第251話 体を動かしたらタンパク質を
食堂には俺たちが一番乗りで先に席に着いて待っているとウィンダムさんたちがやって来て、その直ぐ後に王女様とウォレンさんがやって来た。
王女様たちが来たタイミングで料理が運び込まれて来て俺たちの前に配膳されていった。
今日のメニューは前菜のタコのカルパッチョに玉ねぎの香ばしい香りのするオニオンスープ、そして肉料理の皮がパリッと香ばしく焼かれた鶏肉とフランスパンだった。
全員の前に料理が配膳されたところで王女様たちは食前のお祈りを、俺たちは頂きますをしてから料理に手をつけた。
俺はまずタコのカルパッチョに目を向けた。
タコに紫玉ねぎ、そしてかいわれダイコンが美しく並べられていてそこにオリーブオイルで作られたカルパッチョソースが掛けられていてとても美味しそうだった。
タコと紫玉ねぎとかいわれダイコンを箸で掴み一口食べた。
紫玉ねぎとかいわれダイコンのシャキッとした食感とタコの噛み切れる程よい弾力に酸味の効いたカルパッチョのソースが合わさってとても美味しい。
特に紫玉ねぎは辛味が少なくタコの厚みも噛み切れるサイズで食べやすかった。
あっという間にタコのカルパッチョを食べ終え俺は次に香ばしい香りのするオニオンスープを一口掬って飲んだ。
玉ねぎの甘さとコンソメのパンチのある味に舌鼓を打った後、肉料理の鶏肉に手を伸ばした。
皮目が揚げられた様に狐色のパリパリになっていて更に掛けられているマスタードソースもとても美味しそうで食欲を掻き立てられる。
俺はナイフを使って一口サイズに切り分けて軽くソースを付けて口に運んだ。
鶏肉のさっぱりとした肉汁にピリッとした辛味がありつつも甘めのハニーマスタードソースが絶妙にマッチしていてとても美味しかった。
共に提供された薄くカットされたフランスパンは鶏肉を載せて食べても美味しかったしオニオンスープに浸して少し柔らかくして食べても美味しかった。
全部の料理を堪能した俺は食後に出されたコーヒーを飲みつつ他の皆んなが食べ終わるのを料理の余韻を楽しみながら待ち、全員が料理を食べ終えたところでデザートが運び込まれて来た。
今日のデザートは苺とブルーベリーの載ったクリームブリュレだった。
表面のパリパリを崩して中のカスタードと一緒に食べれば口の中が甘さの幸せが広がり、添えられた苺とブルーベリーは甘さに支配された口の中をさっぱりさせてくれた。
クリームブリュレも美味しくいただき、ごちそうさまをして俺たちはメルリアさんに連れられて部屋に帰り寝る支度をして眠りに付いた。




