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最終着地地点が一応決まっている話です。

設定とか投稿が終わった後に活動報告にのせます。


体調があまりよくない為投稿が止まっているようなら活動報告を見てください。

よろしくお願いします。

「あー あー あー

 あ え い う え お あ お。アメンボあかいな あ い う え お」


 一日一回、日課の発声練習を洞窟内でやってる。それは長く話をしようとすれば長くなるのだが、短く言うとボッチだからだ。

 補足があるとすれば、2・3か月くらいボッチやってると、町で話したとき喉に違和感があった。それ以来、意識して独り言を言うようになっていた。


「うむ。自分の声なのだが、アレだな。響いてくる声は女みたいだ」


 母親と同じ雌雄同体のギノス種族である俺は違和感を感じないらしいのだが、男としての意識が違和感を強く感じている。。

 実は前世の思い出が多少あるのだが……。まぁ、この世界は植物など生物はもちろん、同じ型から抜いても性能が変わってくるという規格化出来ない不思議な世界だから誤魔化せている。


「街に着くのは昼がいいな。夜は危ない夜は怖い」


 ギノス種族の厄介なところは、集団の中で強い個体が雄に変わり弱い個体が女に変化するハゼ()の仲間みたいなもんで、一番厄介なのが集団の枠組みは本人が無意識に集団と感じれば性別が変化するところだ。

 学び舎だと勉強・戦闘・魔法含め成績上位3割だと男で、それ以下は女。男の場合は生存範囲を広げる闘争本能が強く出て、女だと生存率を上げる為に下位の面倒を見る本能や、状況の変化に敏感になるなどの特徴が出てくる。また、その時の性別によって男女どちらかを異性として好きになるのも変化する事が多い。

 そんなギノス種族の特徴だが、俺の場合は大人が多く歩く夜に街を歩くと、本能が無理やり引っ張られるせいで、かなり情緒不安定になる。


 ちなみに、母親だけがギノス種族だと子供はギノス種族で、父親だけがギノス種族だと子供は母親の種族になる。ただし、ギノス種族を含めた人類の3分の1に入らないとギノス種族は雌になるので、ギノス種族の雄は少ない。


「どのジャンク品売りに行くか?」


 とりあえず、前世が男で厄介な体質と付き合うには、人のいない所で強くならないといけないし、お金を稼がないといけない。

 そんな俺が選んだ生き方が、今の学問と違う古代文明のトレジャーハンターで冒険者だ。住処であるこの場所は、過去の産物が多く発見された谷の一部で発掘に利用された洞窟内部の休憩基地に手を加えてものである。


 前世の小説で冒険者やトレジャーハンターはそれぞれ別の小説で同じ役割をしている事の方が多いが、ここではどちらかと言うとシーフのような技能扱いになる。もっともこっちのシーフは相手が人を含めた生物で、トレジャーハンターは過去の設備相手と言う事になっている。

 技術が追い付いてきたら、研究と利用に分かれてくるのだろうか?


「んー。このエンジンは大人し過ぎて合わせるのがないんだよな。うっぱらうか」


 過去の偉大なる先達たるトレジャーハンターが動力部を発掘し、現代に合うよう調整したエンジンだが、この世界の呪いのせいか?出力が安定する範囲が個々で違う。前世だったらクレームものだが、ここでは精度が低く、予想よりスペック以上の物が出回る為、問題にしたら人生の一発逆転になるようなのが絶対に手に入らなくなるので今のところ規制はされていない。


「あっ! 姉さんとこにお土産持ってかなきゃ」


 他に売れそうなジャンク品の山を漁っている途中で嫁いでいった姉を思い出し、何とか誤魔化せるものを探す。


「……ヤバい。ちょうどいいのがない」


 中途半端にある前世の記憶が無意識のうちに働いた為、性別が変化する事が不安で荒れていた時期もあった頃、自分の考えを押し付けないで只々話を聞いてくれた姉には感謝しかない。だから、譲れない事以外は負け続けているし、姉も無茶な事は言わない。両親も俺の生き方に諦めたのか今では小言くらいしか言わないが、互いに言い合える会話がしやすいのは姉が一番気楽にできる。


「あ゛ー!! いいのがない。もういい。組み直す!」


 結局町へ着いたのは三日後になった売ろうとしたエンジンと冒険者が残した簡易調理台とその他諸々を使い、火力不足だが安定した加熱調理機(コンロ)を組み上げ、強火でよく焦がす姉の料理が減ったと義兄に感謝されるのだった。


つい思いついてしまい、息抜きで書いています。

設定が甘いところもありますがよろしくお願いします。


また、これは転生モノですが、男から男女どちらにも変化する双方向性転換への生まれ変わった人のドタバタ劇で緩い話を目指します。

それ以外は転生要素はあまり多くないと思います。



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