76/292
まかいとしそう
うおー!時間がないのだ!借り物競走中のロストだぞ!魔界に季節の行事というものは少ないが、割とノリで開催されたりする。
そんなノリで開催される借り物競走の、試走頼まれたのだ!ちょうど運動不足かな?と思って試走をすることにしたのだが……。
おれは火乃香に俵担ぎされながら、迫ってくる恐竜に向けて。
「てりゃー!」大量の水を放ったのだ!
「ギョアアア!!」
あんまり攻撃にはなっていないが、十分に足止めにはなっているのだぞ。足元が滑りやすくなったのか、スピードが落ちている。あと、おれ担がれてるだけで運動になってなくないか?
「うぉっと。あぶねェ」
「火乃香!卵を落とさないで欲しいのだ」
実はこの試走二回目なのだ。安心して欲しい、この卵は偽物でたべられないぞ。だが、本物の卵みたいに割れるから、恐竜の怒りが上がっているのだ!
「「あッ!」」
卵が落ちて、水色のスライムがベチャっと地面に広がった。




