第九章
収集の紙を頂いてから一週間がたった。
だいぶこの聖女隊専用寄宿屋にも女の子が増えてきた。そして今日私の相部屋の人が来が、これまたなんだろう不機嫌そうだ。
「・・ケリー」
同じ部屋になったのが将軍家の姫、ケリー・ボールドウィンという方で、大変誇り高い・・私と一緒にされたのは身分的な理由だけだろう。ほかは平等に適当に分けられているのに・・。
「ケリー壁向いて楽しい?」
「楽しいわけあるまい!自分は戦闘時のシュミレーションを行っていたのじゃ!」
「まだ決まったわけじゃないのに?」
「決まらぬわけが無かろう!ココに来たことで聖女隊入隊可能じゃ、だが、そこで安心してはならんのだ」
「どうして?」
「決まっておろうが!自分が聖女隊長に君臨するのじゃ!」
ケリーは普通の会話には微塵も反応しないが、聖女隊などの話をふると、聞いてないことまで一人で話し出すので、最近では扱い方が分かってきて楽です。
それにしてもステラが来ない分を見ると、外れたかな?
「しかし、隊長に離れても、本当の聖女隊長にはなれんな」
「どうして?ケリーなら大丈夫よ・・たぶんね」
「多分をつけるな!」
我侭な!
「・・自分の中での聖女隊長は・・エルシオン様だけじゃ」
「エルシオン様?」
「そうじゃ、あの方と自分は従兄弟関係にあってな、尊敬していたが・・にっくき!女暴将軍アーロズに殺されたのだ!」
「憎まれても人殺し扱いされても、なんにもあたしゃ言えないから好きなだけ言うがいいさ」
「!!!!」
ボン!キュ!ボン!
「アーロズ将軍!?」
妹のユリア侍女長の姉君・・?あまりにていない、身体の発育とか・・。
「何故?戦争のとき以外は出て来れないはずじゃ!」
「新人育成も、お仕事なんだとー・・さ、お前達外にでな研修を始めるよ」
がし、がし・・首根っこをつかまれ連れて行かれる。あーれー
インファに似ているといっていたけれど、体系しか似てない気がする・・気にしてるのかな?
「離せ無礼者ー」
本当に外に連れて行かれた、他の女子も次々と寮から出てきた。
「みんなの嫌われもん、アーロズだぜ★」
だぜ・・
「なんだよーノリ悪いぞー」
「将軍、そんな挨拶の仕方はちょっと」
「なんだよーじゃあハレル君やりたまえよ」
「えぇ、ボクはただの兵士ですから」
「アーロズ」
厳しい眼差しをした頬に深い傷あとが残る男がアーロズを睨んだ。
「ふざけるな」
「この目つき悪いにーちゃんが聖女隊補佐軍隊長ルジオね」
怒られたのも気にせず流した、そこらへん確かにインファに似てるかも・・。周りを見ればテセヴル将軍もいた、無意識なのかもしれないが、腰の剣に手が伸びていた。
アーロズの自己紹介どうり、彼女は嫌われているらしい・・
「はい、聖女隊のみなさんこんちわー」
もう一度挨拶するらしい・・。しかし誰も答えないので一人からぶってばかりいいる
「皆さんにはまず、形から入ってもらいます、ってことで後ろを向いてくださーい」
後ろにはいろんな種類の武器が山のように乱雑に放置されていた。他の将軍が大事な武器を雑に扱うなと怒っている。・・豪快
「自分に合う武器を探してきてね」
「あの」
私は武器をとりにいった女子とは反対方向へ歩いていき、アーロズの前にたどり着く。
「お、噂のマリアンジェラちゃん何か用?」
「私、能力検査らしきものしてないのに・・どうして聖女隊なんでしょう、恐らくそんな大層な力ないと思いますが・・」
「知ってるよー。マリアンジェラちゃんはなー・・能力云々関係なく特攻させよだって」
死ねと!?
「私恨まれているんでしょうか・・」
「ハッハッハ」
いやいやハッハッハじゃなくて。
「聞いた話だと、君は洗礼を受けているらしいぞ」
「洗礼ですか」
「そう、闇から」
ヤミー!
「ほらぁ王族とかスッゴイ身分高い貴族とかー将軍家とかって洗礼受けるじゃん?神様とか精霊とかー」
「はい、七歳になる前に受けると聞きました。何で私・・ヤミ・・」
「簡単な話、アンタの両親が忘れてたんだお」
まじかお!?
成程私が影姫といわれる由縁が深まりましたね
「そこで、ヤミが勝手にやったっぽいよ」
「なんかもう私可哀想ですね」
「面白いじゃん」
「将軍面白くないですよ!可哀想なこといっちゃ駄目ですよ」
「おぉハレル君」
「じゃなくって、将軍ほかの大将軍たちが御呼びです」
「じゃーなー」
歩いていかれた。
・・まぁ、いっか・・死ななきゃいいし
「武器武器」
ケリーが遠くで私の分の武器も取っていてくれていた。実はいい人?