赤髪
「今夜は俺から離れるなよ?巻き込まれない保証ができないからさぁ」
おれは蛍と一緒に、三人の戦闘を見守っているぞ!双剣に大剣に拳とバリエーションに富んだ戦闘だな!
「ぬわぁ!?当たらないってわかってても、飛んでくる攻撃の余波が怖いのだ!」
どうして攻撃が当たらないのかって?蛍火モードの蛍のおかげなのだ。詳しくいうと、蛍火モードのメリットは術者本人と近くの人に攻撃が当たらない。デメリットはこちら側からも攻撃できないってとこだぞ!
後追加情報でで鬼火モードは幽霊みたいなものだから、他者からは虫の蛍が飛んでいるように見えるそうだ!
蛍について考えているおれに。思考にノイズというか、天界から猫神の声が聞こえてくる。普段は干渉してこない神なのだが、イレギュラーすぎるから仕方ない。
〈うんにゃー!悪魔王から敵対反応がでたにゃん。素直だと思ったらこれなんだからにゃん!天界は今忙しいし……そうだにゃあ。魔界から味方を落とすからよろしくにゃ!〉
「ふえっ?」
「はははっ!いいねぇ。実に悪魔らしいなぁ」
猫神からの声に困惑するおれと。にこにこ笑いながら、観賞するかのように三人を見ている蛍。
「……なぜ?俺にも攻撃するんだグレア」
「ふはははっ!お前も勇者だろう!?運び屋スター!勇者マリンと共にまとめて天界送りにしてやろう!」
「赤髪の野生動物かな?理性的な悪魔だと思ってたんだけどね?」
笑っていた蛍が、急に震え出した。どうしたんだろうか?気を紛らわすのに、話題でもふってみるぞ!
「……嫌な予感がする(勇者の前世は十中八九あいつだとして。赤髪の野生動物と例えるとしたら火乃香しかいない)」
「蛍、天界で紅茶を買ったのだが。後で一緒に飲まないか?震えもおさまると思うんだぞ?」
「ありがとう……いやぁでも(魔王じゃないが、俺も逃げだしたいなぁ)」
蛍が手で額をもみだした。悩みごとだろうか?そうしているうちにも、状況は変わっていく。獄界の空から味方と思しき人がふってきたのだ。
地面に降り立った人は。赤髪が炎のように風に揺らめいていて、巫女装束にも似た服をきた青年。手には大きな鎌を持っているぞ!
「俺も混ぜてもらおうかァ!!」
魔界から送り出された味方は、八重歯を剥き出しにした火乃香だ!この人選で良いのか猫神!?




