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第二十一章
第二十一章 「黄金の羽根」
その羽根は黄金に輝いていた。
僕はこの羽根を枝折りにした。
いつまでも残しておけるように。
僕たちがいつまでも繋がっていられるように。
〈スカイさん〉
フェニックスが僕を呼び止めた。
〈また…、来てくれますか…?〉
その問いかけに僕はこう答えた。
「古の光放たれし時、黄金の羽根輝きし時、それは古の合図。
この羽根が教えてくれるよ、きっと」
この羽根は僕たちを繋ぐ糸。
世界と世界を繋ぐ架け橋。
「…否、もう必要ないか…。この世界は君が守っていくのだから」
そう言うと僕は帰る支度を始めた。
〈スカイさん…。はい…、そうですね〉
フェニックスは笑ってそう言った。