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壊すに壊せないものもある。
こんにちは!魔王です。おれは町に中を歩いているところです。料理長は横を歩いています。
「魔王さま。俺新しい武器が欲しい」
「ミスリルの包丁があるだろう?」
「それは魔王さま専用。魔王さま以外は切りたくないんだよ」
ちょっとまて、おれ専用の包丁とかあったんかい。今すぐぶっ壊してやる。それをおれに渡せぇえ。
「はじめて貰ったプレゼントだからさ。大切に使いたいんだ」
まじか、壊せねぇ。今世のおれは警戒心ガバガバかよ。プレゼントにそんな物騒な物渡すなよ。二重の意味で泣きそうになるじゃないか。
魔王さまダブルEND!
料理長「やっぱ買うなら包丁じゃなくて、射程の広い鎌だよな!」
魔王さま「おれの感動を返せェえ」