第244話 アイスドラゴンと戦います
このエリアのボスは空を飛ぶはずなので俺たちは空に逃げられる前に倒そうと速攻で動き出した。
俺は魔銃デュアルガンドを構えてボスまで一直線に最短で駆けて行き、姫姉は透明化を発動して更に影移動を使いボスに気付かれない様に近づき、少女は気配を殺してボスまで駆けて行った。
一番初めにボスにたどり着いた俺は魔銃デュアルガンドをファイアバレットにして連射し、牽制をしつつ刀が届く距離まで詰めた。
そして俺が刀が届く距離に着いたところで俺の影から姫姉が飛び出してアイスドラゴンの翼目掛けて渾身の一撃を放った。
姫姉の放った渾身の飛ぶ斬撃は見事にアイスドラゴンの翼の付け根辺りに当たり深い傷を負わせた。
俺もここぞとばかりに魔銃から刀に持ち替えて姫姉が負わせた傷目掛けて飛ぶ斬撃を放った。
俺の斬撃もアイスドラゴンの翼の付け根辺りに当たったが姫姉の付けた傷とは少しズレた場所で翼を奪うまでには至らなかった。
だがそこで今まで気配を殺していた少女がアイスドラゴンの背に飛び乗り俺たちが付けた傷の反対側から二本の短剣を深く突き刺した。
更に少女はアイスドラゴンの翼に突き刺さった短剣を力の限り踏み、短剣を深々とアイスドラゴンの翼に突き刺した。
これにはアイスドラゴンも痛みを耐えられなかったのか大きな咆哮と共に身を捩り少女を振り落とした。
振り落とされた少女は着地のタイミングで体を捻り地面を転がって何とか怪我をする事なく着地に成功していた。
少女に怪我が無かったと一安心したところで俺と姫姉はアイスドラゴンに視線を戻し、何とか翼に刺さった短剣をどうにかしようと踠くアイスドラゴンに飛ぶ斬撃を放った。
翼に刺さった短剣に気を取られていたアイスドラゴンは俺たちの飛ぶ斬撃を避けられず顔面に直撃した。
ここまでされてやっとアイスドラゴンは俺たちを無視できないと判断して踠くのをやめて俺たちの方に向き直って攻撃をして来た。
だがアイスドラゴンの巨体から繰り出される攻撃は単調なものばかりで今の俺たちなら予備動作で直ぐに攻撃範囲から飛び退き、攻撃の隙にこっちの攻撃を当てるのは造作も無かった。
それから俺たちは何度もアイスドラゴンに攻撃を当て続け、傷だらけになったアイスドラゴンは一旦距離を取ろうと翼を羽ばたかせたタイミングを待ってましたと言わんばかりに俺と姫姉は翼の付け根辺りの傷目掛けて飛ぶ斬撃を放った。
俺と姫姉の放った飛ぶ斬撃は見事にアイスドラゴンの翼の傷に当たり、アイスドラゴンの翼を斬り取る事に成功し片翼を奪わらたアイスドラゴンは空に逃げる事は叶わずその場に墜落し、俺と姫姉はその隙を逃さずアイスドラゴンの首の両サイドに立ち会心の一閃を放った。




