ハコネダウン
白い箱からにゃんと飛び出すシロイハコネだにゃん!人界の教会から、獄界の風呂屋の屋根に降りたったわしと父上にゃんだけど。
「父上〜。あれは父上の手助けが必要にゃよね?」
「あと少し様子を見てからだな」
本日は、新しく獄界を治める者が決まる日。そのはずにゃんだが、治めるはずの人間型の生き物さんが逃げてる様子にょね!いにゃ〜、知恵者として選ばれたはずだから逃げていいんにゃけどね!にゃんで、力ある者の最終試験みたいににゃってるん?どしてか、母上が黒い新神の陰の中。一緒になって応援しているにょん。
「わし支援専門にゃんだけど、行ってみた方が……」
「ハコネ?お前が行くのはやめておけ、おれが行くから!」
「父上足震えてるにゃん」
普段は、母上の言動以外で動揺しない父上。そんにゃ父上の額から冷や汗が流れ落ちている。おにゃ?父上は高所が苦手にゃん?これはいじにゃらい方がいい良いにゃんねぇ……。
「いいか?ハコネ。自分で地面を隆起して高いところに行くのはいい。だが、自分の力以外で行くのは違うだろう!」
「父上、ここでそんな力強いお言葉を聞くことになるとはにゃん。それはそれとして、そんな動揺している父上はみたくにゃいにゃん。わしが地面に下ろしてあげるからにゃん」