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第221話 防具の新調もした

「優君、起きて。ご飯の時間だよ」

 姫姉に肩を揺すられ声を掛けられて俺は目を覚ました。

「ふわぁぁ、おはよう姫姉」

 欠伸をしながら俺は姫姉の膝枕から頭を上げて伸びをした。

 そして俺たちは部屋を出て田中さんと共に食事に呼びに来たメルリアさんに連れられて食堂にやって来た。


 食堂にはウィンダムさんたちが先に来ており俺たちは挨拶を交わしてから席に着き少しして王女様とウォレンさんがやって来た所で昼食が運び込まれてきた。

 生ハムのサラダにカルボナーラ、そして白身魚のフリットホワイトソース掛けが全員の前に並べられた。

 王女様たちが食前のお祈りをし、俺たちはいただきますをしてから食事を始めた。


 俺はまず前菜の生ハムのサラダを一口食べた。

 シャキシャキした食感のレタスにカリカリのクルトン、そして生ハムの少し強い塩味にシーザーサラダドレッシングの甘みと酸味の効いた味が口いっぱいに広がった。

 いつも通り美味しいなと思いつつ俺は黙々と食べ進めて数分で前菜のサラダを完食した。


 次は美味しそうな匂いが立ち込めるカルボナーラを一口分フォークで巻き取り口に運んだ。

 クリーミーで濃厚なチーズの旨味が口に広がりピリッとした黒胡椒のアクセントがベストマッチしていて程よく火の通った玉ねぎにベーコンも良い食感で美味しかった。

 カルボナーラも美味しくいただき完食して俺は最後の白身魚のフリットホワイトソース掛けに手を伸ばした。


 フリットのサクサクした食感とホワイトソースの濃厚でクリーミーな味に白身魚のあっさりした味のハーモニーが最高に良かった。

 全ての料理を食べ終えた俺は食後のコーヒーを飲みながら全員が食べ終えるのを待ち、全員が食べ終えた所でデザートのフルーツのヨーグルトソース掛けが運び込まれていた。


 フルーツはメロンと苺とキウイが入っていてどれも瑞々しく噛めば果汁が溢れ出して来て甘めヨーグルトソースと合っていてとっても美味しかった。

 デザートも完食し満足して少ししたところで王女様たちが退室し、ウィンダムさんたちも食堂を後にして俺たちも自分たちの部屋に戻った。


 俺部屋に戻って来た俺たちは今度は防具を作ることにした。

 やっぱり俺のスタイルなら急所だけを守れるようにするべきだよなと思いつつ胸全体を覆うチェストアーマーをアダマンタイトとオリハルコンを使いスキル形状変化で自分の身体に合わせて作った。

 後は籠手と脛当ても作り、最後に今履いている靴を安全靴の様にオリハルコンとアダマンタイトを使って作ることにした。靴はスキル形状変化では作り難かったので姫姉のクリエイトのスキルで作って貰い更に全ての装備にエンチャントも施して貰った。


 チェストアーマーには軽量化と頑強そして魔法耐性を付与して貰い、籠手と脛当てにも軽量化と頑強に魔法耐性を付与して貰った。靴には軽量化と頑強と魔法耐性に合わせてAGI10%上昇を付けて貰った。

 姫姉も俺と同じような急所だけを守る装備だったが少女は俺たちのよりも更に急所だけも守るチェストアーマーに安全靴だけで残りのアダマンタイトとオリハルコンは全て丸杭になっていた。


 装備の新調をしたので俺たちはメルリアさんに装備の最終調整と慣れる為に訓練がしたいと俺が念話で伝えた。

 メルリアさんは直ぐにやって来て前に剣の訓練に使った訓練場まで案内してくれた。

「それでユーマ様、ヒメナ様一つ聞きたいことがあるのですがその装備もしかしてですがアダマンタイトですか?」

 やっぱりメルリアさん位になれば見ただけで使っている素材を見抜けるらしい。一応オリハルコンは内側に使っているので気付かれなかった。

「そうですよアダマンタイトゴーレムを倒したらインゴットが出たんで作ったんですよ」

 俺がそう言うとメルリアさんは「どうやって倒したんですか?!」と驚き交じりにそう問い詰めてきた。

「普通に斬りましたよ」

「えっユーマ様たちが使っていたのはミスリルの刀、ミスリルではアダマンタイトは切れないはずなのに。一体どうやったんですか?」

 俺の普通に斬ったという発言を聞いてメルリアさんは疑いの眼差しでそう問い返して来たので俺は論より証拠と少女からアダマンタイトの丸杭を一本借りて無限収納アイテムボックスからミスリルの刀と適当な木材を一つ取り出し木材にアダマンタイトの丸杭を軽く刺して姫姉に丸杭に掛けたエンチャントを外して貰った。

 そして俺はミスリルの刀を腰に差し居合の体制を取り集中、集中力が最高になったタイミングで一閃。

 アダマンタイトの丸杭が真っ二つに斬れた。

「まさか本当に……斬れてる」

 メルリアさんは真っ二つになった丸杭を手に取ってそう溢し、俺の方を向き直って「疑ってしまい申し訳ありませんでした」と言って頭を下げて謝罪をしてきたので俺は「理解して貰えたので良いですよ」と返した。


 それから俺たちは防具を付けて動き、気になるところを調整した。

 そして新調したアダマンタイトとオリハルコンの刀の試し切りをしてあまりに簡単に的に用意したミスリルを斬れて驚いたり、オリハルコンの刀を取り出した事でメルリアさんに驚かれたりした。

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