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ダンジョン経営勉強中。  作者: イマノキ・スギロウ
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第006話「強化月間!」

少し強化してから次のバトルを考えます。

 「戦力アップをしておこうと思うんだけど、」


  侵入者との戦いから2日が過ぎ、大地はダンジョンを強化する方法を考え、

 Pちゃんに相談をしようと話を持ちかけていた。   


 「戦力アップですか、なら手軽なところでモンスターを増やすのはどうですか?

  ザコモンスターなら食費もかかりませんし、」


 「そうだな、そういや聞きたいんだけど、

  今のとこ、モンスターの購入欄がゴブリンとスライムしかないのはなんでなんだ?」



 「それは大地さんがまだ出会ってないモンスターだからです。

  購入したモンスターが成長して進化したり、ガチャで新しい種族が出れば、

  リストにどんどん追加されます。ゴブリンとスライムがリストに最初から

  あるのは初期設定だからです」

  

  そういう仕様なのか。


 「んじゃ、ガチャを回すか、」


 「はい、ガチャ一回100DPです」


  ゴブリン十体分か、戦力になるのが出てくれると良いな。


 

  コンソールからガチャのアイコンをタッチしてルーレットが回る。

 ぴかぴかとライトが光ったり、ルーレット下のモニターに

 モンスターのシルエットが連続で映ったりと無駄に凝ってるな、これ。


 ガチャ結果が出て引き当てたモンスターが表示された。



  【種別 植物型モンスター】


  【種族名 アウラウネ】



  

 「おぉ、結構良いモンスターが来ましたね」


 「アウラウネってこの世界じゃ強いのか?」


 「食事不要な部類では結構厄介な方ですよ。植物系だから再生能力高いし、

  しぶといし、おまけに多少ですが、知性もありますから、

  成長するのに伴って意思疎通が可能になり、さらにはより強い個体への

  進化も見込めます。」


 「けっこう使えるな。おぉ、購入リストにもちゃんと出てる」


 「もう一回くらいガチャ回しときますか?」


 「…いや、ガチャはとりあえず後回しで良いから

  ちょっと購入したいものがあるんだ」

 

 「なにを購入するんですか?」


 「それはな…、」



 





 


  現在、四つある小部屋のうち、二つはゴブリン達の詰所、

 もう二つが俺とエステラそれぞれの個室として割り振っていた。 

 なので俺の部屋にPちゃん経由でエステラを呼んだのだが、

 いくら距離がないとはいえ、十秒足らずでやってきた。 


 「ますたー、およびですか?」


 「お、エステラ、いきなり呼び出してわりぃ」


 「いえ、ますたーが御用とあらばいつでもお呼びでください」


 「そうか、で用事っていうのはな、これだ」


  俺はエステラに見える位置でコンソールを開き、

 ある物品の購入リストを呼び出した。


 「こ、これは、」


 「おう、お前用の武器をいくつか用意しようと思ってな。

  直接お前の意見を聞こうと思って呼んだんだ。」


 「そんな、確か今はまだDPが少なくてますたーは

  ご苦労されていたと記憶していますが、」


 「んな心配せんでいい」


 「も、申し訳ありません!」

 

 「あ、いや別に怒ったわけじゃないから気にするな。

  前回の戦いでは武器を持った相手にてこずってる様子だったからな、

  その反省を生かそうってわけだ」


 「私の力不足でますたーのお手を煩わせてしまい本当にすいません!」


 「だから気にするなって。クリエイト時に専用武器も設定はできたんだが、

  ちょっとDPがかかりすぎるんで保留にしちまった俺の責任だ。」


 「そんな、ますたーの選択に失敗など…、」


 「現にこの間、エステラは苦戦とまではいかなくてもてこずったのは

  事実だよな」


 「う、」


 「いいか、俺だって間違いや失敗はする。けど生きてればその過ちを

  どうすれば繰り返さないかは知る事ができる。

  そのためにはまず過ちそのものを受け入れて認める事から始めないとな」


 「…はい、」


 「よし、じゃあ本題だ。エステラはどんな武器を使いたい?」


 「そうですねぇ、私は動き回って相手を切り刻むのが好きですから

  そういうのができる武器であれば何でも良いです。」


 ナチュラルに怖い事言うなこの娘。

 

 「防御用の盾とかは要るか?」

 

 「いえ、攻撃なんて当たらなければどうと言うことはないです!」


  むふーっとどや顔で某赤い大佐みたいなセリフを吐きやがった。

 ん、あのセリフの時はたしかまだ少佐だったか? まぁいいや。 

 


 「なら動きやすい防具くらいは付けとけ」


 「ますたーのご命令とあらば」


 とりあえず、俺の判断で小手と胸当てセット(80DP)を購入決定しておく。 



 「んで、武器だけど、とりあえず無難に鉄製の剣とダガー(それぞれ100DP)

 を買って、あとは…、」


  武器のリストをスクロールさせていると興味ありげに

 覗き込んでいたエステラが急に声を上げる。

 

 「ますたー! これ、これってなんですか!?」


 「え、なにってこれも武器だけど、ほしいのか?」


 「あ、その、え~っと」


 「ふむ、能力付与なし、鉄製で200DPか、

  デザインはどの価格帯でも自由に決められるみたいだな。

  ま、いいだろ」


 「いえ、大丈夫です! 剣とダガーだけで十分に戦えます!」


 「いいから、たまにはお前もわがまま言っとけ」


 「ですが、」


 「ハイ購入決定~、」


  購入アイコンをタッチし、目の前の魔方陣から防具、鉄製の剣とダガー、

 そしてエステラご希望の武器が入った箱が出現した。

 

  ちなみにいままで購入した物資も食事以外はすべて

 木箱だったり段ボール箱だったりに入って出てきている。

 なんというか、某ネット通販サイトみたいだ。

 俺の部屋が箱に占領される日も遠くないかもな。


 「あとは、ついでにコレな」


 「それは一体?」


 「魔法習得スクロール」


 「ますたー、さすがに買い過ぎでは、」


 「大丈夫だ。これはミッションクリアの報酬だから」


  この間、侵入者を倒したあとコンソールを開いたら

 ミッション [はじめてのダンジョン防衛] 達成!

 っと出て、このスクロールが出現したのだが、使わないと損なので

 さっさと使う事にした。

 

 

 「みっしょん?」


 「あぁ、まあなんていうか、DPを使わず手に入れた物だから大丈夫だ」


 「ますたーがそうおっしゃるのなら良いのですが」


 「で、これは収納の魔法が覚えられるスクロールらしい」


 「へー、便利そうですね」


 「だろ。とりあえず三つあるから俺とエステラとあとPちゃんも一緒に

  覚えよう」


 「あ、私はその魔法使えるので結構です」


  すでにPちゃんは使えるみたいだった。


      

 


  





  さてと、新しく入ったアウラウネ、一体50DPを五体ほど入口付近に設置、

 それから怪しまれない様に各種植物やコケのセット500DP分を設置して

 アウラウネ達が擬態しやすいようにしておく。


  さらにゴブリン達は数を3倍に増やし、

 森で取ってきた動物の毛皮や木の蔦等を素材にして

 召喚時よりも装備を充実させるよう指示を出しておいた。


 あとはトラップを増やしてみたが、いまだ戦力不足は否めない。


  メイン戦力  低位悪魔エステラ 


   支援戦力  ゴブリン(装備強化)×30


         アウラウネ×5


 ダンジョン罠  落とし穴×6


         つり天井×2


         岩おとし×1


  勇者とか呼ばれるようなのが来たら、

 多分簡単に攻略されるだろうな。うちのダンジョン。


  だからと言って戦力をホイホイ強化できるかというとそうでもない。

 すでに残りDPは3000近くまで減っているからだ。

 アウラウネと擬態のための迷彩植物が地味に痛い出費だった。



  なにか他に良い強化手段はないものか……、ん、なんだこれ?

 コンソールを操作しているといままでブロックされていた項目が一つ、使えるようになっていた。


 「ダンジョン掲示板?」


 「あ、大地さんそれ昨日から新しく追加された機能です」


 「掲示板って書き込みしたりとかできるあの?」

 

 「そうです。 ダンジョンマスター間で連携を取れる方法として

  一部のマスターたちから強い要望があったので、急遽システムに付け加えたもので、

  昨日ようやく起動したんです」


 「ふーん、あ、ならなんか良いアドバイスもらえるかも」


 「そうですね。ためしに使ってみましょう」




  ダンジョン掲示板


 スレ【ダンジョン強化方法の情報希望】

 1: 名無し      

  少ないDPでもダンジョンを強化できる方法誰か教えてください。



 2: 名無し

  DPはどのくらい残ってるんだ? あと手持ちの戦力とか

 大まかでもいいから教えてくれんとアドバイスのしようがない。






 「お、さっそく書き込みがあった」

 

 「お返事書かないとですね」


 




 1: 名無し 

 DPはあと2000ちょっと、手持ちはゴブリン30体とアウラウネが5体、

 あとクリエイトモンスターが1体です。


 2: 名無し

 そこそこ数はそろってるな、侵入者は何日くらいの頻度で来るんだ?


 1: 名無し

 こっちの世界に来て、まだ一週間くらいなんですけど、一回だけです。


 3: 名無し

 マジで!?

 俺んとこなんて転生初日から2日に一回のペースで侵入者来てんだけど…、


 4: 名無し

 場所によって大分侵入の頻度が違うよねー。


 2: 名無し

 1のダンジョンがそう頻繁に攻略されそうにないなら、動物でも捕まえて、

 あとはじっくりモンスターを育てればいいと思われ。


 1: 名無し

 動物を捕まえる? そこ詳細希望。


 2: 名無し

 ダンジョンに入ったものは人間でも動物でも魔力があるからDPは入ってくる。

 野生動物なら適当に捕まえてきても騒ぎになりにくいから

 DP収入がおいしいし、食べてもおいしい。



 1: 名無し

 なるほど、そういう事ですか。



 3: 名無し

 特に身体の大きい動物程、DP収入は良いぞ。


 4: 名無し

 レアな動物とかDPの入りがいいよね~。




 このレアな動物ってこの前のレッドホーンラビットとかかな?




 2: 名無し

 あと、ザコモンスターも食事を食わせてやれば身体に取り込む魔力が増えて、

 それだけ成長が早くなる。ゴブリンがホブゴブリンにでもなれば、

 並みの人間くらいには使い勝手がよくなる。



 3: 名無し

 俺はスライムに食事を与え続けたらなんか人の形みたいになったり、

 結晶体みたいな形で浮遊するヤツができたぜ!


 4: 名無し

 嘘乙。


 3: 名無し

 嘘じゃねーし!


 4: 名無し

 私も試したことあるけどそんな変化したことない。


 3: 名無し

 ちゃんと人型の魔物や亜人、魔力のある結晶や鉱石食わせたのか?

 俺はそれ食わせてたら、俺好みのボインな人型スライムが誕生したんだが。


 4: 名無し

 ・・・・・・・・・・、そういうのはあまりやってなかった。

 てか、やっぱ男は女に求めるのは胸か? 胸だけなのか!? 


 2: 名無し

 おまえらもちつけ。 醤油は用意してやる。


 3: 名無し

 俺、きな粉派なんだけど、


 1: 名無し

 俺もきな粉派ですね。


 4: 名無し

 私、アンコ派。


 2: 名無し

 こんの甘党どもが! もちは磯部巻き一択だろーが!


 1: 名無し

 とりあえず情報提供感謝です。

 いろいろ試してみます。


 2: 名無し

 おう、またわからなくなったらいつでも相談してくれ。

 フレンド登録しとくか?


 1: 名無し

 フレンド登録?


 2: 名無し

 この掲示板と同じで昨日追加された新機能だ。

 フレンドになっとけばいつでもその相手にメッセージを飛ばせる。


 1: 名無し

 じゃあ、せっかくですからお願いします。


 3: 名無し

 俺もお願いします。 

 

 4: 名無し

 わ、私もお願いします。


 5: 名無し

 ワシもお願いします。



  「「「「誰だよおめーは!」」」」


 自分も含めて4人の叫びがそばにいるかのように感じられた。   

  次回予告


  情報を得てダンジョン強化を進めるダンジョンマスター大地。

 しかし、さらなる侵入者が来る前に防衛体制を固める事が出来るのか!?


  次回  強化月間!2    お暇なときにでもお読みください。 

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