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第236話 再生持ちは倒すのに時間が掛かる

 俺の予想通りというか戦闘を開始してから十分ほど経ったが目の前の巨大なスノーゴーレムことメガスノーゴーレムは斬るだけでは直ぐに再生し、燃やして蒸発させても周りの雪を取り込んで直ぐに再生する。

 しかもこのエリアは少しではあるが雪が降っているので放っておくと直ぐに全回復してしまううえに周りに雪が積もるので回復手段が増えてしまう。

 取り敢えず攻撃をし続けるしか無く俺は必死にメガスノーゴーレムの雪を削り取っていた。

 因みに開始早々にユニークスキルスティールで魔石だけ奪い取ろうと試したがボスのせいなのか奪い取れず、それどころか魔石がメガスノーゴーレムの中を絶えず動き回り出したので正攻法で倒す事になった。


 俺が必死に戦っている最中姫姉たちはというと早々にビッグスノーゴーレムを倒し魔導コンロでお湯を沸かしていた。

 姫姉たちは別に休んでいるのでは無くお湯が沸き次第俺が戦っているメガスノーゴーレムに目掛けてお湯を撒いて少しでも早く倒せるように協力してくれているのである。

 お湯を撒く事でメガスノーゴーレムの身体を削るとともに周りの雪も同時に溶かせるので理に叶っている。それとついでにミスリルの杭や余っている武器も熱してメガスノーゴーレムの周囲に置いている。


 この戦法にしてからだいぶ楽に戦え、今は何とかメガスノーゴーレムの体積を四分の一ほど削れた。

 このまま続ければ倒す事は出来るので俺たちは最早作業となった戦闘をたまに寒冷耐性ポーションを飲んだり、その辺にあった石ころを熱して投げたりしながら何とかメガスノーゴーレムの体積を半分まで削った。

 ここまでで魔力ポーションを五本と寒冷耐性ポーションを二本飲んだせいでだいぶお腹がちゃぷちゃぷだがここまで削れば魔石の動きも落ち着いているはずとスキル透視盗撮を使って覗いて見ると思った通り魔石はメガスノーゴーレムの体の中心辺りに止まっていた。


 俺は残った魔力をそこに目掛けて魔銃デュアルガンドのファイアバレットを連射して周りの雪を溶かし続け姫姉たちもそこに目掛けてお湯や熱したミスリルの杭を投げ半分ほど投げたところで硬い物に当たる音がしメガスノーゴーレムはその身体をただの雪の山に変え、それも直ぐに消えて無くなった。

 そしてその場には宝箱と先に続くであろう転移の魔法陣が現れた。

 

 宝箱の中身はやはりというか氷結結晶が十個と暑さを軽減する耐熱のペンダントが入っていた。

 なかなか良い物が入っていたので俺たちは少しは苦労した甲斐があったかもと思いつつ転移魔法陣に乗り四十六階層の入り口にある転移クリスタルに触れやっと地上に帰って来た。

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