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呪われ転生じゃ死にきれない  作者: 鳴神 春
35/46

30話 このままじゃ終われない!

1


不知火から指輪を取り返し、ルウを見送った後、俺は家に帰っていた。

ちなみに気絶していた不知火は、警備兵に突き出した。

あのまま放っといてもなんか寝覚めが悪いし、同じ日本出身って事で俺なりの情けをかけたつもりだ。

これから不知火がどうするのか俺は知らないが、あんな痛い目に合ってるし、もう当分俺に突っかかってこないだろう。


「ただいまー」


「え!ゆ、悠斗⁉︎」


アリスが俺の顔を見て驚いた。

それも仕方ない。

家を出てから1時間しか経ってないのだから。


「もう終わったの?」


「ああ、指輪も取り返してきたぞ」


俺はそう言ってアリスに右手を見せる。

中指の指輪がキラリと光る。


アリスは「へぇー」と驚いた声を出した。


「本物みたいね……あーあ、せっかく助けに行こうと思ったのに」


そう言うとアリスは後ろを振り向いて手を叩き、奥にいる2人に伝えた。


「みんなー、悠斗が帰ってきたわよー」


すると奥から呼ばれた2人が出てきた。


「えっ、悠くん帰ってくるの早くない⁉︎」


「ん、あいつ、たおした?」


ルミナとイリカが口々に聞いてくる。


「ああ倒したぞ。もっと褒めろ褒めろ」


「ん、おにい、すごい」


「はは、そうだろ」


「ん、おにい、まじぱない」


「ははは、これはアリスと、本気で話し合わないとなぁ」


呼ばれたアリスは気まずそうにそっぽを向いた。


「ゆ、悠斗も帰ってきたことだし、今日はもう休みましょう!」


誤魔化すように俺の背中を押すアリス。

押されながら歩く最中に、俺はルウに話しかけた。


『話がある』


2


「君が改まって話すのなんて珍しいね」


いつもの部屋でルウが少し驚きながら言う。


「ああ、今回の件で俺の今後の方針が決まったからな。一応報告?」


「ふーん、それでどうするの?」


「指輪が無くなって改めて気づいたよ。やっぱ死ぬのは怖いな」


ルウは俺の話を黙って聞いていた。


「だから呪いを解いた後願いが叶うってやつで、俺はまたこの世界で生きていたい」


「そう……変わったね」


ルウがふっと笑みをこぼした。


「前までは死んでもいいみたいな考え方だったのに」


「まあそれも、あいつらのおかげで変わったのかもな。あと、お前もな」


「えー、僕のせいじゃないでしょ」


そう言いながらも、ルウは嬉しそうだ。

ルミナたちに出会って、あの世界を知って、こいつに支えられたからこそ生きたいと思えた。

俺の考えも少しは変われたと思う。


「じゃあ、早く呪い解かなきゃだね」


「ああ、やってやる」


俺は必ず呪いを解いてやると心に誓った。


3


一方その頃。


「ふぅ……」


ユナの元から立ち去ったフシミは、思わず一息ついた。


「全く、なぜあの神のなりぞこないなどに肩入れするのか……理解できん」


フシミが手をあげるとスクリーンが現れ、そこにはルウにやられる不知火の姿が。


「ふん、あれは失敗だったか……いずれにしろ、もうあれは用済みだな」


男が指を鳴らすと、不知火の姿が一瞬で消え去った。


「奴のせいで私のシナリオに狂いが出てしまった。まあこいつが出来たからよしとするか……」


「早くこいつを試すための触媒を探さねばな……また転生でもさせるか」


そう言ってフシミは魔法陣を作り、力を注いで魔法陣を発動させた。


「次は邪魔してくれるなよ、なりぞこない」

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