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勇者が仲間になりたそうにこちらを見ている  作者: まる
【勇者が仲間になりたそうにこちらを見ている⑦ ~聖魂愛弔歌~】
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【第三章】 予定外の船旅と予想外の事実

7/21 誤字修正 言うのの?→言うの?



 それから一、二時間もすると僕達は無事港へと到着することが出来た。

 道中では特に危険な目に遭うこともなく、運転手と護衛の人にお礼を言って馬車を降りると港の関係者と思しき人にあれこれと質問をさせてもらうことに。

 聞いていた話の通り大きな港には大小様々な木造の帆船が並んでおり、積み荷を降ろしたり逆に物資を運び入れたりしている人達が大勢居てとても活気に満ちている。聞けばそのほとんどが他国とこの国を行き来する物なのだそうだ。

 そして幸いなことにカノンの目的地であるゴーダ王国行きの船があることも教えてもらえたことに加え、お金を払えば客室に乗せてもらえることも分かった。

 そんなわけで今僕とカノンはそのゴーダ王国行きの中規模程度の船に乗り、出発は夕方になるというその船の一室でしばしの休息を取っている。

 そりゃあ僕にも多大なる葛藤はあった。

 このまま一緒に乗り込んでいいものかと、そういう場合かと半端じゃなく悩んださ。

 だけど、


「コウヘイ……どっか行っちゃ駄目だぞ?」


 と、不安げに見つめられては心を鬼にして別れを告げるための言葉を持ち合わせておらず。

 手を引かれるまま二人分の料金を払って部屋に案内されることになってしまったのだった。

 とはいえ、完全なる遠回りの寄り道をしてしまうことになるかといえばそういうわけでもなく、位置関係や経路からこのウェストリア王国から見ればゴーダ王国とサントゥアリオ共和国は同じ方向に位置するらしく、ここからサントゥアリオへ直通で行くのもゴーダ王国に寄ってからサントゥアリオに行くのも時間にして半日の差もないだろうということを教えてもらった。

 つまり、ぎりぎり僕のするべきことに反していると言い切る事態だけは回避出来たと言ってもいい。というか、言わないと心がもたない。

「…………」

 横にいるカノンに目をやると、それはもう安らかな顔をしている。

 部屋に入るなりベッドで飛び跳ねたり、甲板を見て回ったりするカノンに付き合い、昼になったあたりで食事を済ませるとはしゃぎ疲れたのかそのまま眠ってしまったのだ。

 まあ、その辺りも子供っぽいというか、無邪気というか、そんな感想は当然あるのだがそれが年相応の振る舞いかと問われれば頷くのはやや難しいものがある。

 話の流れで質問してみたところ、カノンは十四歳だということが判明した。

 童顔は別としても言葉遣いや行動は年齢に対して随分と幼い印象を受ける。

 僕の中の認識に当て嵌めれば十四歳というのは中学二年か三年かという年齢だ。

 さすがに日本の中学生がああいった純粋な無邪気さを発揮出来るだろうかと考えると、大多数はそうではないだろう。

 もっとも、それはカノンが精神的に幼いのだと決め付けられる問題かというとそうではなく、義務教育による一般教養や集団生活への適応能力を身に着けて育ったかどうかという、常識や文化の差が大いに関わることなので何とも言い難い。

 別に子供っぽいから鬱陶しいとかそういうことはないからいいんだけどね。元気さに付いていくだけで随分体力を使うことは否定しないけど。

 敢えて一つだけ言わせてもらうならば、本当にこの小さな体のどこにあれだけの食べ物が収まるのだろうかということぐらいか。

 先程食べ終えた昼ご飯も軽く一人で肉料理ばかり十五皿ぐらい食べていた。

 朝あれだけ食べて、数時間後にまたあれだけ食べるって……大食いチャンピオンになれるよもう。

 おかげで僕は一人前すら食べきれずに終わったぐらいだ。見ているだけで満腹を通り越して胸焼けがしてきそうな勢いだった。ついでに言えば船賃が思っていたより高く、この二食と合わせて持ち合わせが半減してしまっていた。

 ゴーダ王国に着けばカノンを親元まで送って再び船でサントゥアリオに向かえばいいだけなので足りなくなることはないと思いたいところだが……銅貨が数枚と、その銅貨の百倍ぐらいの価値がある金貨も数枚持っていたのにエンゲル係数の上昇具合が半端ない。

「うっぷ……」

 あ、駄目だ。

 思い出しただけで苦しくなってきた。

 余計なことは考えずに読書に集中しよう。

 そう決めて、布団に包まれ寝息を立てているカノンの横で座ったまま部屋に置いてあった小説を読んで明日の昼頃に到着予定であるという船旅の始まりの時を待つことにした。


          ○


 やがて日が暮れると、船は予定通り港を出発していた。

 他にも数組同乗している人が居るとは聞いたものの、基本的には物資を運ぶ船だ。

 船内に居る人間は大体が乗組員か護衛の兵士なので客船ほど設備やサービスが充実しているというわけもなく、精々飲食物を注文出来るぐらいで、あとは部屋に備え付けのものは自由に使ってもいいですよという程度の待遇だ。

 ご飯が別料金であることを考えるとやや割高な気がしないでもないが、急ぎの僕にとってはありがたいことに違いないので文句は言うまい。

「カノン、そろそろお風呂の用意が出来てる頃だけど、先に入る?」

 船が出てから日が落ちるまでのしばらくをデッキで過ごし、辺りが暗くなったところで部屋に戻った僕達は夕食を取った。

 例によって山ほどの料理がバキュームの如く吸い込まれていくのをドン引きしながら眺め、全てのお皿が空になったところで僕は満足げなカノンに言った。

 しつこいようだけど、体おかしいって絶対。

「お風呂!? いいのか?」

「うん、着替えとかは部屋にあるのを使っていいみたいだから先に入るなら用意しておくし」

「じゃあコウヘイと一緒に入る!」

「一緒に入るの? 別にいいけど、それなら先にお湯止めてくるから、ちゃんと自分の服は別にしておいてね。軽く揉み洗いして干しておけば明日には着れると思うし、それは僕が後でやっておくから。借りた服は返さないといけないから一緒にならないようにしておいてくれるかな。あとその大きい剣はベッドの脇にでも置いておいて」

「分かった!」

 元気で明るい返事が戻ってきたので僕は先に脱衣所に向かうことに。

 服を脱ぎながらその頭に浮かぶのは自分自身の言葉だ。

 ほんの十秒程前、僕は心の中でカノンの『体がおかしい』と表現したが、その理由は実はもう一つある。

 あるというか新たに生まれたというかは微妙なところだが、それは今話に出てきたカノンの剣だ。

 昼寝をしている間、無造作に地面に放置してあったのでベッドの脇にでも立て掛けておいてあげようとしたのだが、なんと僕には持ち上げることが出来なかった。

 確かに見た目は幅もあるし長さなんてカノンの身長ぐらいあるしという普通ならざる巨大さであること山の如しではあるが、まさか両手で目一杯力を込めても浮かせることすら出来ないとは思いも寄らない。

 倒れているカノンを起こそうとした時や肩を貸してあげた時にも随分と重たいなと感じてはいたんだけど、それはカノンが力を入れていないせいだとばかり思っていた。しかしそうではなく、カノンが背負っていたからあの程度の負荷で済んでいたのだ。

 普通に考えても百キロは超えているだろう。それを背負って歩くだけでも普通じゃないというのに、あれを使って戦ったりするのだろうかと考えると実はこの子は凄い子供なのかもしれない。

 外を歩くときはずっと腰の下あたりまであるマントを着けていて体は隠れている様な状態のカノンだが、もしかするとその下には筋骨隆々の肉体が隠れているのだろうか。

 なんてせめてもの非力な自分への慰めは寝る時にあっさりとマントを脱いでいたことで露わになった上下黒い長袖長ズボンの中に見える華奢で細く小さな体がいとも簡単に否定してくれていた。

 いや、もうほんと……どうなってんのこれ。

「コウヘイ、入っていいかー?」

 僕はとんでもない子供を拾ってしまったのかもしれない。

 そんなことを考えながら、マーライオンみたいになっている馬の作り物が吐き出す湯を止めていると引き戸の向こうから声が聞こえた。

 機械が存在せず細かい温度調整が出来ない仕様なので仕方がないとはいえ若干熱すぎる気がするけど、少し冷めれば程良い温度になるだろうし、十分暖まれるだろう。

「入ってきていいよ~」

 と、答えたものの、言い終わる前には扉を開く音がしていた。

 振り返ると、声の主であるカノンがすでに浴室に入ってきている。

 当然ながらそこに居るのは一糸纏わぬ姿のカノンで、風呂に入ろうとしているのだから裸になっていて当たり前なわけだけど、そこに立つカノンは僕が思っていたのと全然違っていて、とにかく、何が何だか僕自身分からなくなっているけど混乱する頭で見たまんま事実を述べるなら、とにかくもう思っていたのと全然違っていた。

 何がそうさせるのか楽しそうな顔で僕を見ているカノンの胸元は僅かに膨らんでいて、下腹部には本来男なら持っているべきものが無い。

 はっきりと言うならば、カノンは男の子じゃなかった。

「カノン……一つ、聞いてもいいかな」

 固まりつつも、咄嗟に下半身を隠しながらどうにか声にする。

「なんだ?」

「カノンは……女の子だったの?」

「そうだぞ?」

 きょとんと、なぜそんなことをわざわざ聞くのかというような顔が僕を捕らえる。

 言葉遣いや所作振る舞いから世間知らずな感は否めないものとなっていたが、これはもうそういう問題ではないんじゃなかろうか。

「女の子なのによく僕とお風呂に入ろうと思えるね……」

 呆れてそれしか言えない。

「ん? 変か?」

「まあ、普通ではないんじゃないかな。男女が一緒にお風呂に入るっていうのはさすがに」

「そうなのか。他の人間とご飯食べたり風呂に入ったりなんてしたことないからよく分からん」

「一般的には夫婦だとか恋人だとか、好きな相手としかやらないと思うよ。ご飯は別としても、少なくともお風呂は」

「そうなのかー。でも、大丈夫だ!」

 何やら自信に満ちた顔をなさるカノンさん。

「……なにが大丈夫なの?」

「おれはコウヘイのこと好きだからな!」

「うん、いや……そう言ってくれるのは嬉しいけど、そういう好きじゃなくてね」

「コウヘイは? コウヘイはおれのこと好きか?」

「うん、好きだよ」

 って、言って欲しいんだろうなぁ。

 完全に期待に満ちた顔だもんなぁ。そりゃ言いたいことが伝わるとは思っていなかったけども。

「勿論友達? として、みたいな意味でね」

「そっか。じゃあ問題なしってことだな! な!」

「そんなに嬉しそうにされるとちゃんと分かってもらえてるのか不安になってくるけど……とにかく、まだちょっと熱いから先に頭や体を洗おうか。そこに座ってちょっと待っててくれるかな」

「分かった!」

 いつ何時でも元気な返事である。

 もう僕が言わんとすることが伝わらないのは明らかだったのでせめて僕が最低限のモラルと道徳を守ることでこの場を収めるほかあるまい。

 別に子供相手に欲情したりはしないし(浴場だけにというわけでは微塵もない)、この楽しそうな顔を見てしまうとやっぱり別々に入ろうなんて言ってしょんぼりさせるのも忍びない。

 やむを得ず、僕は一旦外に出てタオルを二枚取ってきてから椅子に座って待っていたカノンの髪を洗ってあげることにした。

 タオルは勿論体に巻くためのものだったのだが、「そんなんいらん」とバッサリ拒否られたので僕一人だけが腰に巻いている。

「もう一つ聞きたいんだけど、なんで自分のことおれって言うの?」

 わしゃわしゃと髪や頭を泡立てながら洗ってあげるのをきゃっきゃとはしゃぎながらされるがままになっているカノンの後ろで、僕は我慢できずに核心を突いた。

 確かに男の子にしては可愛らしい顔立ちをしていると思っていたし、髪型一つ取っても男の子にしては長いと思えるが女の子にしては短いという具合なのでそこから何かに気付けというのは無理があるのかもしれないが、少なくとも声は高めであることも確かだ。

 とはいえ『おれ』なんて一人称を使っているから勘違いしたんだ。きっとそうだ。

 その感じは既にネックレス時代のジャックがやってるってのに……男と思ってたら女だったパターンはさ。

「近所のおっさんが『おれ』って自分のこと言ってたから真似したんだ。なんかそっちの方が強そうだろ?」

「カノンは……強くなりたいんだね」

「もうなってるぞ。おれはすごい強いんだ」

「それは薄々感じ始めてはいるけど、おれっていうのはやっぱり女の子には似合わないと思うよ?」

「そうか? じゃあ強そうな女はなんて言えばいいんだ?」

「普通は私、とかじゃないかな。強そうな一人称とかは置いておくとして」

「ふ~ん、そうなのか。でもおれの方が言いやすいからおれはそっちの方がいいや」

 あまり深く考えていない様子ではあったが、大きくなったら自然と変わってくることを願うばかりである。

 そんなよく分からない会話をしながらカノンの頭を洗い終え、僕も隣に座って自分の体を洗う。

「え~、コウヘイがやってくれた方が気持ち良いのに」

 とかなんとか若干不満そうにしてはいたが、さすがに体は自分で洗ってもらうことにした。

 子供相手に変な気を起こしたりはしないけど、男に体を触られるのは気分の良いものではないだろう。例え今は自覚がなくとも、本人がそれを気にしていなくとも、ならばこそ余計にこっちが気を付けてあげないと大人になった時に嫌な思いをしてしまっては可哀想だ。

 ということで二人並んで体を洗う。ボディタオルなんて存在しないので、同じ用途のスポンジを使うのがこの世界では一般的である。

 それが終わるとそろそろ良い湯加減になっている湯船に二人並んで浸かった。

「あったかい水って気持ちいいんだなー」

 という謎の感想を漏らしていたカノンは、聞けば普段は川の水で体を洗っているらしく風呂に入るということ自体知識で知っているだけで初めてなのだそうだ。

 それはそれで驚きではあるが、それよりも僕は年齢や性別ではない、本当に気になっていたことを聞いてみることにした。

「カノンはさ、なんであの国にいたの?」

「あの国に来たのはたまたまだ。母上がおれもそろそろ他の人間達に混じって生きていかないといけないって言うからテキトーに旅してたんだ。そしたら何とかって国の何とかって奴らが仲間に入れてやるっていうから付いていった。だけどな、あいつら意地悪ばっかりするんだ。働け働け言うくせに何も教えてくれないし、ご飯も食べさせてくれないし、悪口ばっかり言うし……母上がうまくやるためにはすぐに怒っちゃ駄目だって言うからずっと我慢してたけど、最後はキレちゃって弱っちい奴だったから軽くボコボコにしてやったら出て行けって言われた」

「女の子が簡単に人をボコボコにしちゃ駄目だよ……そりゃ意地悪なのは向こうが悪いんだろうけどさ」

「でも、おれは何もしてないのに……コウヘイも怒ったら駄目だと思うのか?」

「自分が間違ってないと思うなら悪いとは思わない、かな。でも簡単に人を傷付けるのは同じぐらい駄目なことだと思ってはいる。カノンも武器を持ち歩いてるぐらいだから戦ったりもするんだろうけど、だからこそ自分のことだったり誰かや何かを守るためにカノンの言う強い自分の力を使って欲しいかなって。弱っちい僕に言われたくはないだろうけど、お母さんもきっとそう思ってるから我慢を覚えて欲しいって思ってるんじゃないかな。やっぱり危ないことをして欲しくないはずだからさ」

「危なくなんてないぞ? おれは強いからな」

「例えカノンが強くても、危ないことをしようとしてるだけで心配になるもんだよ。身近な人にとっては」

「コウヘイもおれのことを心配するのか?」

「そりゃするよ。その年で戦ったりするってだけでもね」

「そっかー、じゃあ今度からは頑張ってもうちょっと我慢してみる。喧嘩売られたらどうなるか分かんないけど」

「まあ、お説教じゃなくて心配して言ってるだけだから。心に留めておいてくれれば十分だよ。カノンにだって自分の身を守らないといけないこともあるだろうからさ。少なくとも自分から喧嘩を売ったりすることがあるなら残念に思うけど」

「自分から喧嘩は売らない。雑魚相手に喧嘩売ってもつまんないからな」

「雑魚って……まあ、別にしないならいいんだけども」

 またえらいことを言うものだ。

 その年で武器なんて持つな、なんて言うのはお門違いなのがこの世界。

 だけどそれでも、この年で簡単にそんな風に言えてしまうのだからやっぱり物騒な世界なものだ。

 コルト君もそうだし、マーシャさんの教会で弔った少女もそうだ。

 僕は別としてもセミリアさんやサミュエルさんなんてその人達と大して歳は変わらないし、他の国のお偉いさん方もほとんどが二十やそこらの年齢なのに、そんな方々によって人や国や世界が守られているのだから立派でもあり、同時にそれは大人達が若い世代を残してこの世を去っているからなのだろうかと考えると悲しくもある事実である。

「それで、ひとまずお母さんのところに戻ろうと思った、ってことなんだね」

「そうだ。もうあんなのは面倒くさいからヤだ。母上にも久しぶりに会いたいしな」

「明日にはゴーダって国に到着するし、すぐに会えるよ」

「うん、全部コウヘイのおかげだ。もっと早くコウヘイに会ってたら最初からコウヘイの手下になったのに」

「別に手下になんてならなくてもいいって。カノンはカノン、僕は僕、どっちが上とか偉いとかなんてないしさ」

「そういうものなのか? 難しい話はよく分からんけど、コウヘイと一緒に居ると楽しいぞ? 優しい人間なんて初めて会ったからな」

「そ、そうなんだ……」

 どんだけ意地悪な人間だらけの環境で育ったんだ。

 まあ、こういう子供っぽい性格を面倒に思って世話をするのを嫌がる人もそりゃ少なくはないんだろうけど。

「何はともあれ、船を下りた後はまた少なからず旅をすることになるだろうし、そろそろ上がって早めに休もうか」

「分かった!」

 もう何度目になろうかという元気な返事を受けて、僕達は風呂から上がることにした。

 全身びしょびしょのままで、しかも全裸のまま平気で部屋に戻ろうとするカノンに若干手を焼いたが、どうにか呼び戻してバスタオルで体や髪を拭いてあげ(もはやさっきの配慮が何の意味も無くなってしまっている感が凄い)、そのまま寝ようとするのでそれもどうにか説得して歯を磨かせたところで明日に備えて就寝することになった。

 なぜか、当たり前の様に同じベッドに並んで。


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