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魔界じゃないけど、こんばんは。寝ている子は起こしに行こう。
魔王です。料理長を宿屋において、深夜の町の中を散歩しているところです。
おれは今、塔の階段を登っているぞ。塔の中は冷んやりとして気持ちがいいし、防音がしっかりとされている。
「うむ。下何かあっても。上まで音が届きそうにないな」
階段の途中の窓から町を見下ろせば、宿屋から光が漏れていた。いや、あれは光じゃない。
「ははは。燃えているぞ…」
宿屋が燃えている。それはそれは豪勢に燃えている。えっ、あれやばくないか。出かけた時、料理長爆睡だったぞ。料理長だから無事そうだけど、確認しに行かなくては。
魔王さま徹夜END!
次回 魔王さま〇〇END
おれが宿屋に行くと、二刀流の少年と鎌使いの青年が戦っていた!?
必死に戦う見知らぬ少年。悪い笑顔の知ってる青年。
おれは一体どっちの味方をすればいいんだ!!