~登場人物紹介~
☆勇者が仲間になりたそうにこちらを見ている④ ~連合軍vs連合軍~☆
登場人物紹介
☆樋口 康平(age16・♂)
主人公。
冷静さや物事を客観的に捉える性質に長ける以外はどこにでもいる普通の高校生。
戦略ゲームや盤上競技が得意なため勝負事には強いが押しに弱く、基本的にマイナス思考。
春休みの異世界での大冒険の際には参謀役を務め、ゴールデンウィークのサミットに同行した折には国王代理を務めた。
ノスルクやセミリア、リュドヴィック王からは信頼されており、馴れ合いを嫌うサミュエルからも唯一そばにいることを咎められないだけの地位を知らないうちに確立している。
【グランフェルト王国】
☆リュドヴィック王(age51・♂)
グランフェルト王国の主。
人情味、人間味は人並み以上に持ち合わせているが、為政者として特に秀でた能力を持っているわけでもなく国の兵力も乏しいため他国の王と比べるとやや肩身が狭い思いをしている。
☆ロールフェリア王女(age20・♀)
リュドヴィック王の娘。通称ローラ姫。
外見こそ美しいが早くに母を亡くしているためか、我が儘で高慢な性格で周囲を悩ませている。
王家としての知識教養にも疎く、王の心配の種でもある。
☆セミリア・クルイード(age18・♀)
グランフェルト王国唯一にして最大の戦力である二人の勇者のうちの一人で整った顔立ちに長く綺麗な銀髪が特徴的な少女。
世界でも最高位の戦士七人の総称【天武七闘士】の一人に数えられる。
通称【聖剣のシルバーブレイブ】
正義感、使命感が強く弱きを助け悪を討つことが自らの存在意義だと信じている。
ゆえに視野が狭くなりがちであり、それを自覚しているからこそ康平やノスルクに頼る懐の広さも持っている。
☆サミュエル・セリムス(age17・♀)
クランフェルト王国唯一にして最大の戦力である二人の勇者のうちの一人。
プライドが高く、馴れ合いや助け合いを嫌う一匹狼な性格の持ち主。
個としての純粋な強さを求め過ぎるゆえに勇者としての本分を蔑ろにしてしまう一面もあるが、基本的には面倒見がよく口の悪さほど嫌味な人間ではない。
二刀流であること、情け容赦のない戦い振りから付いた異名は【撃滅の双剣乱舞】
☆ミランダ・アーネット(age16・♀)
城に仕える給仕であり康平の専属の世話役の一人。
笑顔が似合う明るく素直でひたむきな性格をしており、頭が良く強さや勇気を持ち合わせている康平のことを尊敬を通り越して敬愛している。
☆アルス・ステイシー(age20・♀)
城に仕える給仕で康平の異世界での生活をサポートする世話役を仰せつかった一人。
大人っぽく落ち着いた雰囲気を常に出していて、人をからかうことを楽しむ癖がある。
仕事ぶりや能力はミランダを上回るが、楽をしてお金を稼ぐことを目的に自ら康平の世話役を申し出た裏側がある。
☆レザン・ボーケット(age24・♂)
グランフェルト王国防衛軍の二番手である副将を担う兵士。
それなりの強さや統率能力を持っているが、私欲や自己主張も強く特に女性に目がない。
いきなり現れて二人の勇者や王女の傍に居る康平が気に入らないのが最近の悩み。
【シルクレア王国】
☆ラブロック・クロンヴァール(age26・♀)
世界最大の土地面積と人口、兵力を持つシルクレア王国の女王。
亡き父の後を継いで若くして王となったが、その強さや勇猛さカリスマ性もあって人望が厚く、配下の忠誠心もこぞって高い。
自国と世界の平定を保つ使命を自らに課し、それを乱す者はすなわち敵であると認定する。
強さも美貌も世界一と名高く、一戦士としても世界の頂点に立つ程の実力を持っており天武七闘士の一人にも数えられている。
通称【姫騎士】
☆ダニエル・ハイク(age20・♂)
女王直属の戦士の一人。
巨大なブーメランを背中に担いでいる国でも有数の強者。
女王に対する忠誠心も高く、戦士としても一流。
基本的には常識人だが、相方の身勝手により貧乏くじを引くことが多い。
通称【六つの翼】
☆クリスティア・ユメール(age19・♀)
女王直属の戦士の一人。
鋼の糸を操る王国きっての女戦士。
クロンヴァール王を慕い、王の命令に従うこと以外にほとんど興味が無くダニエルが邪魔でしかたがない。
気が強い上に姑息な性格をしており、隙あらば女王を独占しようとする。
通称【天元美麗蜘蛛】
☆アルバート(age37・♂)
シルクレア王国の兵士を纏める兵士長。
個性の強い面々の中にあって地味な存在であることを自覚しているが戦闘能力はその肩書きに足るだけのものを持っている。
温厚な性格をしており、部下や仲間の信頼も厚い。
【サントゥアリオ共和国】
☆パトリオット・ジェルタール(age27・♂)
齢27でありながら王になって八年になる若き大国の王。
希代の美男子でありクロンヴァール女王のフィアンセでもある。
元兵士であるため相応の戦闘力を持っているが、ほとんど前線に出ることはない。
複数の大臣や幹部兵らを傍に置き政務の指針にするなど共和国であることを重んじる一面もあるが内戦中の国家を平定すべく人の上に立つ者としての毅然とした態度を押し通すことも。
☆エレナール・キアラ(age23・♀)
サントゥアリオ王国最強の戦士であり、王国護衛団の総隊長を務める若き女戦士。
伝説の武器である雷神の槍を扱い天武七闘士の一人でもある。
通称は【雷鳴一閃】
平和の維持と弱きを守ることを何よりも重視し、自らが決めたことをやり遂げる意志の強さを持つ。
兵士達からも慕われており、王の信頼も厚い。
☆ヘロルド・ノーマン(age44・♂)
王国護衛団副隊長を務める古参のベテラン兵士で元総隊長。
感情の起伏がほとんど見られず表情、口調も常に一定である冷血漢。
戦闘力は高いが、敵の殲滅に拘る采配が目立つ。
☆コルト・ワンダー(age15・♂)
護衛団の幹部の一人である魔法使いの少年。
歴史の上では戦闘民族からの繁栄である国であるがゆえに魔法使いが極端に少ない王国護衛団の中でそれなりに魔法を扱えるためにそれなりの地位を与えられているが、実戦経験が少なく気が弱いこともあっておどおどする態度が目立ち、力量も肩書きに比例しない程度でしかない。
気が弱くノーマン副隊長を特に恐れており、逆にキアラ総隊長のことは尊敬している。
☆マット・エレッド(age62・♂)
サントゥアリオ共和国に仕える大臣の中でも最も位の高い上級大臣の地位にいる。
十年前に一度引退した身だが、その二年後に後任の上級大臣が突如辞職したことで呼び戻された経緯がある。
人当たりもよく、物腰も柔らかいが今なお頭脳明晰の片鱗をうかがわせる。
その経験の長さから城の兵士や他の大臣達からは御大と呼ばれている。
【旧サントゥアリオ帝国 帝国騎士団】
☆エリオット・クリストフ(age25・♂)
サントゥアリオ共和国の反乱軍帝国騎士団を率いる団長であり大昔に討たれた旧サントゥアリオ帝国皇帝の血を引く男。
帝国の復権と亡き一族や祖国の復讐のため騎士団を結成した。
リーダーシップに優れ強さも併せ持っているため配下の信頼も厚い。
天武七闘士の一人にも数えられており近隣の海域での無差別略奪や十代半ばにして先代共和国国王を暗殺したことなどから付いた異名は【戦争麒麟児】
☆ラミアス・レイヴァース(age21・♀)
帝国騎士団二番隊隊長。
団長エリオットを崇拝しており、血の復讐に燃える女隊長。
笑うことはほとんどなく、いつも鋭い目付きをしており同志であっても団長に従わない者には敵意を向ける。
三番隊隊長、五番隊隊長と共に天武七闘士と同格の強さを持つと言われており戦闘能力はズバ抜けている。
端正な顔立ちに似合わず大きな剣を扱い、戦闘の後には決まって血の雨を降らせ、屍の山を築くと言われていることから【紅霖染華】の異名を持つ。
☆フレデリック・ユリウス(age22・♂)
帝国騎士団三番隊隊長。
顔の上半分を鉄仮面で覆っている特徴的な風貌をしており、寡黙な雰囲気を纏う剣士。
戦う理由はやはり復讐だが、他の団員と違って一族や祖国のためという思考は持っておらず『敵は全て殺す』という主義に従って剣を振るう。
ゆえに団長に従順なタイプではなく、レイヴァースとは常に険悪。
剣の腕は一流であり、数百人の敵に囲まれてもその風貌と同じくまるで感情など持ち合わせていないかのように敵を斬り続けたことから【鉄面鬼】の異名が付いた。
☆デバイン・ゲルトラウト(age30・♂)
帝国騎士団五番隊隊長。
戦好きで知られる豪傑のハンマー使い。
血族を誇りにしており、団長の意志に賛同している。
レイヴァースやユリウスと違いある程度の協調性を持っているが、戦闘に対する意欲が強いあまり大事なことを忘れてしまうことも。
男気があり仲間思いであることから団員達には慕われているが、やはり戦闘意欲がそれらをも上回ってしまうことが多い。
そんな性格から付けられた二つ名は【我道戦景】
☆ルイーザ・アリフレート(age15・♀)
帝国騎士団三番隊副隊長。
鎖鎌を愛用する幼いながらも腕は立つ女戦士。
ユリウスに懐いており基本的にはユリウス以外の命令には従わない。
暢気な性格で復讐や復権にさほど関心はなくユリウスに褒めてもらえるなら事情はどうでもいい。
☆ハイアント・ブラック(age19・♂)
帝国騎士団五番隊副隊長。
腕に特殊な砲筒を装着しており遠近両方の戦闘に対応出来るゲルトラウトの弟分。
本人もゲルトラウトの男気に惚れており、どこまでも付いていく覚悟を持っている。
【魔王軍】
☆大魔王 ゴア
魔族の長にして圧倒的な魔力を持つ通称大魔王。
近年は人間界との抗争も最小限に抑えているが、それは人間を滅ぼすための準備期間であるがゆえ。
落ち着いた風格でありながら時に残虐な思想を見せ魔族を支配する。
☆メゾア
大魔王の子息で魔王の一人。
好戦的で短気な性格をしており人間を滅ぼすこ特に一番拘っている。
自分とは正反対な思考を持つ弟達の態度にイラ立つことも多い。
☆カルマ
大魔王の子息で魔王の一人。
次男ではあるが、兄弟の中では一番落ち着いており頭も良い。
怒りっぽい兄メゾアを宥めたり、幼い妹シェルムの遊び相手を務めたり、父ゴアの補佐をしたりと多方面に能力を発揮している。
温厚で優しい雰囲気を纏ってはいるが、人知れず野心も秘めている。
☆エスクロ
魔王軍最高幹部である四天王の一角。
カルマの側近でありその指示で動くことが多い魔王軍最強の剣士。
軽薄で物事に執着しないような態度を見せているが、実は戦闘意欲は高い。
通称【漆黒の魔剣士】
☆シオン
魔王軍四天王の紅一点。
妖艶な見た目とは裏腹に戦闘力は高く、四天王の中でも一二を争う強さを持つ。
虫属性の魔物を操ることから【蟲姫】と呼ばれている。
普段はシェルムの世話係をしておりほとんど前線に立つことはない。
☆バジュラ
魔王軍四天王の一角であり最強の魔道士。
魔法力が高いだけでなく呪術にも長けており【呪い師】の異名を持つ。
本来は魔王ドネスの側近という立ち位置だが、臆病で戦いに加わる気のないドネスを密かに見切りカルマの指示で動いている。




