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第十一章

第十一章 「大切なもの」


その日から僕たちは命のカケラの探索を始めた。

でも僕には一つだけ気がかりなことがあった。

あの少女は僕たちを置いて何処に行ってしまったのか。

〈大丈夫ですよ〉

「えっ?」

突然、巨鳥は言った。

〈その子なら大丈夫ですよ〉

フェニックスは僕の心を読んだのだ。

確かにさっきもそんなことがあった気がする。

〈因みにサクラさんは「お腹空いたな…」と申されています〉

フェニックスは全ての人の心の声を聞くことが出来た。

その能力に僕は勿論驚いたが少なからず恐怖を覚えたことはここだけの話。


〈信じていれば…、きっと大丈夫ですよ〉

不意にフェニックスは言った。

それは僕に向けての言葉だったが何だか自分に言い聞かせているように聞こえた。

信じていれば…、か…。

少女は自分は占い師のタマゴだと言っていた。

それなりに力もあるのかもしれない。

そうだ、今は信じよう。

少女のことも、フェニックスのことも。

「うん、そうだね」

そう言って前を向いた。


僕たちにとっても、フェニックスにとっても大切なもの。

それが今から探しに行くもの。

例えどんなことがあったって大切なものを見つけるには乗り越えなくてはいけないんだ。

この世界にとっても、僕たちの世界にとっても…。

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