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魔王さま〇〇END  作者: 天墨 咲久楽
夜ツ矢火乃香
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再会の夜

 気にしねェことが大事だと思うよなァ?夜ツ矢火乃香だぜェ。でもこれは気にしねェヤツの方が少ねェよなァ?


 和菓子屋に向かった俺とクトゥーの進む先には、見覚えのある白いのが長椅子に座ってるんだよなぁ……しかも三人もいるんだからさァ?どんな集合なのォ?待ち合わせでもしてたのォ?


 そうこうしているうちに、和菓子屋の前についたので。各自違うことをしていた三人も気づいたようだ。


「火乃香も元気だったか?……お前にしては遅かったじゃないか、クトゥー?……あと食べるか?」と白髪赤目のグラム。視線だけこちらに向けながら、三色団子を食している。心配はしてくれていたようだが、眠気が勝っているのか?三本セットらしき団子の一本しか食べれていない。俺と横並びで歩いたクトゥーがグラムの方によっていく。残りの二本をもらって嬉しそうだァ。

 

「まっていたのだ!火乃香」と白髪青目のロストが長椅子から立ち上がり片手をふって。灰髪から白髪になった短髪をゆらしている。手に持ったお茶碗には茶柱がっているが、今にも溢れそうだぜェ。「おう!まあ落ち着けよ」と慌てて俺もロストの近くにいった。わあ、茶柱二本目立ってるわァ。とりあえず、長椅子に座りなおしてもらった。



「いらっしゃぁい?それとも?おかえりぃ?」とギザギザの歯を笑顔で見せる、店員らしき狐のお面の白髪のやつ。お前絶対、お面の下緑目だろォ。そのお面、親父のだしィ。そのお面の口元割ったの俺だからわかるんだわァ。



「コレどんな再会のしかたァ?」


「ね!」



 俺は困惑を隠せずにいるなか、一緒にきたクトゥーが最後の一本を飲み込みつつ返事をする。あきらかに、可食部じャねェ部分も飲んでるわァ。



「……お前、木の串の部分まで飲んだよな?」


「木の風味がして美味しいよ?」


「そっかァ……」



 俺は気にしねェことにした。


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