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第202話 景品が新しくなっていた

前回のあらすじ

冒険者ギルドで王城前広場に出来たダンジョンについて話を聞くが情報規制が掛けられていた

時間潰しに久しぶりにカジノに行った

カジノのボーイに顔を覚えられていた


 スロットのリールが回転を始め俺は狙わずにボタンを左から順に押すと案の定、上の段から順にスライム、ドラゴン、ゴブリンで真ん中の段がスライム、ウルフ、スライムで下の段がラビット、ラビット、ラビットのデフォルメされた絵柄で止まり短いファンファーレが鳴った。

 上、真ん中、下の段にそれぞれ当たり判定にするのに1枚ずつコインが必要でさらにそこに3枚まで上乗せできるが今回俺はそれぞれ1枚ずつしか掛けて無かったので今回は5枚のコインが返って来た。

 一発目で5倍の当たりを引いた俺はガチャのダブりで落ち込み気味だった気分から一転して気分よくスロットにコインを入れながらやけに可愛らしくデフォルメされた絵柄にコレも昔の異世界人が作ったのかなと思いつつスタートのボタンを押した。


 リールが回り始めテキトーに止めていくと上の段から順にラビット、国章、スライムで真ん中が国章、スライム、ゴブリンで下がスライム、スライム、ウルフで止まり今回は外れた。

 6回目でウルフ当たりとラビット当たりを同時に引き14回目でやっとウルフ当たりを引いた。その後もスライム当たりを2回引き丁度20回回したところで一旦やめることにした。

 その後は適当にポーカーテーブルで他のカジノ客と共にポーカーをしたりルーレットをしたりして時間を潰した。

 そして手元に残ったコインは六千四百二十枚でガチャで使った分を除けば二千五百八十枚の負けになった。

 ポーカーでは大幅に負ける事は無かったがルーレットは運が悪かったのか約二分の一の確率を連続で外してしまい殆ど稼げなかった。


 今回はこんなものかと見切りを付けて俺は景品交換所に向かった。

「いらしゃいませ。ここではチップを景品と交換いたします。こちらが景品一覧です」

 そう言って景品カウンターに居たお姉さんが景品の一覧が書かれた紙を手渡して来た。


ポーション系

低級回復ポーション 50シアチップ

中級回復ポーション 250シアチップ

上級回復ポーション 1250シアチップ


低級マナポーション 100シアチップ

中級マナポーション 500シアチップ

上級マナポーション 2500シアチップ


魔道具

着火棒 50シアチップ

ライト 100シアチップ

水製造機 1000シアチップ

氷製造機 2500シアチップ


武器防具

ミスリルナイフ 10万シアチップ

ミスリルソード 100万シアチップ

刻印魔弾ファイアバレット 10万シアチップ

刻印魔弾アクアバレット 10万シアチップ

刻印魔弾ストーンバレット 10万シアチップ

刻印魔弾エアバレット 10万シアチップ

刻印魔弾ホーリーバレット 20万シアチップ

刻印魔弾ダークバレット 20万シアチップ

魔銃タイプリボルバー 100万シアチップ

ミスリルヘルム 250万シアチップ

ミスリルメイル 1000万シアチップ

ミスリルガントレット 350万シアチップ

ミスリルグリーブ 400万シアチップ


 一目見てミスリル装備のバカみたいな値段設定に驚き、誰が交換するんだろうと疑問に思いつつ自分の持ちチップで交換できそうな物を探した。

 景品表を上から見ていって最終的に氷製造機にしようと決めた。

 一応どういう物か説明だけ聞いてみようと店員のお姉さんに声を掛けた。

「すいません、この氷製造機ってどういう物ですか?」

 俺がそう質問すると店員のお姉さんは「少し待っていてください」と言って奥の部屋に入って行き、少ししてから大きな金属製の箱を持って戻って来た。


「こちらが氷製造機です。箱の上部に取り付けられた魔石から魔力を消費して箱の中に入っている水を氷にします。他にも飲み物やフルーツなどを冷やす事にも使えますよ。魔石の魔力が無くなった時は魔力の残っている魔石をこちらの魔法陣に置くと自動で箱の魔石に魔力が移動して箱の魔石の魔力が回復します。他にも魔力に余裕のある方がこの魔法陣に触れて魔力を流されても魔石の魔力が回復します。この商品は結構人気で次に入荷するのはいつになるか分からないんです。因みにこれは実演用兼カジノの備品でお客様にお渡しするのは新品の物です。どうですか、交換しますか?」

 店員のお姉さんは箱を開けて中に入っていた氷を取り出したり箱の魔石の魔力の回復方法まで懇切丁寧に説明してもの凄くオススメしてきたし元より気になっていたのもあって交換することにした。

「それじゃあ交換します」

 俺がそう言うと店員のお姉さんは「承りました」とニコニコ笑顔で奥の部屋にモノを取りに行き、少しして日本でよく見た段ボール箱に似た箱を持って戻って来た。

 それを見て俺は吃驚した。まさか段ボール箱までこっちの世界で再現している者がいる事に。

 俺が驚いていることに気が付いた店員のお姉さんが話しかけて来た。


「驚かれますよね、昔にユーマ様の世界から来た方が広めたんですよ。紙なのに丈夫で衝撃にも強いと評判の段ボール箱です。さらに防水と衝撃吸収のエンチャントも付けているのでユーマ様の世界の物よりも良い物になっている筈です。それでこちらが景品になります、ご確認ください」

 店員のお姉さんにそう説明を受けて素直に凄いなと感心しつつ俺の名前までしっかりと把握されていることに驚き、一息ついてから景品を確認してチップと交換で景品を受け取った。


今回のカジノのスロットはリール目を21個決めてから1d21を3回振った結果で書いたので作者のリアルラックが反映されています。


 


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