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魔王さま〇〇END  作者: 天墨 咲久楽
スターライン
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スターライン

 俺はスターライン。運び屋をしていたら人界の王になっていた男だ。王になってからも俺の生活が大きく変わることがなく、今も運び屋を続けている。


 本日の荷物は物差し竿。運び先は、魔王城の裏庭から鳥居を潜った先の小さな世界。


 魔王城の裏庭にある鳥居をくぐり、俺は和風な外見の家の呼び鈴を鳴らす。どたばたと音が家の中から聞こえてくる。以前ここに訪れた時は建設途中で、資材を届けにきたのだ。無事に完成したようでよかったと思っていたが、途中から破壊音らしき音が聞こえている。……また資材を持ってくる必要があるかもしれない。


 この内在世界には、綺麗にするための除去魔法や修復魔法がある。けれど、魔法を使うか。自ら直すかは気持ちの問題である。


 昨晩徹夜した俺は、干したての布団は心地い良いだろうと考えつつ。魔法のみで良いのなら、わざわざ俺を呼ぶ必要もないだろうが、実際に届けてもらったという過程が大事なのだと。転移魔法や転送魔法のことを思いつつ再認識を試みる。


 さて、そう時間がたつこともなく。玄関の扉が開かれ少年がでてきた。破壊音について聞いてみると、鬼ごっこをしていたら白熱したとのこと。そして、物差し竿の受け取り手はこの少年ではないようだ。後から現れた荷物の受け取り手は、昨晩徹夜で戦闘相手をした青年だった。




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