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第201話 久しぶりのカジノ

前回のあらすじ

戦利品の代金を受け取る

売却金を皆で分ける

少女から分け前が多いと驚かれる

 ダンジョンの戦利品を売って得た代金をパーティーメンバーで分けた後昼食の時間になりメルリアさんに呼ばれて食堂に行き王女様やウォレンさんに田中さん、そしてウィンダムさんたちといつもながら満足のいく昼食を満喫まんきつした。

 昼食を食べ終えた際に王女様からはダンジョンの戦利品の売却について聞かれたので問題なく買い取って貰えたと感謝の言葉をえて返した。

 それを聞いた王女様は少しだけホッとした様子を見せてから食堂を後にした。

 他の人たちもそれに続いて続々と食堂を後にし、俺たちも食堂を出て自分たちの部屋に戻った。

 

 部屋に戻ってきた俺はせっかくの休日だし軽く散歩でもしてくるかと思いメルリアさんに念話で(散歩でもしてきます)と伝えてから外に繰り出した。

 王都のど真ん中にダンジョンの入り口が出来たとは思えないくらい商業区はにぎわっていた。

 俺は適当にぶらぶらしながら色んな店を見て回りつつ冒険者ギルドまでやって来た。

 ちなみに面白い商品を置いている店や掘り出し物が売っている店は無かった。


 冒険者ギルドに入るとやっぱり昼間という事もあって人はまばらでガランとしており受付嬢もこの時間は仕事が無いのか暇そうにしていたが入って来た終えを見て顔を引きらせながら無理矢理笑顔を取りつくろっていた。

 俺はこれも何かの縁かなと思い俺に気が付いて引き攣った笑顔を向けて来た受付嬢に話しかけることにした。

「少しいいですか?」

「はい、本日はどういったご用件でしょうか?」

 俺に話しかけられた受付嬢は引き攣った笑みのまま上擦った声でそう返して来た。

「少し聞きたいことがありまして」

「どういったことでしょうか?」

「王城前広場に出来たダンジョンについてです」


 俺がそう言うと受付嬢は一瞬驚いた表情になったが直ぐに笑顔に戻して「その件は国より情報の規制が掛けられてましてお答えできません」と返された。

 それを聞いた俺はやっぱり今の所は情報規制が掛けられてるのかと一人納得してから「分かりました、お手間をお掛けしました」と感謝の言葉を述べて受付嬢に背を向けた。

 「またのご利用お待ちしております」という言葉を背後から受けつつ俺はギルドを後にした。


 ちょっとだけ気になっていた他の冒険者があのダンジョンに入って来る可能性についてその可能性が低いと知れた俺はまだ時間余ってるしどうしようかなぁと考え、久しぶりにカジノに行ってみるかと思いカジノに向かった。

 カジノに辿り着くとイケメンのボーイさんが話掛けてきた。

「ようこそユーマ様、当カジノを心行くまでお楽しみください」

 俺はまさか名前を呼ばれるとは思わず驚きの表情で固まっていると「情報にさとい者の間ではユーマ様は注目人物ですしVIPカードをお渡しした方の名前は覚えてますよ」と言って俺の名前を知っている理由を教えてくれた。

 VIPカードと言われた俺はそんなもの貰ったっけ? と少し頭を悩ませてから無限収納アイテムボックスに手を突っ込んで探すとそれっぽい物が見つかりやっと思い出した。

 そういえば初めて来たときにラッキーボーイとか言われて貰ったんだった。

 

 俺がそんなことを思い出しているとVIPカードを見たボーイさんが口を開いた。

「VIPカードの御提示有り難う御座います。景品交換の際は是非VIPルームで」

 そう勧められた俺は「あはは、軍資金のチップを交換してきます」と苦笑いを浮かべながらそう言ってリアル兎人族バニーさんのいるチップカウンターでギルドカードを提示して一万シア分のチップと交換して貰った。

 チップを受け取った俺はニコニコ笑顔のボーイさんに見送られながら賭場とばに足を進めた。


 スロットにポーカー、ルーレットなどカジノらしいラインナップの中俺はあるモノに目が留まった。

 そこにはガチャとデカデカと書かれた例のアレがあった。

 俺はこんなのもあるのかと思いガチャの景品一覧を見てまたまた思い出した。

 俺が持っていた早着替えのペンダントってここで手に入れたんだったなと思い出しながら俺はせっかくだし1回回すかと思いガチャの前にいるバニーさんに近づいた。

「いらっしゃいませ。こちらでは百シアチップで1回、千シアチップで11回ガチャを引くことができます。どうされますか?」

「千シアチップ分で」

 俺がそう伝えながらチップを手渡しそれをバニーさんが受け取って「ではどうぞ!」と言われてから俺は気合を入れてガチャを回した。

 やっぱりというか出てくるのは白い球ばかりで最後の1回でやっとハズレではない赤い球が出た。

 最後の最後で赤い球が出てバニーさんは大袈裟おおげさめてくるが俺は景品を見て苦笑いを浮かべていた。

 手渡されたまさかの早着替えのペンダントと低級ポーションを受け取って俺はその場をそそくさと後にして気分を変えるために他のゲームをすることにした。


 手軽に出来る十シアスロットに座った俺はまさか早着替えのペンダントがダブるとはなと思いながらスロットにチップを入れて画面も見ずにテキトーにボタンを押した。


明けましておめでとうございます。

今年も今作をお願いします。

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