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第186話 例のアレが出て来た

前回のあらすじ

デミエリクサーを王女様に見せる

王女様とウォレンさんが困る

明日からダンジョン攻略

 晴れ渡る空、程よい気温、そして万全の体調、正にダンジョン攻略日和。

 スッキリと目覚めた俺は窓の外を見ながらそんな事を考えつつ伸びをしているといつも通りにメルリアさんが朝食の時間だと伝えに来た。


 俺は「今行きます」とメルリアさんに返事をして部屋を出て姫姉たちと合流して食堂に向かった。

 食堂には俺たちが一番乗りで少ししてからウィンダムさんたちが来てその後ウォレンさんと王女様がやって来て朝食が運び込まれて来た。


 今日の朝食はオムレツとソーセージとオニオンスープ、そしていつもの白パンが全員の前に配膳はいぜんされていった。

 王女様たちがお祈りを終えたところで俺たちが頂きますをして食事が始まった。


 俺はまず前にも飲んだ事のあるオニオンスープを一口飲んだ。

 優しい玉ねぎの甘さとコンソメのパンチが口いっぱいに広がってピリッとした胡椒こしょうが味にまとまりを持たせていて最高のハーモニーを奏でている。


 次はオムレツをと思い食べやすいサイズに切ったところで切り口からトロォっとオムレツの中に隠されていたチーズが食欲をき立てる美味しそうな匂いと共に溢れ出して来た。

 しっかりと焼かれた卵とトロッとしたチーズにオムレツに掛けられたトマトソースが口の中に入れた瞬間混ざり合ってそれぞれの味を主張しつつも適度に調和していて最高に美味しかった。


 オムレツは後でパンと合わせて食べようと心に決めて今度はソーセージを白パンに挟んで添えられたマスタードとケチャップを塗ってかじり付いた。

 マスタードのピリッとした辛味と甘さにケチャップの酸味と甘さそこにジューシーなソーセージの肉汁がベストマッチしていてコレも美味しい。


 そんな事を思いながらサンドしたソーセージパンを一つ食べ終えた俺は今度はオムレツをパンに挟んで食べた。

 これもまたトマトソースとチーズと卵のそれぞれの味とパンと合わさってオムレツ単体で食べるよりも美味しかった。

 そして最後に俺はソーセージとオムレツ両方をパンに挟んで贅沢なてんこ盛りにして齧り付いた。

 味が喧嘩するかと少しだけ心配したがそんな心配も余所に全ての味が上手く合わさってスーパーベストマッチして最上級の美味さになっていて気が付いた頃には食べ終えてしまっていた。


 もう少し堪能たんのうしていたかったと味の余韻よいんに浸っていると他の皆も続々と食事を終えて最後の一人が食べ終えたところで食後の飲み物が提供され、そのタイミングで王女様が話しかけてきた。

「ユーマ様、本日からダンジョンに入られるそうですね」

「ええ、この後ダンジョンの中を見てこようと思ってますよ」

「そうですか、では見張りの者に伝令を出しておきます。それとフライシュ料理長がダンジョン内での食事を用意しているのでこのままここで待っていてほしいそうです」

「分かりました」

 どうやら昨日の今日でフライシュ料理長が食事を用意してくれていたようだ、感謝しないとな。


 王女様はそれを伝えたところで先に食堂を後にしてその後ウィンダムさんたちが食堂を出て行き、田中さんも食堂を後にして俺たちだけが食堂に残ったところでフライシュ料理長がワゴンを押したメイドさんと共に食堂に入って来た。

「おはようございます、皆さま。早速ですがこちらの方をご確認ください」

 挨拶もそこそこにフライシュ料理長はワゴンに乗った料理を俺たちに見る様に言ってきた。


 ワゴンの上には色々な具材が挟まれたサンドイッチにロールパン、そして白く神々しいおにぎりが載っていた。

 まさかのおにぎりに俺と姫姉は目を見開いて驚き慄いているとニヤリと笑いながらフライシュ料理長が口を開いた。

「やはり用意しておいて正解でしたね。お二人が異世界から来た勇者様方だと聞いた時からもしかしてと思っていましたがやはりコレが一番のようですね」

「「具は? 中の具は何ですか!」

 王都にやって来た日に城下町で食べて以来また食べたいと思っていた白米がまさかフライシュ料理長からおにぎりとして提供されるとは思わなかった俺と姫姉はフライシュ料理長に具は何かと詰め寄った。


「お二人とも落ち着いて下さい、ちゃんと説明しますから」

 フライシュ料理長にそう宥められてやっと正気に戻った俺たちは落ち着きを取り戻し再度「具は何ですか?」と質問を繰り返した。

「具ですが右から塩、鮭、ツナマヨネーズ、唐揚げマヨネーズをご用意しました」

 堂々とした態度でそう言うフライシュ料理長の言葉に俺たちは体の震えを押さえきれずにフライシュ料理長に詰め寄って口を開いた。

「「今ツナマヨって言いました!? マジでツナマヨですか!?」」

 俺と姫姉は二人ともツナマヨの存在に理性を失くしてフライシュ料理長に本当にツナマヨなのか問い詰めていた。

「お二人とも落ち着いて下さい。異世界から来た者から教わったのでたぶんお二人が知っている物と遜色ないはずです。疑うなら食べて見て下さい!」

 フライシュ料理長にそう言われ俺と姫姉は目の色を変えてツナマヨを手に取りかぶり付いた。

本ッ当に申し訳ありません。

普通に本業が忙しくて投稿することをすっかり忘れていました。


最近も同じ失敗していたのにまたやらかしてしまい申し訳ありません。

今後も気を付けますが本業がこれまで以上に忙しくなったら更新頻度を減らすかもしれません。

今後とも作者と作品を応援のほどよろしくお願いします。

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