第四十章
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ・・すごいスピードでキーボードに情報を入れていく。
「・・・・ん?」
テルーカは手を止めた。
「・・・・」
カタタカタ・・カチ
「・・・・・・・・」
にこーッと笑った。これは大発見だ。
◇・◇・◇・
「そうか見つけたか」
王様は奥さんを抱っこしたままにやりとわらった。その隣には怒られてから働き出したウィルも居た。
「パンドラをあける方法が分かったのか・・で?その方法とは?」
「碑文の解読、です。パンドラの扉に文字が書かれていたんですよぉー」
「なんて書かれていたんだ?」
「・・そもそもこのパンドラを発見したのは、この国の王様。封印したのはこの国の祖先、ならばパンドラに描かれた碑文を解くこともできるはず」
つまり
「読めないのか」
「王様なら読めるんじゃないかなぁーって」
紙をぴらっと王様の前に見せ付けた。
「どれ」
「見せてー」
夫婦仲睦まじくそろって紙を見た。
・・・・。
「・・・・・・・・・・・ふむ」
王様は顎に手を置いた。
「これは何語だ?」
分かるわけがなかった。
ウィルも上から紙をのぞく。文字というにはあまりにも複雑な形をしていた。
こんこん。
「入れ」
「オネー様が来たわよルージア」
「姉さま!」
姉妹抱き合う。その後ろにマリアンジェラが現れる。
「マリー」
「后様みたいなのりで抱きつこうとしない!」
そういってひらりと避けた。
「おぉ、アースグランドの姫お前もコレ読む?」
「姫じゃないのですが・・何コレ?」
マリも碑文のコピーを見る。
「・・なんですか?コレ」
「パンドラの碑文さ」
不思議な模様にしか見えない。
「・・というより、まだパンドラの扉について諦めてなかったんですか?」
「面白いだろう」
「いえ、面白いじゃなくて・・今戦争中なのでは?」
「パンドラの扉からでてくるものはなんだろなー」
無視ですか。
「・・碑文今の人じゃ読めんなーだれか読める人を探さないと・・」
「読める人、ですか」
「マリ心当たりアル?」
「あるわけないじゃないですか。でも・・魔法で昔の人を呼んだりできないんですか?東の国のほうでは、死者が帰ってくる日があるとか」
「それだ」
王様は手を鳴らした。
「始祖を召喚しよう」
この王様罰当たりなことをペロッと軽く言いましたね。
「生贄は?」
「イスラでいーじゃん、裏切ろうとしたわけだし」
そんなんだから裏切ろうとしたのでは?!
「止めてください!もう!!人の命を軽々しく扱わないで下さい」
「おこっられたー」
王様は楽しそうにルージアと笑っていた。
「・・・・はぁ」
マリが頭を押さえた。
「おい」
最強な盾が現れた。
「この国に、誰かが入ったぞ」
「何?」
「この気配・・ドラゴンだ」




