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第206話 異世界間直通トンネルダンジョン攻略 十四階層、十五階層

前回のあらすじ

十三階層を探索

宝箱からマジックバッグが出た

マジックバッグを少女に渡した

「さてそれじゃあ戻って先に進もっか」

 姫姉がそう言い俺と少女が頷き返してから俺たちは来た道を引き返してもう一つの道を進んだ。

 その後も分かれ道の度にスキル透視盗撮で道の先を見通して宝箱や採取ポイントがあれば寄り道をしてゴブリンの襲撃を危なげなく越えて俺たちは十四階層に続く階段がある広場が視える所まで辿り着いた。


 ここの広場にも前回と同じくゴブリンたちが陣取っていて更に全方位を警戒しているため今回も奇襲は無理そうだと思い姫姉にその事を伝えた。

「そう、ならいつも通り真正面から戦うだけだね」

 その心強い発言に俺は出来れば楽に倒したいんだけどと心の中で溢しつつ「分かった、最初は援護に回るよ」と言うと姫姉がジト目になりながら「楽したいとか思ってない?」と尋ねてきた。

 俺は何故バレたんだと思いつつその事を顔に出さない様にしながら「そんなことないぞ」と誤魔化した。

「ふーん、まぁいっか。それじゃあ優君はしっかり援護してね」


 姫姉はそう言うと刀に手をかけて一気に駆け出した。俺と少女もそれに続いて駆け出してゴブリンたちの集団の前に躍り出て姫姉と少女が手前に居たゴブリンに斬り掛かり俺は魔銃を構えてゴブリンが固まっている場所に撃った。

 ゴブリンたちは俺たちの攻撃に対応できずに3体倒されたが俺たちが現れても驚くことも無くそれどころか仲間がやられて怒ったように声を上げながら武器を構えて襲い掛かって来た。

 そこからは乱戦になり俺は一歩引いた位置から出来る限り姫姉と少女がゴブリンと一対一になる様に魔銃で牽制しつつ近づいて来たゴブリンを刀で斬り払い数分で全てのゴブリンを倒した。


 広場に居たゴブリンを倒し終えた姫姉は俺に「マップ埋めするんでしょ?」と尋ねてきたので「勿論」と返すと姫姉は椅子と飲み物を取り出して少女と一緒に休憩を取り始めた。

 俺は俺でスキル透視盗撮を使ってまだ見てなかった森の中を隈なく視てスキルのマップが全部埋まった事を確認してから姫姉に声を掛けた。

「マップ埋め終わったよ」

「そう、なら次の階層と言いたいところだけどお昼ご飯の時間だし階段を下りたら昼食にしましょう」

 姫姉にそう言われて俺もそう言えばお腹空いたなと思い姫姉の提案に乗り階段を下りた所で椅子とテーブルと出して昼食を食べることにした。


 今回の昼食はおにぎりとキンッキンに冷やされたレモンの果実水に野菜不足を補うためだけに用意された冷やされたトマト。

 今の所は日帰りでダンジョンを攻略出来ているがこれから先は泊りがけになるからもっと栄養にも気を付けないとなと思いながら俺はトマトに齧り付いた。

 それから俺たちは食事を終えて椅子とテーブルを片付けてからダンジョン攻略を再開した。


「さてこの階層もスキルを使ってサクサク進もうか」

 俺は今回も木々の生い茂った山道を見ながらそう言って最短距離で階段まで辿り着く道に歩を進めた。

 それから俺たちは十三階層よりも更に急になった坂道を軽々と進んで、道中宝箱や採取といった寄り道をしつつ次の階層に続く階段を守るゴブリンも危なげなく倒して十五階層に続く階段に辿り着いた。

 ここでも俺がマップ埋めをして休息を取ってから俺は姫姉たちに声を掛けた。


「さて次はこれまでの傾向から十中八九ボス部屋なんだけど準備はいい?」

 俺がそう尋ねると姫姉は「勿論」と自信満々といった表情でそう言い、少女の方も気合の入った顔で頷き返して来た。

「それじゃあ行こうか」

 俺はそう言って階段を下り、姫姉たちも俺に続いて階段を下りて来た。


 階段を下りきるとそこは山の山頂付近といった木が生えていない場所だった。

 そして山頂からはここのボスと思しき気配がビンビンに感じられた。

「いるな」

 俺が山頂を見ながらそう言うと姫姉も「いるね」と返して来て少女も緊張した面持ちで山頂を見ていた。

 山頂からは俺たちに向けて殺気が放たれていたがより強い殺気を知っているからか全然恐ろしいと感じない。

 俺がそんな事を考えていると姫姉も同じことを考えてたのか「この程度の殺気か……弱いね」と呟いた。

 それを聞いた少女は驚いた表情を姫姉に向けたが俺は「そうだな」と姫姉の意見に同意すると今度は少女は俺の方を見て何言ってるんだと言わんばかりに驚いていた。


 確かに山頂に居る魔物は多分強いんだろう。だけど俺たちの知っている最強は姫姉の祖父さんでこっちに来て初めて知ったがこの国でも名の知れたSランク冒険者だったらしい人だ。

 そんな人に鍛えられていた俺たちが弱いと感じるくらいだからたぶん大丈夫だろうけど一応俺はスキル透視盗撮を発動してどんな魔物か視た。

 山頂に居るのは赤い色をした筋骨隆々の鬼と赤い鬼よりかは細身だがかなり筋肉質の青い色をした鬼が扉の前に陣取っていた。

 俺は更にその2体の鬼に鑑定解析を使った。


レッドオーガ

HP 3860/3860

MP 193/193


STR(筋力) 230

DEF(防御力) 345

AGI(素早さ) 130

DEX(器用さ) 65

INT(賢さ) 46

LUK(運) 24


スキル

ユニークスキル

狂化バーサーク


戦闘系スキル

体術Lv.4、棍術Lv.4


耐性系スキル

痛覚耐性Lv.2


魔法系スキル


補助系スキル

気配察知Lv.4、筋力強化Lv.4、


生産系スキル


ブルーオーガ

HP 1930/1930

MP 3860/3860


STR(筋力) 110

DEF(防御力) 220

AGI(素早さ) 130

DEX(器用さ) 85

INT(賢さ) 165

LUK(運) 34


スキル

ユニークスキル

狂化バーサーク


戦闘系スキル

体術Lv.4、杖術Lv.4


耐性系スキル

痛覚耐性Lv.2


魔法系スキル

火魔法Lv.2、水魔法Lv.4、風魔法Lv.3、土魔法Lv.3、闇魔法Lv.3


補助系スキル

気配察知Lv.4、筋力強化Lv.2、魔法強化Lv.4


生産系スキル



毎月三十日に更新する分を昨日公開するのを忘れていたので今日公開します

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