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アビスラピス
「よろしくお願いしますね?」
私はアビスラピス。内在世界の獄界にて、新しい主人と共に働く犬型獣人。光の角度によって、青くも見える黒い毛並みが自慢です。そして、私の前に立っている彼の名前は夜ツ矢蛍。白髪に薄緑の目の人型のお方。内在世界にいる人型は大抵人間以外ですので、この方もきっとそうでしょう。
「俺は夜ツ矢蛍。気軽に蛍って呼んでくれよなぁ。アビスラピス……お前さんのことアビスって呼んでも大丈夫か?」
「かまいませんよ?私の方から提案する予定でしたので。それに、長い付き合いになるでしょうから。ね?蛍」
「おおっ!わかってるねぇ。よろしくな!」
私は彼と握手をしました。さて、これから忙しくなるでしょうから。話しをつめて行く必要があるでしょう。