【第二十四章】 確信
一転して自然の少ない砂地が前方に広がる大地に切り替わるその景色が第一の目的地である洞窟とやらが近いことを示唆しているのかとさえ思わされるだけの凄まじい規模の物が数百メートル先に見えてきた。
まさに断崖絶壁と言うのか、高さ数十メートルにもなろうという岩の壁が左右どちらをとってもどこまで続いているのかが分からないぐらいに広がっている。
まるでここから先は通れませんと、暗に伝えてきている様な異様な光景とただならぬ威圧感が余計に不穏さを醸し出していた。
「お~、思ってた倍はデケえな」
「端っこが見えないよ! 上もすっごい高いし!」
にも関わらず何故かテンションが上がっているいつもの二人。
エルはバシバシと僕の背中を叩いて反対の手で絶壁を指差している。
同じ場所に居るんだからそんなに『大発見しちゃいました』感を出さなくても見えてるよエル?
「あれがこの地図を横切っている真ん中のラインということみたいですね~」
「ケイト、どこかに奥へと繋がる道があるはずなのだけど、それがどの辺りに位置するかは分かる?」
ウェハスールさん、ナディアと同じく地図に目を落としてみる。
確かに大陸の端から端までほぼ真横に真っ直ぐな線が引かれてはいるが、その一部に奥側に繋がる道らしきものがはっきりと記されていた。
ではそれがどこにあるのかと壮大な岩壁を見回してみるも、これが自然の産物なのだろうかと疑いたくなってくるぐらいの圧迫感ある物質が横にも縦にも果てしなく続いているだけで分かりゃしない。
湖を時計回りに迂回しているということは、その抜け道はずっと右の方にあることになるのだけど、こうも一面同じ色合いと景色では離れた位置から肉眼で見つけるのはやや困難か。
となればどのみち直接行って探すしかない。
という結論に行き着くのに時間はそう必要なく、絶壁に沿う形で捜索を始めると幸いにも今度は数時間歩かされることなくほんの十分程が経った頃には目的の抜け道らしき箇所が見えてきていた。
その高さ数十メートルにもなる岩壁の一部がパックリと割れ、峡谷の様な道が奥へと続いている。
この道を進めば件の洞窟に辿り着けるということらしいが、その入り口から洞窟らしき物なんて見えやしない。
つまりはそれだけの深さ奥行があるということで、加えて幅は五メートル程とそう広くはなく、何か問題が起きた時には中々に不自由な空間だと言えた。
そんな感想と不安を抱いた時、いつの日か全く同じ考察をしたことがあると何の違和感も抵抗もなく頭が理解し自覚する。
「王子、中に入るにはこの道を進むしかないという話ですが……これでは奥の方が見えませんね。深さもそれなりにありそうですし、伏兵を置くには最適な地形になっているだけに考え無しに足を踏み入れていいものかどうか」
唯一奥へと続く道を前に、一度全員が立ち止まる。
心配そうに僕を見上げるナディアであったが、深刻さを理解しているのかいないのか僕が見解を、或いは経験を述べるよりも先に反応したのは今や名コンビ化しつつあるお気楽タッグだ。
「つーか、わざわざ物騒な洞窟なんざ通らなくても上を飛び越えていきゃ早いんじゃね」
「確かに!」
「……ちなみに、それは可能なのナディア?」
「どうなんでしょう……であればお母様もそれを勧めてくれると思うのですが」
「そりゃ普通はこんな高さをどうにか出来るとは思わないって。飛べる奴が二人いる集団なんていないだろうし」
「ちなみにですけど、お母様にはエルの能力は伝わっているのよね~?」
「知ってるよ! 昨日お風呂の時に話したし」
「う~ん、であればやっぱりそういう方法は困難であるかより大きな危険が伴うかのどちらかだと考えられそうな気もするんですけど~、コウちゃんはどう思いますか?」
「そうですね。後者であればエルが飛行能力を持っていると知った以上は警告の一つぐらいしてくれるのではないかとも思うのでそういう可能性は低いんでしょうけど、それでいて……」
「難しいこと考えるより試してみた方が早いって。ってことで行くぞ弟っ!」
僕の話を遮るエルは、すかさず背中に飛び乗ってきた。
かと思うと言葉のまんま僕の体が宙に浮く。
「ちょ、待って待って。エル、ストップ!」
「エル待ちなさい」
今にも上昇しかねない雰囲気に慌てて待ったを掛ける。
同じくウェハスールさんも制止の意味で腕を掴んでいた。
「もう、姉さんまで何で止めるのさ」
「軽率な行動は控えなさい言ったでしょう? コウちゃんをどうするつもりだったの?」
「どうするっていうか、一緒に真上に飛ぶ!」
「いや、あのね? そもそもの話として、何で毎回僕なの? 隙あらば僕を飛ばそうとするのはどういう拘りなの?」
「あたしが飛ぶ担当で、弟が飛んだ後どうするか考える担当! 名コンビでしょ?」
なるほど、エルの中では名コンビの相方はキースさんではなく僕だったのか。
いやそれよりも……。
「……それは日頃から何も考えずに飛んでいるというカミングアウトなの? より一層一緒に飛びたくない度が増すんだけどそれ」
「何おう!」
とうとう小馬鹿にされているのを察してしまったのか、エルは心外だとばかりに顔を突き付けてくる。
とはいえ少なくとも今回は馬鹿にしたわけではなく真っ当な指摘をしたつもりだし、心外なのはこっちだと言いたい。言わないけど。
「抗議は後で聞くから今は置いておいて、こればかりは僕じゃ駄目」
「何でさ」
「エルの両手が塞がってしまうからだよ。単に遊びで飛び回るならまだしも、上に何があるかも分からない状況じゃ何かあった時に対処出来ないでしょ? 何かが襲ってきたり何らかの仕掛けがあった場合に、確かに僕には防御だけなら出来る術があるかもしれないけど空中で二人分の身を守る目も身体能力も持ってないんだよ。だから戦闘に長けているキースさんと行っておいで」
「ぶ~……分かったよ。じゃあ行くぞ星!」
不満げでこそあるものの理屈を説明すればちゃんと聞き分けてくれるエルは十分に立派な妹だと言えよう。
ご指名を受けたキースさんは対照的にノリノリである。
「よっし、一丁行ってみっか。ミュウも来るか?」
「安全が確認出来たらね~。勿論相方はシロで!」
と、背後からシロを抱き上げるノワールさんは見た目の割にノリで行動しない不思議。
この人もどちらかというと難しいことは分かんないし知らないって感じの性格なだけに自重したというよりは単に面倒臭がっただけなのかもしれない。
そして抱っこされながら完全無反応なシロはどういう感情なのだろう……。
「じゃ、行ってくる!」
「十分に気を付けるのよ~」
見送るウェハスールさんの声は届いているのかいないのか。
エルとそのエルに両脇を抱えられたキースさんはあっという間に地面を離れ、真上に飛んでいく。
ノンストップでどんどん小さくなっていく二人の姿。
しかし、あれだけ迷い無く上昇を続けていればいずれは見えなくなってもよさそうなのに、何十メートルと浮上したあたりでほぼ点になった二人はそれ以上小さくなることはなかった。
一瞬その地点で停止したのかとも考えたが、体勢からしてそうは見えないし、何もせずにただ止まる意味も不明過ぎる。
何かあったとか、何かを見つけたのだとすればこちらに何か伝えようとする行動に出るはず。
それをせず、ただ上を向いたままジッとしているとは思えない。
「王子、あれは何をしているのでしょう?」
誰もが二人を見上げている。
当然ながらそんな疑問を抱くのは僕だけではない。
そのぐらいに不自然な光景なのだ。
「うーん……トラブルがあったならそれをこちらに伝えようとするはずだし、何か危険が及んだという感じでもないし、何なんだろう」
「あら? 戻ってきているみたいですよ~」
「あ、ほんとだ」
十数秒の停止を経て、二人は一転して体の向きを変えこちらに引き返し始めた。
再び地に降り立つまでに要した時間はものの十秒足らず、上空に居た時間よりもずっと短い。
「おかえり、どうだった? というかどうしたの?」
抱えていたキースさんを手放したエルに問う。
答えたのは、というか先にリアクションをしたのはキースさんの方だ。
「おかしいぜこいつは。ずっと上に向かって進んでるのに途中から全く頂上に近付かなくなっちまった」
「ほんとだよ? 止まらず飛び続けてたのに、全然上までの距離が変わらなかった」
「う~ん、やっぱりそうか。こっちからは途中で止まっているみたいに見えていたんだよ。ということは……」
「何らかの魔術が施されていると見るべきでしょうね~。つまりは、登って超えるのは不可能ということかと」
「駄目で元々ではありましたけど、こうなった以上仕方がないですね」
「しゃあねえ、普通に行くか」
特に疑問に思うでもなくサッと切り替えるキースさんも大概物事に固執しない質である。
とはいえ他に方法も無いのでそれ以外に意見は存在しないのだけど。
そんなわけで特に誰からも異論が出ることも無く、僕達は改めて聳え立つ絶壁に挟まれた奥へと続く峡谷へと足を踏み入れることに。
先頭をレイラとエーデルバッハさんが、そのすぐ後ろに僕とナディアにエルが、残りが最後尾にという配置で列を組む形だ。
しかしまあ、外から見た通り中に入ってみると何と圧迫感の増すことか。
そんなに幅が狭いわけではないのだけど、てっぺんが見えないぐらいの壁に挟まれている道を歩くというのはどうにも不安を呼び起こすものらしい。
一本道であるがゆえに風が集中して通過していくのか、どこか肌寒さを感じる絶壁に挟まれた無機質な空間をこれといって会話も無い状態で進んでいく。
ふと上空を見上げてみるも角度の関係か下からでは頂上なんて見えやしない。
仮に敵襲があるのだとすれば最も警戒すべきはどうしても背後と上空ということになるだろう。
例えそうでなくともまともな感覚の持ち主であればこうも細長い道だとどうしたって不安は付き纏うはず。
一本道である以上は正面から、或いは背後から集団で襲い掛かってこられたならいきなり窮地に陥る可能性だってあるのだ。
とはいえ道幅に限りがあるため仮に後方から大軍で押し寄せられても同時に押し入ることの出来る人数にはある程度の限度がある。
となればこの面子ならまだ対処も可能なのだろうけど、上空からではどうしたって不意打ちの様相を避けることは出来ない。
今考えた高さという難点すらも、この世界では魔法やマジックアイテム、門なんて物があるがゆえに消去法も簡単ではないのが辛いところだ。
バーレさんの牛みたく飛行能力を持つ生物を用いるとか、エルみたいな空を飛べる道具を持っているとか、はたまたコルト君の様に覚醒魔術によって元から飛べる人間がいるとか、もう考え出したらキリがない上にそんなことはあり得ないと否定する材料を見つけることも出来ないのだから心底不思議な世界だよほんと。
その認識は今更過ぎる程に今更だけども、だからといって気にし過ぎということはない……と思いたい、のだが。
「……外から見る以上に伏兵を置くには絶好の地形ですね」
その不安を真っ先に口にしたのは、僕の腕に手を添えているナディアだ。
皆が絶えず視線を動かす中で、それに気付いたから声にしたというよりは皆がそう考えているであろう状態でどう警戒しどう動くのか、敢えて言葉にすることで議題に上げ全体で認識を共有するきっかけを作ってくれたのだろう。
さすがは長らく人の上に立ってきただけはあるというか、普段は意識して一歩引いていることが多くとも頭では色々と考えているのがよく分かる。
そういうのは本来僕の仕事というか、むしろ提案ではなく方針を決めた上で意見を求めるぐらいのことはしないといけない立場なのだけど、ちょっと考えることが多過ぎて気が回らなかった。こればかりは反省だ。
「一応ウルちゃんに警戒はさせてるけど、今のところ何も無いっぽいですねぇ」
ノワールさんの真下を歩くでっかい狼さんもキョロキョロと視線を彷徨わせながら鼻をスンスンしているので僕には分からない『気配』という概念以外で言えば随分と頼りになる存在である。
匂い、音を察知する能力は人の何倍、何十倍なだけに。
「ありがとうございます、ノワール様のおかげで対応速度は大きく変わってきそうですね。王子、一応の備えとしてもう少し縦長に広がりますか?」
「いや、そこまでしなくても大丈夫だよ。それよりも……」
と、そこまで言ったところで一旦言葉が止まった。
目の前を歩くレイラが立ち止まり、こちらに停止の合図を出したからだ。
その意図を量りかねたのか、ナディアとエーデルバッハさんが揃って顔を覗き込む。
「レイラ?」
「隊長? どうなさいました?」
「オルガ、少し下がってくれ。天子様、ご主人様の仰る通りこの場で襲撃を受ける様なことはないかと」
「それは推察や経験則を述べているの? それとも知識という意味で言っているの? 王子は何かご存知なのですか?」
「レイラがそうなのかは分からないけど、そのどちらかなら知識と言わざるを得ない……かな。要するに、僕達が警戒するべきは正面でも背後でもない。ましてや上空でもない、ってこと。レイラ、お願い出来る?」
「は、お任せください」
何をと問わないあたり、彼女もここに何があるかを把握しているみたいだ。
まあ、そうでなければこんなタイミングでストップを掛けたりはしないか。
そんなことを考えている間にレイラの左腕、肘から先を覆う真っ赤な装甲がガチャリと変化した。
平時は閉じている手の部分の鉤爪は開き、所々に散りばめられてる宝玉? が薄っすらと光を放つ。
実際にこれを使って戦っている所を見た経験は無いが、神の一角すらも打ち破った最強クラスの門である。
その能力は見えない腕を生み出すという無茶苦茶な物で、木を薙ぎ倒すぐらいのパワーがあるらしいのでうってつけだと思ったわけだ。
「コウちゃん~? 何をしようとしているんですか~?」
相変わらず説明の足りない僕。
それもまた反省点というか改善点だなぁ。
「警戒すべきは下、つまりは地面の方ということです。目の前に落とし穴があるのでそれを顕現させてやろうかと」
「お、落とし穴って……どうしてその様なことをご存知なのですか?」
「うん、ちょっと待ってね」
こちらを見上げるナディアの表情には疑問とうよりも、もはや戸惑いの色すら浮かんでいる。
僕とてここに至るまで自分自身で疑問でしかなかったし、その答えも見つかっていなかったのだ。そう思うのも当然だろう。
せめて不安にさせない様に何らかの説明をすべきなのだろうが、門をきらりと光らせるレイラが腕を前に向けた状態でゴーサインを求めて視線を向けているので少しばかり待ってください。
「…………」
「…………」
そんなわけでレイラに対して無言のまま頷くと、あちらもコクリと頷き再び正面を見た。
やはりこの上下関係(僕個人は全くそう思っていないが)が気に入らないのか、隣でエーデルバッハさんがものっすごい睨んでいるけど気付かないふりをしておこう。
そのままレイラはやや大きく腕を振る。
次の瞬間、近くで爆発でも起きたのではないかと思わされるだけの轟音が辺りに響き渡った。
大きな破壊音と地鳴りが否応なく皆の視線を集め、明確に警戒態勢を取っている。
ガラガラ、ドスンドスンと最悪を想像するなら崖が崩壊したのではないかという物騒な音や揺れが数秒続いているのだ。普通はそうなる。
例外は事情を知っている僕とレイラだけ。
「オルガ、落ち着け。原因はあれだ」
即座に攻撃へ移るためか、両腕を広げ門を光らせる得エーデルバッハさんをすかさずレイラが諫める。
何というか、きっと事情とか知らなくてもこの人は表情とか変わらないのではなかろうか。
それはさておき、警戒の必要が無いことを理解してくれたのか腕を抑えられたエーデルバッハさんのみならず全員が周囲に視線を向けることをやめてあれと表現された前方の異変を注視していた。
目の前すぐ先には大きな穴が開いている。
直径は三メートルぐらいだろうか。
地面が崩れた結果、見るからに深そうな穴がそこには現れていて、その部分の土がごっそり無くなっているのだ。
「落とし穴だ! ほんとにあった!」
「マジかよ……つーか悪戯ってレベルじゃねえぞこりゃ。殺す気満々だぜ」
我先にと名コンビが穴に駆け寄り中を覗き込んでいる。
キースさんの反応もごもっとも。見下ろす穴の底数メートル下には無数の針が剣山の如く仕掛けられているのが見えているのだ。
それはすなわち、落ちていたら死んでいたかもしれないということを意味している。
裏を掻かれたことに対して、というよりはこの段階で既に明確な敵意や殺意を向けられていることを純粋に腹立たしく思っている感じだ。
僕達に危害を加えるために仕掛けられたのか僕達が来る前からあったのかによって話は大きく変わってきそうではあるが……まあレイラが知っていたのだから最初からこういう場所だったと考えるのが妥当だろう。
普段から人の行き来に利用されているのならこんな物は必要無い。
翻ってそれは、いかに人の行き来が稀であるかを証明しているという見方も出来るということだ。
先にある洞窟がそうである様に利用者が外界の者に限られ、そしてそれに該当する全てを阻むために存在する。
それこそがこの天界の在り方であり、この断崖の意味と言ってもいい。
ナディアも、それ以外の大半も、この意味を察したのだろう。
臆したり怯んだりという風ではないにせよ苦労と面倒が多そうだなぁと辟易、或いはうんざりした感じの反応ばかりだ。
唯一、ナディアだけが先程までと同じく不安げなまま今一度僕を見上げる。
「……こうも明確に外敵対策としての造りになっているとなると、洞窟の中も同様だと考えるべきなのでしょうね」
「そうだね。化け物が行く手を阻むために存在しているということは、どうしてもそういうことになってしまう」
「先程の質問と同じになりますけど、王子はこの罠のことをご存知だったのですか?」
「ご存知……だったんだろうねぇ」
まさにこの時、この場所で疑惑は確信に変わっていた。
何故か脳裏に浮かぶ謎の記憶。
はたまた知るはずのない知識や情報。
それらはもう疑う余地も無く、自分自身の物なのだと。
もうはっきりと分かった、僕はこの場所に来たことがある。
確信出来たところでいつなのか、実際には誰と一緒にだったのか、何をしに来て、どうやって帰ったのか、そもそも何故それを曖昧な記憶でしか覚えていないのか。
その中でも分からないことだらけではあるが、まずは自覚し認めるところから始めよう。
不思議なこともあるものだ、気のせいかもしれない、と目を逸らしていてはきっと答えに辿り着けないのだから。
「だから、その問いの答えはもう少しだけ待って欲しい。自分の中ではっきりと説明出来るまでに結びついたら、その時はちゃんと話すから」
「分かりました。貴方を信じて、その時をお待ちしております」
こういう時、ナディアは決して食い下がったりはしない。
信じること、疑わないことこそが己の誠意であると言わんばかりに。
あまり自分を卑下するのも嫌がられるし、そんなことないよとフォローさせているみたくなってしまってダサいからしつこくは言わないけど、やっぱり僕には勿体ない女性だよ。