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銀の風ファンタジア ~孤独な炎の生と死の幻想~  作者: 坂本悠
名まえを失くしたとわの国
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主な登場人物など

☆あらすじ


盛夏、王都では建国記念100年祭が執りおこなわれようとしていた。

内海をわたり到着したアルバートたち、〈魔導院〉の魔法使いたち、〈鹿の角団〉の刺客たちが一同に介する城下街は、類をみない祝祭に興奮のつるぼと化していた。


首魁ハーマンシュタインのあやしい影が、難攻不落の宝物庫に眠る宝石のかけら〈光芒〉に忍び寄る――。

そして、時をおなじくして、謎のベールにつつまれた国王陛下に招聘されたアルバートは、ただ一人王宮にみちびかれ、謁見に臨む。熱狂と幻惑の夜、過ぎ去りし日の回想、自己との対話を経て、アルバートは胸のうちになにを悟るのか――。



☆主な登場人物


マルサリス三世

建国の雄で太陽王と称される初代マルサリスの血筋を継ぐ、5つの属国をふくむ王国を統べる国王。深い霧のようなベールに覆われ、人前に現れたことがないため、実在を疑われることさえある謎多き一面がある。


コパン

陽気でおしゃべりな小人族の宮廷道化師。国王に召しかかえられた独立機関であり、公共の場でもつねに自由な言動をゆるされている唯一の役職。


バレンツエラ

白盾騎士団の新副団長。枢機院付の騎士から抜擢された。角刈りの頼もしい体格ながら温厚な性格で、祝祭初日に宝物庫の警備主任者になる。


マーテル

白盾騎士団副団長補佐。つややかな長髪のやさ男にみえるが、切れ者の俊英。


ダグラス

枢機院の騎士。逆だてた髪型と飄々とした態度が売りで、祝祭期間中はステファンとともに王都城下街の警備を担当する。


ステファン

枢機院の騎士。クリーム色の長い髪と面倒見のよさが売りで、祝祭期間中はダグラスとともに王都城下街の警備を担当する。


ハーマンシュタイン

盗賊〈鹿の角団〉の幹部。沙漠の国の侵略を機に、〈伝説の宝石〉の収集を開始した首魁。その目的や心情もふくめて、謎多き孤高の人物。いつでもまるで世界に一羽だけ生き残った鳥のような目つきをしている。


ザウター

〈鹿の角団〉の頭目で、ハーマンシュタインの右腕として大剣をあやつる剣士。熟慮型の慎重派で、ハーマンシュタインに合流するまで警戒を怠らないが、奔放なティファナにいつも悩まされている。第六感がすぐれており、危機回避の能力が高い。


ティファナ

〈鹿の角団〉の頭目で、ザウターのパートナーを務める召喚士。自由な精神のもちぬしであり、あらゆる状況下も全力で楽しむことができる奔放な性格だが、召喚魔法の温床となる代償で、眠りについてしまうことがある。〈銀の鎖〉で猛獣や魔獣を手なずけ、〈魔女の角笛〉で幻獣や幻虫を召喚することができ、そのすべてに名まえをつけている。


フィオナ

水の国の王女。代々の女王の血筋を色濃く継承する、天衣無縫な美女で、一流の射手でもある。


ジェラルド

火の国の王子。紛争地域である祖国救済のため仲間(従者たち)をつれて外遊している。臨機応変に対応したり、貴族らしく周辺人物の特性を活かす能力が高い。自身も弁舌巧みに俳優のような大仰さを演じることもできる。


レナード

ジェラルドの従者で、気取り屋な近衛兵。モレロとともに与太話に興じることが多い。

       

ベリシア

ジェラルドの従者で、切りそろえられた前髪をさわるくせのある近衛兵。


モレロ

ジェラルドの従者で、奇妙な髪型をした変わり者。ふしぎな能力をもつ、稀少な、まじない師。


ウェルニック

ジェラルドの従者で、巨漢の修道士。折り目正しい聖人だが、酒に酔うとどこでも大の字で寝てしまう。


アルフォンス

吟唱詩人。多くの詩作や吟唱で有名だが、正体の知られていない中性的な麗人。実年齢も公表されていないため、まことしやかに「歳をとらない」という過当な噂さえある。竪琴に似た古楽器の伴奏で、幻惑的な世界をつくりだす。


ギュスターヴ

作曲家。神経症をわずらう、気難しい一面があるアルフォンスの知己。伝統様式の昇華といったテーマを掲げた交響曲「名まえを失くした国」を祝典曲として披露する。


マイニエリ

〈魔導院〉の長で、齢100歳とも150歳ともいわれる謎多き人物。歴代国王の補佐も務める著名な魔法使いだが、みずからを一介の牧師と名乗っている風変わりなところもある。韜晦癖があり鷹揚なそぶりをするが、老練さにもとづいた精緻な判断をつねにしている。

       

パティ

〈魔導院〉所属の魔法使いの少女。精神感応の能力をもち、生きものの記憶や意図を読みとることができるが、相手に起因した能力なので、自発的に魔法を駆使することがなかなかできない。臆病で繊細だが、そのぶん周囲に愛されている。フリーダとともに祝祭を楽しみにしている。


モカ

マイニエリより、パティにもたらされた謎の小ザル。全身は基本うすい茶色の毛でおおわれているが顔周辺だけは白毛で、胴の長さは20センチほどだが手脚をのばすとその倍はあり、しっぽがなく、まるい鼻とキラキラした瞳が印象的。自由闊達だが、わりと的確にパティの手助けをする。


フリーダ

〈魔導院〉所属の魔法使いで、パティの親友。同級生だが、性格は積極的で度胸もあり、まるで姉のようでもある。料理に関する魔法を専攻している。


シャトレ

〈魔導院〉所属の魔法使いで、パティの先輩。薬学に関する魔力や魔法を研究している学者肌の女性であり、銀縁の眼鏡が似合う美人。落ち着いた雰囲気で大人っぽいため、とっつきにくい印象だが、じつは冗談なども通じるし、男女問わず慕われている。


レヴァス四世

沙漠の国の副王。アルバートの実父であり、賢王と呼ばれていた。


サラ王妃

沙漠の国の王妃。アルバートの実母。


アルバート

沙漠の国の王子。コンプレックスが多く、半笑いの仮面をつけており、ふがいなさをルイに疎まれてもいるが、それゆえに周囲に援助されやすい特性もある。沙漠の国内における惨禍をまぬがれ、〈伝説の宝石〉をめぐる旅にでることになり、到着した王都にて国王マルサリス三世に謁見することになる。


ディレンツァ

沙漠の国の宮廷魔法使いで、若くして宰相をつとめた賢才。端整な顔立ちだが、感情をあらわにせず、表情もとぼしい。しかし、才知にまさり冷静沈着で、いざとなると折衝も得手。自然を利用する魔法をあやつるオールラウンダー。


ルイ

〈舞踏団ルルベル〉の踊り娘。愛嬌ある小動物のような見た目に反して感情の起伏もはげしく、ときに毒舌で、先走りがちな性格。献身的な側面もあるが、いつでも出たとこ勝負。沙漠の国に招聘され、惨禍にまかれたとき、アルバートたちと合流したことで、旅路を共にすることになり、王都に到着したことで従者となる。

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