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魔界生物図鑑 マンドラゴラの育て方 ※魔力だまりにマンドラゴラを植えないでください。
こんにちは!朝寝坊した魔王だ。昨晩の夢は思い出したくもない。今世で一番の悪夢だった。ちなみに二番目に悪夢だったのは、メイド長に刺されたことだな。
「おはよう魔王さまァ。気分が悪いのか?」
部屋の窓から料理長が入ってきた。大きな鍋を抱えている。
「これ食べて元気出してくれェ」
料理長がフタを開けると、中でニンジンが動いていた。この動くニンジンは、魔物のマンドラゴラだ。人間界にも生息していたんだな。
「おれは大丈夫だ。マンドラゴラは元の場所に返してこい」
「わかったァ。魔王さまが元気ならいいぜッ!宿屋の裏庭に返してくる」
宿屋の裏庭に、マンドラゴラが生えていていいのだろうか?人間の町の中に、魔物は入ってこないはずなのだが。
「ちょっとまて!おれもいく」
おれが呼び止めるより早く、料理長は二階から飛び降りた。おれも続いて飛び降りる。
「うなぁあああ!?」
「魔王さまァ。これすごいだろ。魔力だまりにマンドラゴラ植えたらこうなったぜ!」
料理長が自慢する横で、おれは叫んだ。裏庭の柵に押し込められる形で、マンドラゴラが隙間なく生えていたのだ。
「料理長ぉ。庭の手入れは任せろ!」
「魔王さまァ。火の玉なんか浮かべてどうし…」
おれは料理長の返事を聞く前に、庭に火の玉を放った。
今回の魔王さま。魔物退治END!




