追いかけっこ
「ぬおおおおおお!!!」
どうも、俺の事、レイシアです。現在ゴブリンと追いかけっこしています。なぜこうなったかと言うと・・・
遡ること数分前
「はあ~、あれから3日。未だに森を抜ける感じがしない。」
この世界に来て3日が過ぎる。未だに森の中で遭難中だ。
「ゲーム仕様でマップ出せるのに、あたり森だらけ。どんだけ、広いんだよ!!」
マップ機能に気が付いたのは、昨日の事だ!マップないかと頭にイメージしたら出てきた。しかし、自分とその周辺しかマップが出ない様で、あとは自分で歩いて広げるしか無いようだ。なんと不便な・・・
「クソ!」
俺はイライラして近くの石を蹴飛ばした!
「グギャ!!」
何か聞きなれない声が聞こえた。声がした方から
「ゴブリン!!!」
「グギャ!!!」
頭にたんこぶを作ったゴブリンが出てきて、今に至る。
「うおおおお!!異世界転生3日で絶対絶命!」
まさか、いきなり雑魚の代表的なゴブリンに追いかけられるとは!!しかし、3日前の木を殴ったときの感触では間違えなくゴブリンには勝てない!!!本当、勘弁してほしい。
「(くそ。このままでは負ける。そうだ!魔法だ!!あれなら何とかなるかも!!)」
俺はそう思いインベントリーから賢者の杖を出す。
「(装備などはそのまま引き継がれているのか・・・)」
よく考えたら、転生したときもレイシアは確りした装備だった。
「(頼むぞ!ちゃんと魔法は発動してくれよ。チョロ火だったら泣くぞ!)」
俺は振り返りゴブリンに向けて杖を構え。
「エクスプローション!」
火魔法でも上位の魔法を放つ。初級魔法のファイヤーボールでは死なないかもしれないので・・・賢者の杖が光、魔法が発動する。どうやら成功したようだ!
チュドーーーーーーン!!!
「え?ほぎゃーーーーー!!」
俺は爆風に巻き込まれ吹っ飛ばされる!
ゴロゴロ・・・・ゴーン
俺は勢いよく転がり岩に顔面を強打した。
「うおおお、顔が!!!!」
俺は顔を抑えのたうち回る!確か3日前にも、のたうち回ったような・・・
「まさか、自分もダメージを受けるとは・・・ゲームだとそう言った仕様はないぞ!!」
ゲームなら自分の魔法でダメージを受けることはなかった。やはり、こういった所は現実ということか・・・
「これなら、まともに魔法も使えないぞ、味方巻き込むとかマジないわ!」
俺は、むやみに範囲魔法を使うのはやめようと思った。
「しかし・・・・これは何とも・・・・」
俺は爆発があったところまで張って行った。
「やべ~、軽くクレータが出来てるじゃん。これ自然破壊だわ!」
辺り一帯が消し飛んで大きなクレータが出来ていた。
「物理は雑魚だが、魔法はチートか・・・あのステータスあってたのか・・・・」
なんかハイエルフもどきって書いてあったのに・・・
「まあ、これは見なかったことにしよう・・・うん、それがいい。」
俺は勝手に納得し移動することにした。
「そう言えば強化魔法が使えたな・・・もしかしたら強化魔法を使ったら物理も・・・」
俺はそう思うも、今は疲弊しているので検証はまた後日にすることにした。早く休みたい・・・