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第234話 鳥をどうにかする方法を見つける

 やっぱり階段周りの空一面にいる白い鳥と戦うには手数が足りていない。

 上の階の狼はそれなりに近づかないと気付かれなかったから周りをそんなに気にせずに戦えたが今回は上空でしかも視野も広い。

 しかしこのままこの場所で頭を悩ませていても時間の無駄遣いな気がする。

 俺はそう考えつつ何かヒントが無いかもう一度詳しくこの階を隈なく見通した。


 何も見つからないなと思いつつ階段とは反対側の後ろに目をやると奥に何かの魔法陣が雪山の下にあった。

 しかも懇切丁寧に看板まで設置してあって『鳥殺し』と書いてあった。

 罠かと思ってその魔法陣に鑑定解析を使ってみると魔法陣の上に乗った者のMPを半分消費してその量に応じて雷雲を一定時間発生させる魔法陣だと言う事が分かり俺は直様姫姉たちにそのことを伝え、それを聞いた姫姉が「そんなのがあるんだ、なら試しに使うしかないね」と言い俺たちは魔法陣のある場所まで移動して来た。

 魔法陣の前までやって来た俺たちは雪を退かし魔法陣全体が見える様にした後、姫姉が試しに魔法陣に飛び乗った。


 姫姉が魔法陣に乗った瞬間魔法陣が輝き始め空が一気に暗くなり雷鳴が鳴りだした。

 そしてその音が鳴り稲光が輝いたと同時に空を飛んでいた白い鳥たちが一斉に地上に降りて来たように見えた。

 今なら行けると俺たちは確信し急いで反対側にある階段まで駆け出した。

 道中白い鳥たちが低空飛行で俺たちの前に立ち塞がったが空高くを飛ばない鳥など敵にならず俺たちはその鳥たちを斬り倒したり傍を走り抜けたりして階段まで辿り着いた。

 階段前に辿り着くとそこにはピクピクと痙攣しながら倒れ伏している多数の鳥たちと他の鳥よりも一回り程大きいボスと思われる鳥がフラフラの状態で俺たちの前に立ち塞がってきた。

 どうやら地面に倒れ伏している鳥たちは雷に打たれたようで所々に焦げた跡があり、更に少し焦げた臭いもしていた。

 けれど腐っても魔物らしくどうやら痺れて動けないだけでまだ生きてはいるらしい。


 俺は満身創痍と言った様子のボス鳥に魔銃でエアバレットを放つと案の定避けきれずに命中して体勢を崩し追い打ちのエアバレットを数発喰らって光の粒子になった。

 そしてその場に残されたのは綺麗な大きな羽根と魔石だった。

 ボスを簡単に倒してしまった俺たちは一応麻痺が解けて襲って来ない内に階段周りに倒れている鳥を倒せるだけ倒して魔石と小さな羽根を回収してから下の階に移動した。


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