第三十四章
「余は余の代で奴らを滅亡させることを誓う」
王様は皆の前で宣言した。家臣たちは王様の言葉を否定することなく頷き跪いた。その様子を影で見ていたケリーは敵国に居る友人についてふと思った。
短い付き合いだったけど、いい奴だった。
(惜しいやつを、亡くすことになるのか・・というか)
友人ついでに思い出したが、ステラという女、こちらに向こうの情報をながせと勅命を受けたのにもかかわらず、まったくもって一切の連絡がないとはどうゆうことだ!死んだとも思っていたが、インファ様が言うにはお風呂に入っていたらしい・・風呂!?風呂ってなんだ!今思えば戦争中に風呂場で出会うって何!?どんなシチュエーションだ!?
「ケリーさん、どうかしたんですか」
「インファ様!」
「?」
「風呂ってなんですか!?」
・・・・・・。
(風呂ってなんですか・・ですって?やだ、このそんなことも知らないの?どんなお嬢様なの!?)
インファはふっと笑った。
「ねぇ、ケリー」
「は?」
「ケリーのお家のお風呂ってどんななの?」
・・・・・・。
(な、なんだと!?自分の家の風呂がどうなっているか、だと!?は!そうか向こうのお風呂はきっとここら辺とは違う何か特殊な風呂なんだな!!・・うぅ、ありきたりな風呂しか持っていない・・)
ケリーは顔をあげて笑顔を見せた。
「そう言えば先日の戦争では負傷なさったそうですが、お怪我は平気ですか!?」
「え(な、自分から話を振っといてかえるのね、そう・・ふふ、やはり普通の風呂ではないのね!このブルジョアめ)あぁ、平気よ」
インファもつとめて笑顔で応える。はたから見たら二人でにこにこしている変人にしか見えないだろう。そこへシーヴァ―が歩いてきた。
「インファ、向こうの『最強な盾』の情報を渡せ」
「分かったわ・・ところでシーヴァ―」
「?」
「貴方の家のお風呂はどうなっているの」
インファの目は真剣だった。
「いうなれば、住み込みだからさ、持ってないといえば持ってないぞ」
「・・そうでした」
きょうはそんなお話。
まだパソコン壊れてるんですよねー、直るのまだまだ先のようです、たまにこうして他人からパソコン借りて更新するかもしれません。
更新が亀並の作者ですが、皆さんお気に入り登録ありがとうございます。
作者はとっても喜んでおります。
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