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短編集

宇ノ中さんと伊勢川さん(短編)

キーン コーン、カーン コーン

終業の鐘が鳴り響き、ホームルームも終わり生徒が下校を始める。

教室でこの後の予定を話し合ったり、部活に行く生徒もいれば、バイトや塾などの用事でそそくさと帰る生徒も居る。

そんな中、女の子が一人中庭のベンチで座っている。


セミロングの銀髪で一見大人しい感じの女の子である。

暫くすると、もう一人の女の子が近づいてきて隣に座る。

隣に座った女の子は金髪にツインテールで一見元気そうな感じの女の子。


銀髪セミロングの女の子が喋り始める。

「宇ノ中さんは何時も此処に来るよね」


金髪ツインテールの女の子がそれに答える。

「うん、伊勢川さんが何時も此処に居るからね」


銀髪セミロングの女の子、伊勢川さんが続けて話す。

「クラスに残って駄弁ったりしないの?」


金髪ツインテールの女の子、宇ノ中さんが答える。

「クラス内に友達居ないからね~」

言いづらいことをさらっと話す宇ノ中さん。


「伊勢川さんこそ、友達と遊びに行かないの?」

宇ノ中さんがそう聞き返す。


「……私も居ないし」

宇ノ中さんの方を見ず、伊勢川さんは前を見ながら話す。


「だよね~」

宇ノ中さんも前を見ながらそう返す。


この高校に入学してはや1ヶ月、未だに友達が居ない。

「うちの高校、近隣の中学からの生徒が多くてすでに友達として出来上がった人しか居ないよね」

伊勢川さんがそう話す。


「そうだよね、うちらみたいな別の地域から来た人は蚊帳の外って感じで入りづらいし~」

宇ノ中さんは同意して頷きながら話す。


「宇ノ中さんは県外から通っているんだっけ」

伊勢川さんは前を見ながら、宇ノ中さんに話しかける。


「うん、ちょっと遠いから送り迎えしてもらっているんだ」

宇ノ中さんがそれに答える。


「送り迎えってお嬢様か何かかな?」

伊勢川さんが問いかける。


「うーん、お嬢様では無いかな」

宇ノ中さんは口元に指を当てて返答する。


「バスとか電車とかは使わないの?」

伊勢川さんは続けて質問する。


「ちょっと遠くてバスとか電車が通ってないんだよね~」

宇ノ中さんは空を見上げながら腕組みして唸っている。


「大変だねえ」

伊勢川さんも空を見上げ返事する。


「ねぇ、伊勢川さん」

「私が宇宙人だって言ったらどうする?」

ニヤけた顔で宇ノ中さんが少し悪戯っぽく聞く。


「いきなり唐突に突然だね」

「まぁ、女子高生の会話なんて宇宙人みたいなものでしょ」

伊勢川さんは驚いた顔もせず、手慣れた感じで返す。


「確かに〜」

宇ノ中さんが同意する。


「じゃあさ」

「私が異世界人だって言ったらどうする?」

先程の宇ノ中さんへの返しみたいにニヤけた顔で聞く。


宇ノ中さんは少し間が空いた後

「おじさんとかから見たら、女子高生なんて異世界人みたいなものでしょ」

上手いこと返したでしょう、みたいな顔で宇ノ中さんが返す。


「ふふふっ」

伊勢川さんが笑う。


「あははっ」

宇ノ中さんも笑う。



「あ」

宇ノ中さんがそう言うと、ベンチから立ち上がる。


「迎えが来たみたい」

「じゃあ、またね伊勢川さん」

宇ノ中さんは手を振り中庭の方へ駆けていき、

着陸したUFOに乗って帰って行った。


「……」


「……あれで隠しているつもりなのかな」

伊勢川さんは少し半笑いでUFOが飛んでいった空を見上げた。


「まぁ、私も似たようなものだし」

「帰りますか」

そう言って右手を前に出すと魔法陣が現れ、召喚された転移ゲートに入り伊勢川さんは帰って行った。




連載版初めました。

詳細は活動報告にてご確認下さい。

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― 新着の感想 ―
感想を書いて送信した思たら送信でけてナカタぽぃので、 も一度、感想を書くでね(笑)オチが秀逸Σ(゜Д゜)❣❣ !?一体!?全体!?どゆことwww(笑)!? 宇伊勢ちゃん達の連載版とか読みたいくらいです…
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