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第248話 お風呂の重要性

「ええ、ダンジョンに篭りっぱなしでも出来る限り清潔でいたいと姫姉きっての願いでして。緊張しっぱなしのダンジョンでもお風呂に入れば疲れも取れて緊張も解れるので出来ればで良いので、人が一人肩まで浸かれるくらいの浴槽と大量のお湯が欲しいです」

 ダンジョン探索にお風呂? と疑問符塗れになっていたアモダフさんに俺は何故お風呂が必要なのかを説明して何とか納得して貰った。


「分かりました、浴槽に関しましては職人を紹介させて頂きます。お湯に関しましてはそれ専用の魔導具が有りますのでそちらをご用意します」

「ありがとうございます」

「それで他に何か必要となるものはございますか?」

 アモダフさんにそう聞かれて俺は少し考えてから口を開いた。

「ではダンジョン内で食べる用の食事に野菜などの栄養バランスの良い料理をお願いします」

「栄養バランスの良い食事ですね、分かりました。料理長に伝えておきます。他には何かありますか?」

 栄養バランスが伝わった事に召喚されたり転移したりした人たちが伝えたんだろうなと思いつつ「いえ、あとは自分たちで揃えるので大丈夫です」と言い他に伝え忘れが無いか確認してから部屋を出て自分の部屋に戻って来た。


 部屋に戻ると姫姉が俺のベッドに寝転んで寛いでいたのでアモダフさんにお風呂の件について頼んで来て手に入ると伝えると姫姉が「ヤッタ!」と声に出して喜んだ。

 それから俺たちは昼食までの間、部屋でのんびりと寛ぎつつ今後のダンジョン探索で買っておく物を割り出していきそれが一段落したところでメルリアさんが昼食の準備が整ったと呼びに来た。


 田中さんと合流して食堂に移動すると俺たちが一番乗りだった様でいつもの席に座り数分ほど待ったところでウィンダムさんたちがやって来て、そのすぐ後に王女様とウォレンさんがやって来た。


 王女様が席に着くと料理か運び込まれて来て全員の前に配膳が終わったところで王女様の号令で食前のお祈りをし、俺たちは頂きますをして食事を始めた。


 今日の昼食はサーモンの様な魚のムニエルに温野菜のバーニャカウダー、そして玉ねぎとキャベツにベーコンの入ったコンソメスープだった。


 ムニエルにはタルタルソースが添えられていてそのままでも美味しいムニエルがタルタルソースと共に食べる事で更に美味しくなっていた。

 ブロッコリーにニンジンにダイコンも程よく湯がかれて柔らかくなっていて食べやすくバーニャカウダーのソースにも合っていて美味しかった。

 コンソメスープは言わずもがなしっかりと野菜とベーコンの旨みが溶け出していて美味しかった。


 食後に出されたオレンジの果肉が入ったゼリーも甘酸っぱくてさっぱりとしていてツルンと三口で食べてしまった。

 

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