魔王さま〇〇END

夜ツ矢蛍

昼間の蛍

　獄界に朝が訪れてから何時間。起こしちゃ悪いかなぁと、そのままにした結果。我が子はまだスヤスヤおやすみ中だ。ほかの子ら？川の字になってお昼寝中よぉ。まあ？川の字の真ん中の黒い子は、狸寝入りみてぇだけどなぁ。

「ふぅ……このまま退散すりゃ。魔界の闘技場に行かなくてすむと思うわねぇか？おクさんや」

「そうだね。じゃまた夜にでも会おうか？蛍くん」

「おう。そんじゃあ俺はお先に」

　俺はなるべく小さい声と動作で、我が子とその友人達がいる部屋を後にした。