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勇者が仲間になりたそうにこちらを見ている  作者: まる
【勇者が仲間になりたそうにこちらを見ている⑤ ~破滅の三大魔獣神~】
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【第三章】 スラス攻防開戦

8/4 台詞部分以外の「」を『』に統一

   ~another point of view~



 風を切る音が鳴ると同時に、辺りに砂埃が舞う。

 サントゥアリオ共和国南西部の広大な荒野の中心にあるスラスという名の町を前に帝国騎士団の軍勢は合戦開始の指示を待っていた。

 その数八十。

 鉄製の鎧を身に纏い、隊列を組む戦士達はそれぞれが黒い十字架が描かれた旗を脇に立て、高揚感溢れる面持ちで視界の先に映る敵の姿を睨み付けている。

 一団を率いるは五番隊隊長デバイン・ゲルトラウト、その部下であるハイアント・ブラック、そして三番隊のルイーザ・アリフレートという三人の幹部衆である。

 見据える先には襲撃の対象であるスラスが見えているが、既に王国護衛団(レイノ・グアルディア)の大軍が行く手を阻むべく迎え撃つ準備を完了させていた。

 町を守護するスコルタという巨大な城塞の持つ兵力のほぼ全てを集結させた総勢八百名の兵士達がズラリと、まるで壁になるように町を覆い隠している。

 横一列に並ぶ大砲の数は五十を数え、その後ろには盾を持った兵士が並び、さらに後方には様々な武器を持つ兵士達が臨戦態勢を維持したまま騎士団の動きを伺っているという鉄壁の布陣を敷いていた。


「いや~、壮観ッスねぇ。数的不利だけでも大変だってのに、これじゃ動くに動けないッスよ」


 足を止め、両者が睨み合った状態を維持したまま目の前の大軍を眺めることしばらく。

 この場において唯一の女戦士であるアリフレートはお手上げだといった表情で首を振った。

 非力を理由に鎧を身に着けず、へその出た戦装束姿に腰から掛けた二本の鎖鎌を愛用の武器としている十五歳と若く、あどけなさの残る顔立ちをした騎士団の幹部の一人である。

 この襲撃作戦は団長エリオット・クリストフの指示であったが、他の団員と違って喧嘩好きというタイプでもないアリフレートは自身の部隊の隊長であり、他の誰よりも付き従う相手として敬慕している相手でもあるフレデリック・ユリウスが不在の時点で有利も不利も無関係にほとんどやる気など無いも同然の状態だった。

「数なんざ大した問題やないわい、量より質っちゅう言葉を知らんのかアリフレート。喧嘩の勝ち負け決めるんは気合いと根性と男気じゃと相場は決まっちょる」

「いや、女のあたしに男気を求められても困るんスけど……」

 がっはっは、と豪快に笑い飛ばすゲルトラウトだったがアリフレートは白けた顔を向けるだけだ。

 人の二倍近い体躯が自慢の厳つい髭面が特徴的であるいかにも怪力無双な風貌をしたゲルトラウトはそんな見た目の通り豪放で細かい事のみならずそれなりに重要な事柄についてもあまり深く考えない性質である。

 他二人の隊長の取っ付き難い人柄もあって比較的慕われてはいるが、自身の部下にさえも三度の飯より喧嘩好きとまで言われているだけの好戦的な性格によって戦場に身を置いた時点で任務や指令のことなど二の次となってしまうことが周囲の者にとっては悩みの種であるという結局のところは扱いや接し方に難儀する上官であった。

「やいアリフレート、隊長の言うことにケチ付けるんじゃねえよい。敵が誰であれ蹂躙して突き進むのが帝国騎士団でやんす」

 二人の会話を聞いていたハイアント・ブラックがやや突っ掛かるような口調でアリフレートに詰め寄った。

 十九歳と若いながらも五番隊副隊長を務める戦士であるブラックはゲルトラウトに従順な部下である。

 ラミアス・レイヴァースが団長に対してそうである様に、ユリウスに対するアリフレートがそうである様に、組織としての関係図よりも特定の人物に対する強い忠誠心を発揮しがちな帝国騎士団の幹部の一人であった。

 細い釣り目が常に警戒心を維持しているかの様な印象を抱かせ、利き腕である右手の手首から先に愛用の武器である細い砲筒を装着しているその風貌はやはり他者から見れば大層特徴的に映るだけのものがある。

 ハイアント・ブラックは本来帝国騎士団に所属すべき人間ではない。

 バルカザール帝国の血を受け継ぐピオネロ民族の末裔ではないからだ。

 約三年前、そもそもサントゥアリオ共和国の生まれですらないブラックはこの国でゲルトラウトと出会い一戦を交えた。

 両者にとって特別何か意味を持った決闘というわけではなかったが、その激戦が互いを認めさせ、結果敗れたブラックはゲルトラウトに付き従うことを決める。

 勝者の権限として強いられたわけではなく、ブラックがその強さ、男気、そして生き様に惚れたという理由であり、ゲルトラウトがそれを受け入れたがゆえのことだった。

 ゲルトラウトはすぐに自身の部下とすることを決め、団長に推薦しその許可を得ることでブラックは正式に騎士団の一員となり、同時に副隊長の肩書きを与えられることとなる。

 他の団員と違いピオネロ民族の証である薄緑の瞳を持っていないこともあり純血主義のレイヴァース二番隊隊長とは未だ口を利いたこともない状態ではあったが、ゲルトラウトと共に戦場に身を置き、まるでそれが己の生きる意味だと言わんばかりに武器を振るい、強さを追い求める兇漢の傍らで帝国騎士団の、或いは自身の名を知らしめるというその野望を補佐することこそがブラックにとって身を置くと決めた居場所であり自分にとっての役目であるという強い意志が揺らぐことはなかった。

 そんな理由により隊長に無礼を働く者を見過ごしてはおけないブラックだが、普段からゲルトラウトに無礼千万な物言いを平気でしては文句を言われるばかりのアリフレートは気にもしない。

「そうは言うッスけど、あれ見てくださいよ。あんだけ大砲が並んでたらぶっちゃけ近付くことも出来なくないッスか?」

「大砲なんざ関係ねえよい。気合いで吹き飛ばせばいいだけの話でやんす」

「大砲が気合いでどうにかなるわけないッスから。爆死確定ッスから。生憎とあたしはそういう泥臭いノリには対応してないですし、少しはあたしとフレッド先輩の様な美しい師弟の絆を見習って欲しいもんッスね」

「何が美しい絆でい。お前んところの隊長はこの場に居もしないじゃないかよい」

「そうッスよ! てっきり後から来ると思ってたのに、こんなことならルイーザちゃんもお留守番しとけばよかったと後悔してるッスよ……」

 アリフレートはがっくりと肩を落とす。 

 ユリウスを含めた四人でスコルタ城塞を襲撃するものだとばかり思っていたというのに、人手の減る砦の防衛を引き受けたために同行しなかったという話だった。

 あのユリウスのことだ。都市襲撃という指令には誰よりも食い付くだろう。

 疑いもせずそう思っていただけにアリフレートの落胆は大きく、口にしないだけでさっさと帰りたいとさえ密かに思っているのだった。

「いつまでもあーでもないこーでもない言うとっても仕方なかろうぞ。わし等は潰せぇ言われた敵を倒すことだけ考えちょりゃええんじゃ。なんも難しいことはなかろう」

 二人の真剣なのかそうでないのか怪しい不毛な言い合いを面倒に思ったのか、ゲルトラウトは嘆息する。

 日頃からユリウスとレイヴァースの罵り合いを見る機会が多いこともあって放置することには慣れていたものの、かといって団員のそんな姿を見ることは好きではなかった。

 同志が諍いを起こす姿を見たくないという理由よりも、口で言い合うぐらいなら拳で白黒着けた方がスッキリするだろうにと思う気持ちが大半を占めていることを周囲の者が知る由はないが、聞かずとも薄々察しているアリフレートは肩を上げ疑わしいものを見る目をゲルトラウトに向ける。

「敵を倒すのは結構ッスけど、本城からの援軍を確認した時点で撤退って命令なのを忘れないでくださいよ? あんた等絶対忘れてるでしょうから言っておきまッスけど」

「ま、その辺は臨機応変に、じゃの」

「それだけ便利に使ってもらえりゃ臨機応変って言葉もさぞ幸せでしょうよ……あたし等の仕事はババアが国を離れている間の敵の牽制なんスからね、まったく」

「がっはっは、騎士団一の別嬪つかまえてババアとは随分な言い様じゃのう。耳に入ったらまた怒りよるぞ」

「いいんスよ、入ろうが入るまいがどうせずっと怒ってんスから。それより、どう攻めるかとか考えてるんスかゲルトラウト隊長。あちらさんから攻めてくる様子は無さそうッスけど、このままじゃ延々睨めっこッスよ?」

「心配せんでもちゃーんとわしに考えがあるわい」

「ちなみに……どんな?」

「突撃あるのみ! じゃ。分かりやすくてええじゃろう」

「……本気で言ってるなら引くッスわ~」

 駄目だこのおっさん、本当にただの馬鹿だ。

 と、アリフレートの顔が言っていた。

「なんじゃい、その顔は」

「聞いたあたし()馬鹿でしたッスよ……ブラックは何か無いんスか、聞くだけ無駄っぽいッスけど」

「オイラは隊長についていくだけだよい。あんな連中に作戦なんざ必要ないぜい、ぶっ潰せばいいだけでやんす」

「だ~か~ら~、ぶっ潰す前に近付くことすら出来ないって言ってんスよ! 集中砲火浴びたら一貫の終わりじゃないッスか。自分達の部下を全滅させる気ッスかまったく」

 あまりの楽観ぶりについて行けなくなってきたアリフレートはいい加減馬鹿らしくなってくる。

 同じ雑な指示を出されるにしても『全て任せる、好きにしろ』と丸投げされるだけユリウスの方が何倍もやりやすかった。

 しかし、そんな一人の少女の冷め切った表情など気にも留めず、ブラックはニヤリと笑って砲筒の装着された右腕を敵の待ち構える前方へと向ける。

「オイラの武器なら先手を打てるってことを忘れているでやんすかアリフレート。隊長、やっちまっていいでやんすか?」

「当然じゃ。派手にカマしちゃれ」

「合点でやんす!」

 ニヤリと笑うと、ブラックは間髪入れずにその右手の砲筒から爆音を響かせた。

 発射された白く輝く魔法力の塊がまっすぐに都市を覆い隠す王国護衛団の布陣へと向かっていく。

 通常の大砲であればまず射程外の距離だ。

 ゆえに睨み合ったまま動かなかった両陣営であったが、その攻撃は勢い衰えず、そのまま先頭に並ぶ大砲の列の一角へと着弾した。

 再び爆音が鳴り響くと共に付近の大砲が三台、台車ごと吹き飛び炎上する。

 久しく見るその能力と横たわる大砲や負傷した兵士を運び出しつつ戦闘態勢を取る敵陣を見て、アリフレートはようやく感心したように目を丸くした。

「おー、やるじゃないッスかブラック。相変わらずおっかしな武器ッスね~、なんて名前でしたっけ?」

「【豪炎破動(バーナード・キャノン)】だって何度も言ったろ。いい加減覚えろよい」

「そうでしたっけ? まあ何でもいいッスけど、その調子でガンガンやっちゃってくださいッスよ」

「生憎とこいつは連発が出来ねえでやんす。魔法力が溜まるまではしばらく他の方法でどうにかするっきゃねえよい」

「はぁぁぁ!? だったら何で撃ったんスか! 敵さん完全に突撃の準備してるじゃないッスか! むしろ状況が悪化してるじゃないッスか!」

「隊長が言ったろい、その辺は臨機応変にってやつだよい」

「やっぱあんた等ただの馬鹿ッス~!」

 アリフレートは頭を抱え、大袈裟に仰け反って天を見上げた。

 その言葉の通り、前方では王国護衛団が今にも全軍を前進させようとしている。

 いくらゲルトラウトやブラックの戦闘力が高くとも、そうなればさすがに突破どころか押し返すことすら容易ではない。

 なぜ歳や立場が上のはずの二人がそれらを考えもせず、代わりに自分が頭を悩ませなければならないのか。

 そんなことを思うアリフレートが騒がしい奴だなと言わんばかりに迷惑そうな顔で自分を見ている二人に何よりも先に罵声を浴びせてやらないと気が済まないと口を開きかけた時、不意にそれを止めたのは背後から聞こえてきた一つの声だった。


「そう悲観するなルイーザ。向かってくるなら叩き潰せばいい、そんな考え方も我々らしいじゃないか」


 突如現れた強い気配に三人は一斉に振り返る。

 その視線の先に居たのは馬に跨り、近付いてくる一人の青年だ。

 肩と胴、両の手足に黄金の鎧を着け、サーベル程の細いノコギリ刀を背に携えた凛々しくも微かに狂気の片鱗を感じさせるその男こそ帝国騎士団団長エリオット・クリストフである。


「「団長!」」


 ブラックとアリフレートが驚きの声を揃える。

 まさかクリストフがこの場に現れるとは思いもよらず、他の団員達に合わせて馬から降りる団長に慌てて敬礼をした。

 唯一ゲルトラウトだけが畏まることなく、ニヤリと笑って語りかける。

「どうしたんじゃ団長。ジッとしちょるのもええ加減飽きたか?」

「ああ、フレデリックが残っているからな。いつまでも指揮官として指令を下しているだけでは腕も鈍るというものだ」

「よかった……団長が来てくれて本当に良かったッスよ。もうあたしにはこの馬鹿二人は御しきれないッス」

「やいアリフレート、二人ってのはどういうことでやんす。隊長の悪口は許さねえよい」

「うるさいッスよ馬鹿その二」

 副隊長二人は顔をしかめて睨み合った。

 クリストフはそんな二人の肩にポンと手を置き、その間を通って先頭に立ち敵の姿を眺める。

 視線の先では王国護衛団は既に部隊の半数近くが前進を始めていた。

「俺が先陣を切って大砲を潰す。お前達は思う存分暴れてくれればいい。この数が相手では町や城塞に攻め入るのは少々難しいだろうが、奴等の半分でも殺せば敵も痛手に違いはあるまい」

「難しいっちゅうことはなかろう。この程度で日和る程ヤワなわしらじゃないわい。やるならトコトンまでいっちゃろうぞ」

「そう逸るなデバイン。最初に言った通り、これは敵の目を反らし対処を後手に回すための作戦だ。本城からの援軍が現れた時点で撤退する。総力戦を仕掛けるべきは今ではない」

「そりゃ理解はしちょるが、どうにもこうにも消化不良ばかりじゃのう」

 やはりゲルトラウトは不満げな顔をする。

 ここしばらく『敵の主戦力は殺すな』『時間稼ぎのための』そんな前提の戦闘ばかりであることがどうにもつまらない。

「準備運動とでも思っておけばいい。俺達はこれから地上最強の生物とやり合おうとしているのだ。ゴミ共の百や二百生かして帰ろうが大した問題ではない」

「ま、それもそうじゃの。これも団長命令じゃ、取り敢えずは従っとくとするわい」

 思いの外あっさりと引き下がったゲルトラウトに副隊長二人と傍に控える団員達は人知れずホッとする。

 流石にこの場で団長に楯突こうとは思わなかった。ということも理由の一つではあったが、それよりも『地上最強の生物』という言葉に無意味にテンションが上がり興味が移ったことの方が大きかった。

 そんなゲルトラウトを横目で見て、クリストフはアリフレートに向き直る。

「ルイーザ、間違いなく本城から援軍が来ているだろう。その様子が分かるか?」

「ん~、そうは言ってもあいつ等の顔なんて全然知らないッスからねぇ。知ってる顔が混じってれば位置を察知して把握も出来るかもしれないッスけど」

「エレナール・キアラやヘロルド・ノーマンの顔は知っているな? その二人から探ってみてくれ」

「了解ッス」

 短く答えて、アリフレートは目を閉じた。


『顔を思い浮かべることが出来る者の居場所を把握することが出来る』


 それがルイーザ・アリフレートが操ることの出来る生まれ(ナチュラル)持った(・ボーン・)覚醒魔術(ソーサリィ)である。

 知らぬはずもない王国護衛団(レイノ・グアルディア)総隊長の顔を思い浮かべると、すぐにその現在地が脳内に浮かんだ。

「あー、しっかりここに向かって来てるッスねぇ。というか、到着するまでに大して時間が掛からないレベルの距離ッスよ」

「そうか、では俺達ものんびりしてはいられないな。ルイーザ、エレナール・キアラが現れ次第撤退の合図をしてくれ。奴は俺が足止めする。うっかり殺してしまわなければ、だがな」

 アリフレートの返事を確認するとクリストフは整列して指示を待っている団員達へと体の向きを変える。

「さあ諸君、目の前で牙を剥くは憎きガナドルの一団だ。どちらの背負う物が大きいか、どちらの憎しみが強いか、どちらがこの国を支配するに相応しいのか、身を持って知らしめてやろうではないか」

 八十人の戦士達が一斉に呼応し「「「お~!」」」と、ほとんど怒声の様な喊声が上がる。

 満足げにそれを眺め、声が収まると同時にクリストフは馬に跨る。

 ゲルトラウト、ブラック、アリフレートだけではなく、全ての団員がそれに続いた。

「暫しの会戦だが、存分に楽しませてもらうとしよう」

 不敵に笑って、エリオット・クリストフは馬を発進させる。

 他の全ての者が後に続き、団長を先頭に帝国騎士団の一団も総員で突撃を開始した。

 横一列に並ぶ大砲を先頭に徐々に近付いてくる王国護衛団の軍勢と帝国騎士団総勢八十四名の激突が今まさに始まろうとしていた。



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