表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で無人島ってひどくない?  作者: IRUCA
1章.無人島
2/5

1.無人島と目覚め

こんにちは!IRUCAです!

この小説では初めての投稿なので、自信がないですが、楽しんでいただけると嬉しいです!

誤字や意見ありましたら、教えていただけると幸いです。

『こんにちは(たかし)君。』

『君はこれから***になるんだ。』

『きっと君なら成し遂げてくれると信じているよ。』


白い靄に包まれた老人が目の前から消える。

いつもの電車で自分だけが違う場所にいるような不思議な感覚だ。

なんで知らない老人に話しかけられたのに、こんなにもすんなりと頭に入ってくるんだろう。よくわからないのに、信じたくなってしまう。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


目が覚めると、俺はこの島の浜辺に打ち上げられていた。

いや身体が濡れていないことを考えると、打ち上げられたというのは違うのか?

目の前の光景にしばらくの間思考が停止する。

俺は大木孝(おおきたかし)、23歳。うん。ちゃんと覚えている。

ちゃんと記憶はあるようだ。

まず俺は千葉県の会社に通う会社員なわけだし、こんな場所にいる理由がわからない。

今日はいつも通り会社に行くために電車に乗ったところまでは覚えている。しかしそれ以降の記憶が全くない。すぐに寝てしまったたのか?にしてもこんな場所にいるはずはない。

え?何?誘拐??いやいやいや、女子大生とかならともかく、こんな潰れかけの新入社員なんか誘拐する理由がわからない。

これ以上は考えても無駄そうだ。


とりあえず辺りを見渡す。

正面には地平線まで一面の青い海、後ろには鬱蒼と茂った森。

左右にはひたすら海岸が広がっているだけだ。

気温は23℃くらいだろうか。湿度もそこまで高くは感じない。

風も吹いているから、暑くはないが、日差しのおかげで、熱中症になりそうなので何もしないわけにはいかなそうだ。

よくわからないがとりあえずここら辺の一帯は調べるべきだろう。

もしかしたら海岸に船か漂着物くらいはあるかもしれない。

そう思い、立ち上って海沿いをひたすら歩く。

詰んだ。完全詰んだ。

何もない。本当に何もない。

そしてついに自分の足跡を見つけてしまった。

これはつまりそうゆうことじゃないか?うん、完全に島だ。

どうやら何もないまま一周してしまったらしい。

本当に何もないまま。

俺以外の人間の痕跡もないし、漂流物の一つもない。

(普通、流木の一つくらいは落ちてるだろ…。)

こうなったら仕方がない、行くところは一つしかないだろう。


そう、森である。木がある時点で、この島に生物がいないということはないだろう。

ここにいては熱中症になってしまう。俺の中のイメージが森=危険動物だから正直入りたくはない。しかしこうなってしまってはどんな危険があるかわからないがいくしかない。

森に向かって歩く。とは言っても森までの間は50メートルほどしかないんだから、大した距離ではない。

しかし俺の森に対するヘイトが高すぎるせいだろう。足がとても重く感じる。

森の中はやはり涼しかった。気温は18℃くらいだろうか?湿度は浜辺より少し高く感じる。

ここなら熱中症になる心配はなさそうだ。

警戒しながら、森の中をゆっくりと歩く。

「いや虫くらいはいるだろ!!!」

思わず叫んでしまった。

しばらく森をあるいてみたが見事に何もなかった。

生き物が1匹もいないのだ。

いや植物は生えているわけだが、鳥や虫とかそういうものが諸々全くいないのである。

だから途中から警戒とかそんなことはしなくなっていた。何もいなさすぎてむしろ怖いのだけれど。

本当にこの島はどうなっているのだろうか。

見るからに南の島のようなのに、森は日本で見たことのあるような木ばかりだ。

もっとヤシの木みたいなものとか、大きなシダとかはあっていいと思うんだけど…

いや、そんなこと今考えても無駄だ。

今はこの何もない島でどうにか食べ物や水を確保しなければならない。

そう、俺は目が覚めてから、一度も飲み食いをしていない。実際、それどころではなかった。

気が付いたら知らない島にいるんだから、正気でいる方がおかしいと思う。


そして俺は重大なことに気が付いた。

(あれ、まともに食えるやつなくね?)

そう、海岸にもヤシの木のようなものはなく、森は日本の広葉樹林のようである上に生き物が1匹もいないこの島にまともな食糧など存在しなかった。

食糧はまだいい、それよりもまずいのは水がないことだ。

俺のサバイバル知識は、テレビで黄〇伝説とかそんなものを見ていた程度だ。

水を得る手段はいくつかは思いつくがその道具がない。


ん?道具?そういえば俺は今何を持っているのだろうか。

今の今まで一度も自分の荷物を確認してなかった。

服は通勤していたままだ。つまりスーツである。手荷物は何もなかった。そりゃこんなところにいきなり投げ出されたんだ、もっていなくて当然だろう。

スーツのポッケすべてに手を入れてみる。


あった。左のポケットにハンカチ、胸ポケットにボールペンとメモ帳だ。財布とかスマホとか大切なものが軒並みないので、特に使えるものはなさそうだ。

メモ帳を開いてみる。中身には仕事のことがたくさん書いてある。本当に役に立たない…

水の確保に道具を役立てるのはきつそうだ。


そういえば腕時計はしている。あまりにも日常的過ぎてすぎて、全然気にしていなかった。

さて自分の確認はこれで終わりにしよう。それよりもこれからどうするかだ。


よく考えたら、こんなに木が生えているのだから、水源くらいはあるのではないだろうか。

砂浜を1周するのに大体2時間くらいかかったことを考えるとこの島は結構大きいはず。ならば、小さな水源くらいはあってもおかしくはない。

もっとも1周したときに川がなかったから、ある程度覚悟はできているのだが…

とりあえず第一目標は生きることだ。

拝読感謝です!

できるだけぐだらないように頑張りますが、しばらく人と出会わないので主人公の一人暮らしを見守ってください!笑

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ