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さっちゃん  作者: 菜乃香
5/10

いいなぁ…。

 彩音ちゃんは、『さっちゃん』の姿を目にして頭の中が真っ白になりかけました…。


 「♪おかしいね、さっちゃん……。

  …お姉ちゃんは…おかしいと思ぉう?」


 『さっちゃん』は歌い終わると、ギラギラと光る目を近づけ問いかけました。


 「………。」


 当然、彩音ちゃんは返事をしません。   声が出ないからです。


 「…なんでおかしいの?   足が…ないからぁ?

  …お姉ちゃんには足があるんだねぇ。   いいなぁ…。   さっちゃんもほしいなぁ…。

  …もらってもいい?」


 (やだっ! あげないよ!!! ちょっと…何、それ…もしかして……)


 そうです。  斧です。


 『さっちゃん』は小さな体で大きな斧を持ち上げました。


 そこにはすでに 真っ赤な液体がこべりついていました。


 次の瞬間―――――… ザクッ


 「お姉ちゃんありがとぉ♪」




 こうして、朝になってお母さんが起こしに来ると、彩音ちゃんは何者かに足首を切り落とされて死んでいる。


 …とういうのが、『さっちゃん』の代表的なお話のようですね……。


 しかし、『さっちゃん』はどうして死んだのでしょうね?


 気になりますでしょう?


 しょうがないですね、では次回は『さっちゃん』の死因をお教えいたしましょうか…。


 楽しみにしていて下さい。






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