おやすみの夜
気にしねェことが大事だと思うよなァ?夜ツ矢火乃香だぜェ。白いのが三人も集まっているし、全員短髪のためタンポポの綿毛っぽいわなァ。俺たちはまた移動して、全員で獄界の宿屋まで来ていた。
「で?何がどうして、問題解決後も三人で集まってんだァ?」
「「「和菓子を食べに?」」」
斜め上の答えだったわァ。気をひきしめなおさねェと、目的を忘れそうになるなんて思っていたがァ。和菓子屋で会う少し前、白い三人で解決してたんだってさァ……まじかァ。
「俺が来なくてもよかったんじャね?」
「そんなことないよ?」
クトゥーに視線を向けると、意味深そうに笑っているクトゥーと視線があう。そんな笑いかたされても、膝にのせたグラムとロストの兄弟たちがいる時点で台無しな気がするんだがァ。
「そだといいなァ……」
俺が無理に考える必要もないだろうォ。んなァことより、帰ってから早々だったしなァ。まるッと二日、戦って帰ってきたんだ。今は戦う必要がなくて良かったかもしれねェ。そう思うと、すぐに眠気が押し寄せてきた。おやすみの挨拶もできない、思ってた以上に疲れていたみてぇだ。
おそらく親父だろう。誰かが俺に布団を被せてくる。疲れているから今はやめとくけど、あとで魔界の闘技場につれてこっと……。