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第1話「Cruel Ukrainian Endless War」

第1話「Cruel Ukrainian Endless war」


2026年8月5日、ウクライナ戦線、ジトームィル


ここ、ジトームィルは以前某爆弾が投下されたキーウから135km離れたところだ。

爆弾が投下されて以来、ここ最近はずっと劣勢だ。無論押し返してるとこもある。が総合的に見ると依然不利だ。


「Чорт!だんだん押されていきやがる!ロシアの野郎め…一気に主戦力を相手が失ったから一気に勢いが増してきやがる。おい、どうすれば突破出来る?ジュートミル。」

「知らねえよ!取り敢えず凸る事頭しかない奴が来たらとっとと撃tー」ジュートミルの口が止まった。

「どうしたんだ。」

「あ、あれを見てみろ、こっち見てるぞ!早く逃げろ!」

ん?と見てみると、そこには今から人間を喰らう悪魔のような雰囲気を漂わせ、大地を揺るがす轟音と共にロシアの攻撃ヘリがこちらを見ている。何だあれは?通常の1.5倍はでかいぞ。とか考えているうちに攻撃ヘリから大口径の機関砲弾が襲ってきた。

「やべっ、逃げrー」一足遅かったみたいだ。死神が俺たちに斬りかかる。

「がはっ!うぐっ…」俺の肩、そして横腹をかする。

死ぬ!これは死んでしまう!勿論死にたくは無かった。ただ一目散に逃げ、500mぐらいだろうか。そこまで逃げた。

「はあっ、はあっ、…くそっ、やられたぜ…。ジュートミル、大丈夫か………?あれ、ジュートミル!?」

そこにはジュートミルはいなかった。だが、体に妙な違和感があった。怪我の方じゃない。体を触ってみる。するとー

「な!?肉塊と…血!?」ドミトリーの身体には誰のかわからない肉塊、血がついていた。この時点で既に吐きそうだった。だが。

「取り敢えず戻るか。」戻る事にした。銃とか置いてきてしまったからな。

「戻って来たが…」銃を探し始めるとー

グニュッ

足を滑らせた。

「いってて…何だよもう…ー!?」

そこにはジュートミルらしき死体が。

顔は原型を留めておらず、顔は目、脳が飛び出ており、他は心臓など五臓六腑がぐちゃぐちゃになった上、出ている状態だった。

「ーーーー!!」

「オエエエエエエエエエ!!!!!」余りの凄惨さで思わず我慢してたのに吐いてしまった。


「嘘だろ、お前…」

「Трясцяяяяяяяяяяяя!!!」


後々分かった事だが、あのクソったれはKa-130と言った最新型重攻撃ヘリらしい。何でも4砲身40mmガトリング砲を積んでてかつ通常爆弾4.5t分の装備を持てるってもんだから、たまったもんじゃねえ。逆に生きてたのが奇跡だ…。普通は生身の人間が喰らったら木っ端微塵だぞ。


2週間後、俺は治療を終え、戦友と共に最前線で重機関銃で戦っていた。発射すると共に耳を劈く轟音が鳴り響く。

「くっそ、いくら倒しても倒しても湧いて出てくる。蜚蠊(ゴキブリ)かこいつら!?」

「ソ連では畑から兵士が取れるって言うし。」

「xaxaxa、それは面白いな、てか手榴弾ある?4発ぐらい」

「あるが…一体何に?」

「まあ見てなって。」そう言って俺はそこら辺の草を持って来て手榴弾に貼っつける。そしてぐるぐる巻にして…完成!

「何だそれw」

「よし、行くぞ。」ピンを一気に抜く。

「オラアッ!!死ねゴプニク野郎!」ロシアどもが突撃してくる所に叫びながら投げ入れる。

残虐なる火の玉が爆音と共にロシア兵を襲い、ロシア兵を細かく分解し、結合されし物体を幾多もの血飛沫と共に今まで確固たる役割を背負っていたはずの内臓、筋肉、脂肪をただの肉塊へと変貌させ、皮膚と布と共に四散する。

「うおぅ、えげつねえなオイ。これホントに手榴弾?」

「へへ、なんかこれ、日本から譲与された新型手榴弾らしいぜ。何でも燃料気化爆弾の一種らしくてな。中には今までの手榴弾通り火薬が入ってる訳だが、着火した瞬間に水素が爆発を起こすんだ。詳しいことは分からんが。」

「で、それを一気に4発と?」

「そうだな。」

「ウォッカを脳内に直接注いだろ。」

「そうかもな。」


叫び声が聞こえてくる。ロシア兵のものだろうか?


「Кто-нибудь, помогите! Моя нога... моя нога хромает, я не могу двигаться!」

「Ой, ой...」

「Оооооооооооой!!!Блядь!блядь!Я не могу двигаться... ты ублюдок!」

「Ай….Есть ли у кого-нибудь аптечка...?」


余りにも生々しい。2週間前の事が頭に出てくる。気持ち悪りぃ。

もしかしたらあのヘリの搭乗員も同じ気持ちだったのか。


「おい、ドミトリー、此処はもう危ないだろう。ロシアの戦車部隊も現れた。俺たちには対戦車兵器はない。もう行くぞ。」

「………お、う。そうだな。別のとこ行こう。」


一体いつになったらこんな凄惨な思いをせずに穏やかに暮らせるんだ…。

くそったれ、たかがクリミア如きでこんな事になるなんて思っても見なかった…






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