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第241話 刻印魔弾アイスバレットを作る

「そういえばコレのこと忘れてたな」

 ストレス発散を終えて部屋に戻って来た俺たちはダンジョン探索で手に入れた物の整理をしていて、俺は無限収納アイテムボックスに入っていた氷結結晶を手に取ったタイミングでアイスバレットを作って貰おうとしていた事を思い出した。

 今日は陽が落ち始めていたので明日行くかと思い氷結結晶を無限収納アイテムボックスに仕舞おうとしたところで姫姉が声を掛けて来た。


「ソレって氷結結晶だよね? あっもしかして魔弾用のヤツ? 確か刻印魔弾も錬金術で作れるんだよね。もしかしたら私も作れるかもだからやってみて良い?」

 好奇心満々といった表情でそう言って来た姫姉に俺は氷結結晶は沢山あるし失敗しても良いかと考えて氷結結晶を手渡した。


「ふむふむ、なるほどなるほど。優くんミスリル少しちょうだい」

 氷結結晶を手にした姫姉はそれを眺めながら何か理解したようにミスリルを出すように俺に言ってきたので俺は無限収納アイテムボックスからミスリルのインゴットを取り出して渡した。

「十分の一だけでいいから切り分けて」

 そう言って俺にミスリルのインゴットを返して来たのでスキル形状変化で必要分だけミスリルを分けて再度姫姉に渡した。

「ありがと。それじゃあ早速、とりゃー! よしっ完成!」

 姫姉の手元が一瞬部屋を染めるほどの眩い光が輝いたと思った直ぐ後には姫姉の手の中に刻印魔弾アイスバレットが完成していた。

 現物が出来ているので失敗はしなかったらしいが姫姉はMPを大量に使ったようで疲れ切った声を出しつつ完成した刻印魔弾アイスバレットを俺に投げ渡してベッドにダイブしていた。

 一応現物に鑑定解析をつかって確認して成功しているのが分かったところで俺は魔銃デュアルガンドを取り出して刻印魔弾をセットしてミスリルの箱を取り出しその箱の中に向けて魔弾アイスバレットを放った。

 氷の弾丸が放たれ箱の底面に当たると同時にその周りを少しだけ凍らせた。

「おおスゲー! アイスバレットは当たるとこうなるのか!」

 俺はミスリルの箱を覗き込みながらどのくらい凍っているのかどのくらい冷たいのかを触って確かめていると姫姉が声を掛けて来た。

「優くん頑張ったご褒美にマッサージして♡」

 甘えた声でそう言われた俺は「はい喜んで!」と言って無限収納アイテムボックスに魔銃デュアルガンドとミスリルの箱を仕舞ってベッドに寝転んでいる姫姉の肩を揉み始めた。

「っん♡ そこそこ、気持ちーよ♡」

「こことかもどうですかお嬢様?」

 俺はそう言いながら腰の筋肉を程良い力加減で揉み解し、更には太腿に脹脛、そして臀筋に足までしっかりと揉み解していった。

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