【最終章】 再び旅の終わり
※3/25 誤字修正 再開→再会
9/24 台詞部分以外の「」を『』に統一
~another point of view~
穏やかな日差しが広大な海を照らしている。
程よく潮風が漂うローアン海にはユノ王国の国章が描かれた旗をなびかせながら快調に進む一隻の船があった。
ラミント王国を離れたユノ、グランフェルト両王国の一行はサミット会場のある孤島へ向かっている。
困難な試練を乗り越えた凱旋となるべき海路であるはずであったが、船内は沈んだ空気に包まれていた。
「康平君……ホンマに大丈夫なんやろか」
グランフェルト王国の面々に貸し与えられた客室でダイニングテーブルに向かう夏目飛鳥は晴れない表情で誰にともなく呟いた。
船に乗り込んでからしばらく、ほとんど会話はなく、それでいて誰も部屋を離れようとしない重苦しい雰囲気のままただ時間が流れている。
飛鳥の正面で同じくテーブルに向かうセミリア・クルイードもまた神妙な表情で組んだ指を見つめているだけの状態をしばらく維持していたが、その声を聞いてどうにか笑顔を作ってみせた。
「心配するなアスカ、傷は全てマリアーニ王が治してくださったし心臓も動いている。今は眠っているだけですぐに目を覚ますと言っておられただろう」
誰がどう見ても無理矢理に作ってみた笑顔であったが、飛鳥はただ『そうやんな』と元気なく返すことしか出来なかった。
唯一普段と変わりない様子でベッドに寝転がっているサミュエル・セリムスも今ばかりは嫌味や皮肉を言う気にはなれなずに黙っている。そして寛太だけは起きていると船酔いに耐えられないためいつの間にか眠っていた。
室内には再び沈黙が訪れる。
試練の洞窟を進んだ先で魔物と対峙し、その身を犠牲にして異国の女王を救った。
その事実こそ伝え聞いたものの、この部屋に居る者は誰一人としてその場に居なかったのだ。
戻ってきた康平は全身血塗れ、意識は不明。そんな状態で『負った傷は癒えている、やがて目を覚ますだろう』などと言われたところで、その時以来意識を失ったままである仲間の現状を楽観出来るはずもなかった。
吐息と溜息が交互に聞こえてくるような空虚感漂うその部屋に、待ち人が現れたのはしばらく経ってからのことだった。
コンコン、と。
部屋の扉がノックされる。間隔が短く、どこか慌ただしいノックだ。
返事を待たずして部屋に飛び込んできたのは一人の小柄なメイドの姿。
ミランダ・アーネット。
グランフェルト城に仕え、とある事情でこの旅に同行している若き使用人である。
「おかえり、ミランダちゃん。なんか変化あった?」
すぐに飛鳥が問い掛ける。
半泣き状態のミランダが口にしたその問いに対する答えは、彼女達が待ち望んでいたものだった。
「コウヘイ様が……目を覚まされました」
〇
「コウヘイ様、コウヘイ様」
「…………ん、んん」
近くで僕の名前を呼ぶ声がする。
誰が何の用で呼んでいるのかと重い瞼を開け目を覚ますと、なぜか目の前にマリアーニさんの顔があった。
少し頭がボーッとしているが、そんな状態でも色々と疑問が浮かぶ。
当たり前の様に『目を覚ますと』なんて言ってみたものの、僕はいつ寝たんだっけか。
いや、それ以前にここがどこで何故ここにいるのかもよく分からない。
「……マリアーニさん?」
「よかった……本当によかったです、コウヘイ様」
しんみりとした様子で安堵の表情を浮かべるマリアーニさんの言っていることは全然分からなかったが、この部屋に居るのが僕とマリアーニさんだけではないことを遅れて把握する。
今度は水色のドレスに変わっているマリアーニさんの後ろには半分黒で半分金色の髪の毛をした口の悪い女の子戦士カエサルさんや、いつもふんわり笑顔でほんわか口調のミニスカ魔法使いウェハスールさん、そして背が高く口数の少ない寡黙なクールビューティーかと思いきや左腕に光る物騒な武器が恐ろしい女性戦士キャミィさんの三人が立っていた。
「あの……皆さんどうしてここに? というか僕はどうしてここに?」
ユノ王国の人達に囲まれる自分の置かれている状況が分からず、かといって自分で考えようにも窓ガラスも無い部屋では時間帯すら情報を得ることも出来ないので率直に聞いてみた。
「コウヘイ様……覚えておられないのですか?」
「えーっと……何をでしょうか」
「コウヘイ様はわたくしを助けるために魔王軍の幹部らしき者と戦って怪我をされたのです。それで今まで意識を失っていて……」
「魔王軍の……」
魔王軍、つまりは僕の言い方をすると化け物軍団。
あ……そうだ。
僕は確か連れ去られたマリアーニさんを追い掛けて、烏天狗みたいな化け物と戦うことになったんだ。
そしてお腹を刺されて……。
「…………あれ?」
蘇った記憶を辿ってみると、尚更ベッドで寝ていた事実がおかしいと感じる。
慌てて着ていた服を捲ってみたが、お腹には刺された傷なんてなかった。
「えぇぇ……確かに刺されたはずなのに」
「傷はわたくしが完治させました。でも、中々目をお覚ましにならないから心配していたんですよ?」
「え……あの傷を治したんですか? 完全にお腹に穴が空いていたはずなんですけど……」
「通常の回復魔法とは違い基本的にわたくしの治癒能力にダメージの大小は関係ありません。本来ならば他国の者に使うことはあってはならないのですが、コウヘイ様の傷はわたくしを助けるために負った傷です。自らの命と引き替えにわたくしを救おうとしてくれた貴方をそんな理由で見捨てることなど出来るはずがありませんから」
「…………」
自らの命と引き替えに、なんて無駄に格好良い表現をされるとリアクションに困る。
正直言って運良く怪我で済んでくれと結構な勢いで願ってたし、引き替えにしなくて済む方法が無かったとういうだけでしかない上にどのみち死ぬならという開き直りがあってこその戦法だったのだから。
とはいえ、あの傷を完治させるってどういう能力なんだろう。医者いらずもいいところだな……。
「コウヘイ様のおかげでわたくしは無事に帰ってくることが出来ました。貴方は命の恩人です」
真剣な声音で感謝を口にしつつ、マリアーニさんは丁寧に腰を折った。
後ろの三人もそれに合わせて頭を下げている。
しかし、そんな四人の態度は僕からすれば間逆な気がしてならなかった。
「大袈裟すぎますよ、それは。むしろあんな状態から傷を治してもらえるなんて、逆に僕にとってはマリアーニさんが命の恩人です。このご恩は絶対に忘れません。今後お会いすることがあるのかどうかは分からないですけど、その時があれば必ずお返しします」
ベッドの上に座ったまま身体の向きを変えて僕も頭を下げた。
普通に考えればあの場で死んでいたはずだったのだ。
それが今無傷で痛いところすらない状態でいることは奇跡としか言いようがない。
小さな傷を治したり多少の痛みをなくしてくれるジャックの呪文然り、前にお城で飲まされた傷が早く治るらしい薬も含め現代医学とは一体なんだったのかと言いたくなるような現実だけど助けてもらった身で無粋な事は言わないでおこう。
死んでいたはずの命を救ってもらった、今ばかりはそれが全てだ。
そんな僕を見てどう思ったのか、マリアーニさんは相好を崩した。
「最後まで無欲な方ですね。そんなことを言うと後で後悔してしまうかもしれませんよ?」
「今死んでいることより後悔することもないですから。もしもその時が来れば恩返しが出来ればと思います。僕なんかに出来る事が必要になることがあるとも思えませんけど」
あまり押し付けがましいのもどうかと自嘲気味に笑ってみると、別の声が続けようとした言葉を遮った。
「ほんとよ、ヘナチョコのくせに姫に迷惑掛けるなんて何様のつもりって感じ」
突如参戦してきたのは今まで黙って見ていたカエサルさんだ。
相変わらず僕はヘナチョコ扱いだったけど、少し前までの怒っている風ではなくどちらかというと呆れている様な感じの口調だった。
「こら、エル。コウヘイ様のおかげで姫が無事だったんだから失礼なこと言っちゃ駄目でしょ~」
「確かに死んでもいいから助けて来いって言ったけどさー、だからって普通ほんとに死ぬ? あたしが追い付くのを待ってたら簡単に蹴散らしてやったのにさ。姉さんもそう思うでしょ?」
「エル、さっき説明したでしょう。相手は魔王軍の幹部で、その上さらに上位の魔物が合流すると口にしていたの。あのドーブルという男一人ならエル一人でも大丈夫だったでしょうけど、そうなればいくらエルでも難しい状況だったのよ」
呆れた風に言うマリアーニさんを見るに、最低でもすでに一度以上は説明した後なのだろう。
口癖のように人に馬鹿馬鹿というくせに本人は余り頭が良くないことは結構前から密かに分かっていたけど、ほんと人の話を聞いてない人なんだな……。
「幹部だろうが何だろうが関係無いもん」
二人が同意してくれなかったことが不満だったのか、カエサルさんは唇を尖らせて再び僕を見る。
その顔から何かしらの暴言が飛んでくるのだと分かった。
「元はといえば全部お前が悪いんだからね。ヘナチョコなりによくやったけど、もうちょっと考えなさいよね!」
「すいません、あれ以外に方法が思い付かなかったもので……」
「だからって死ぬな馬鹿」
「死んでないですよ馬鹿」
あ……また釣られて言っちゃった。
「今絶対あたしに馬鹿って言った! ヘナチョコのくせに生意気っ、覚悟は出来てんでしょうね!」
憤慨するカエサルさんは指をバキバキ鳴らしながら僕を睨みつけている。
なんとなく子供っぽい性格にも慣れてきたというか、なんだかからかうと面白い人という印象になってきた。
「誤解ですよカエサルさん」
「ぜっっったい誤解じゃない! 前の時はあたしの勘違いだったけど今のは絶対言った」
「それも踏まえても、やっぱり誤解なんです」
「……何が誤解なのよ」
「前の時もしっかり言ってましたから」
「ぶっ殺す!!」
迷わず殴りかかって来ようとするカエサルさんだったが、後ろから両脇を抱えられるような形でキャミィさんがその動きを封じた。
度が過ぎた自分の自業自得だったとはいえ僕的には助かった感じだけど、この人が自発的に行動するのを初めて見た気がする。それでも表情に一切変化は無いのだけど……。
「あらあら~、いつの間にか仲良くなって。良かったわね、エル」
「仲良くなんてなってない! ていうか離せレイラー」
カエサルさんは足をばたつかせているが、長身のキャミィさんは微動だにしていなかった。
そんな様子をウェハスールさんは楽しそうに見ている。
「うふふ、なんだか騒がしくてごめんなさい」
「いえ、ほとんど僕のせいなのでお構いなく」
「わたくし達はそろそろお暇してコウヘイ様がお目覚めになられた事を報告して参りますね。皆さんお部屋で首を長くして待っていらっしゃいますし、厨房に居る侍女の方も少し前までここに居ましたがずっと泣いておられましたから」
「そんなことまでさせてしまって申し訳ないです」
もう一度軽く頭を下げるとマリアーニさんは『お気になさらないでください』と心なしか微笑んで、他の三人を連れて部屋を出ていった。何故かキャミィさんだけが出て行く前に僕に頭を下げていたけど……どういう意味があってのことなのだろうか。
しかし……皆のこと完全に忘れてたな。
ついさっきまで僕自身がそんな状態ではなかったとはいえ、あの口振りじゃ僕以外は無事だったってことなのだろう。
その点は良かったと言えるが、ミランダさんが泣いていたなんて言われたらどんな顔して会えばいいのやら……。
〇
バターン!
なんて、ほとんど蹴破らんばかりの勢いで扉が開いた。
すぐに駆け寄ってくる人影が三つ。
セミリアさん、夏目さん、ミランダさんだ。
「コウヘイ様っ」
「コウヘイ!」
「康平君!」
再会の挨拶や心配掛けてごめんなさい、なんてことを口にするよりも先に三人が三人ともベッドに座ったままの僕へ、ほとんど飛び掛かってくる様に抱き付いてくる。
「うぅ、コウヘイ様……良かったですぅ~」
いつもは一歩引いているミランダさんが、真っ先に僕の腰にしがみつくように手を回しながら涙を流している姿にまた少し罪悪感。
「コウヘイ、私が傍に居ることが出来ればこんなことにはならなかったというのに……すまなかった」
「康平君ー、ホンマに心配してたんやでー。目ぇ覚めてよかった……ホンマに良かったで」
なんだか……もの凄く恥ずかしい。
女性三人に抱き付かれていることもさることながら一人で勝手に死にそうになった挙げ句に、それによてってどれだけ心配を掛けていたかということに今更気付いた。
無事でよかったね、ぐらいの感覚でいた直前までの自分をビンタしたい。
「心配させてしまってすいません。でももう大丈夫みたいですから」
「ホンマ、ウチら心配しすぎてハゲそうやったで。ミランダちゃんなんか戻ってきた康平君見て気失ったんやから、服もズボンも血塗れやったんやから」
「お恥ずかしいところを見せてしまいまして……あれ?」
確かに僕の衣服は血でびしょびしょになっていたことは覚えている。
しかし、今着ている服は新しい物に替わっているみたいだけど……。
「つかぬ事をお聞きしますけど、僕の服って誰が着替えさせてくれたんです?」
「そんなんミランダちゃんに決まってるやん」
「…………」
そっちの方が恥ずかしい!
「それよりもコウヘイ、敵は魔王軍の幹部だったと聞いた。まさか一対一で倒してしまうとは……やはりお主はいつも私の想像を超える男なのだな」
「倒すというより、倒すのは無理だと思ったので最初から相打ち狙いに徹しただけなんですけどね……」
我ながらよくそれを成功させることが出来たとは思うけど。
もしまた似た様な場面に直面した時に同じ事をする勇気が持てるかどうかは相当自信ないし。
「それでも、だ。マリアーニ王も大層感謝しておられた。今回の旅におけるお主の活躍はリュドヴィック王や他国の耳にも届くだろう。お主の存在はまたしても我が国にとって良い効果をもたらしてくれることになるのだ」
「いやぁ……」
未だ僕の腰で嗚咽を漏らしているミランダさんの頭を撫でつつ、そんな言葉を聞いていた。
毎度のことながら同じ感想を抱く。
持ち上げすぎ、である。
マリアーニさんのことにしたって、セミリアさんや会場に居た他の国の人達であったなら簡単に連れ去られはしなかっただろうし、僕みたく相打ちなんて狙わなくても勝てた可能性が大いにある。
僕だからこうなってしまっただけなのに、それが何故か凄い事をしたかの様に言われるのはいかがなものか。
一周回って『弱いくせによく頑張ったね』と言われている気さえしてしまうのが率直なところ。まさかこの人達がそういう意味で言っているわけがないことは勿論理解しているけども。
「ところで、サミュエルさんと高瀬さんはどちらに?」
「二人とも心配しとったけど、TKは船酔いに負けて寝てるわ。サミュやんはツンデレらしくウチ等と一緒にこの部屋来るのが恥ずかしいんか知らんけど、目ぇ覚ましたんやったらちょっとの間休んで、その後康平君の方から自分に会いに来いゆーてたで」
「そうですか、ではサミュエルさんには了解しましたとお伝えください」
ほぼ確実に心配していた云々ではなく、お説教や叱責を受けそうだけどそれがあの人ってことろか。
「コウヘイ、到着まではしばらくあるが私達と一緒に部屋に戻るか? マリアーニ王はこの部屋を使っていて構わないと仰ってくれているが」
「そうですか、ではお言葉に甘えてもう少し横にならせてもらおうと思います」
「分かった。では私達は邪魔にならぬよう部屋に戻る。何かあればすぐに呼んでくれ」
「ありがとうございます」
答えると、三人は一言二言残して部屋を出て行った。
ちなみにミランダさんは厨房でみんなの軽食を作っている最中だったらしく、それが終わり次第また戻ってきますと未だ心配そうに言われたりもした。
そんなわけで一人用の部屋は急激に静けさに包まれ、僕一人が残される。
僕と、いつの間にか僕の首に戻っているジャックだけだ。
『相棒、ご苦労だったな。さすがの俺もお前さんが刺されたのを見た時は肝を冷やしたぜ』
「ジャックのどこに肝があるのやら」
『そりゃ言わねえのがお約束ってもんだ』
「でもまあ、本当に色々あったよ。今回も」
『その全ての出来事においてお前さんの存在がなければ結果は違っていただろう。相棒は嫌がるかもしれねえが、もう何も知らないどこにでもいる普通のガキって自称は通用しねえぜ? お前さんは立派に国や仲間を背負える人間だ』
「そんな大袈裟に表現されるような人間じゃないよ、僕は。確かに頭を使う場面はそれなりにあったけど、そういうところで多少なりとも役に立てたならそれで十分だからさ」
『相変わらず自己評価の低い相棒だぜ。だが、いい加減それも周りが許してくれなくなる頃だろうがな、カッカッカ』
「何が面白いんだか」
『それから、一つだけ言っておこうと思っていたんだがな』
「何を?」
『あっちの姫さんだが、大層おかしな能力を使っていたぜ? お前さんを治した魔法だが、ありゃ異常だ。貫通した腹の傷を綺麗さっぱり治しちまう、そんな回復魔法はあり得ねえ』
「何か特殊な能力ってこと?」
『だろうな。いくら回復魔法が得意な奴でもそこまでの効果になることはねえし、何よりそのスピードだ。長い時間当て続けりゃ多少深い傷でもある程度治すことは可能だろうが、それでも完治させることは出来ねえ。それをあの短時間でやっちまうってのは普通の魔法じゃねえ』
「ふーん……確かに他の国の人には使っちゃいけない能力だ、なんて本人も言ってたけど……」
もしかしたら例の生まれ持った覚醒魔術ってやつなのだろうか。
だけどまあ、今はその正体なんてどうでもいいか。
「どんなおかしな能力だったとしても、そのおかげで僕が死なずに済んだだから今は気にしないでおくよ。生きていることに感謝、それでいいじゃない」
あとは島に帰って旅の報告をして、グランフェルト王国に戻って、どのぐらい滞在するのかは分からないけど少し休んで日本に帰るだけだ。
そう思うと、やっと少し安心できた。同時にまた眠気が襲ってくる。
「ごめんジャック、安心したら眠たくなってきちゃった。少し寝るね」
短く伝え、僕は再び瞼を閉じる。
前回の魔王の時と同じか、それ以上に危険だらけの旅になってしまったけれど、どうにか今こうして無事に帰ってこれた。
だから僕はこの台詞を繰り返す。
結果よりも過程に拘る僕であれど、やっぱりこの台詞を繰り返すのだ。
終わりよければ全て良し、だ。
少しの達成感を胸に、僕は再び眠りに落ちていく。
こうして僕と僕達の異世界で繰り広げられた二度目の冒険は終わりを迎えるのだった。




