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蛍の記録2
よっ!蛍だぜっ!いや〜、俺の情報が書いてある本なんて初めてみたかもなぁ。自分で日記をつけてみても、あんまり見直したりしない派なのさっ!だからまあ?新鮮な気持ちで見れるよなぁ。
「ほぉ!こんなことまで書いてあるのかっ!」
俺の好きな食べ物から、俺が知らない俺のことまでのっている。うん!あんまり興味ないとこは後にしておこかな!俺は楽しいことが好きであって、面倒なことは人間の皆んなと同じで苦手だぜ?
「おぉ!他の本の個人情報をみちゃだめとは言っていたが、別紙がはさんである場合はまあ?いいよな!」
俺は秘密の部屋のソファに座りつつ、本から別紙を引きぬいた。中立世界の映画館で見るような、おまけの本とよく似たサイズだ。中を開くと漫画なのがわかるなぁ……って息子の本じゃん!短編版って書いてあるし、なんか最近誰かっていうか。クトゥーさんが軽くチェックしたのか、最近嗅いだ覚えのある。あれだ!コーヒーの匂いか!
「いいのかな?本当にこれみていいのか??」