレットの威力は確認した通りで当たったところが凍りつきゴブリンの動きが鈍くなったところに俺はすかさず居合斬りでゴブリンの首を刎ねた。
姫姉は俺の後ろに隠れながら透明化と影移動でゴブリンたちの後ろに一気に移動して背後から首を刎ね、少女も俺の後ろに隠れながら移動して姫姉の後ろから攻撃で断末魔をあげたゴブリンの声を聞いて他のゴブリンたちが意識をそっちに向けた瞬間、俺の後ろから俺の右側に飛び出しゴブリンに気づかれる前に首に短剣を一突きして倒していた。
俺も直ぐに次のゴブリンを斬り倒し、残りの一体は姫姉が倒していた。
五十一階層での初めての戦闘は問題なく終わり俺たちはゴブリンたちの強さについて話し合い、四階層で出て来たゴブリンよりは強いとの共通認識になった。
それから俺たちはマップを埋める事を優先して五十一階層を探索していった。
途中で何度かゴブリンと戦いどのくらいの硬さか、どのくらい動きが良いかとかを調べて最終的に油断をしなければ真正面から絡め手無しで戦っても大丈夫だと分かった。
五十二階層に続く階段を見つけてマップも埋め尽くしたところで俺たちは今日のダンジョン探索を終える事にして来た道をリポップしたゴブリンと戦いながら最短距離で戻り、地上に帰って来た。
昼過ぎに帰って来たのでダンジョンの出入り口を見張っているいつもの兵士が「何かありましたか?」と心配して来たので俺は「五十一階層を攻略したので帰って来ただけなので大丈夫です」と返して心配して来た兵士を安心させた。
その後俺たちは王城に帰り、俺は今回のマップをアモダフさんのところで紙に書き写し、出て来た魔物の種類などを書き記してから部屋に戻った。




