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影姫の暴走奇譚  作者: 綴何
本編
10/71

第九章

 収集の紙を頂いてから一週間がたった。

 だいぶこの聖女隊専用寄宿屋にも女の子が増えてきた。そして今日私の相部屋の人が来が、これまたなんだろう不機嫌そうだ。

「・・ケリー」

 同じ部屋になったのが将軍家の姫、ケリー・ボールドウィンという方で、大変誇り高い・・私と一緒にされたのは身分的な理由だけだろう。ほかは平等に適当に分けられているのに・・。

「ケリー壁向いて楽しい?」

「楽しいわけあるまい!自分は戦闘時のシュミレーションを行っていたのじゃ!」

「まだ決まったわけじゃないのに?」

「決まらぬわけが無かろう!ココに来たことで聖女隊入隊可能じゃ、だが、そこで安心してはならんのだ」

「どうして?」

「決まっておろうが!自分が聖女隊長に君臨するのじゃ!」

 ケリーは普通の会話には微塵も反応しないが、聖女隊などの話をふると、聞いてないことまで一人で話し出すので、最近では扱い方が分かってきて楽です。

 それにしてもステラが来ない分を見ると、外れたかな?

「しかし、隊長に離れても、本当の聖女隊長にはなれんな」

「どうして?ケリーなら大丈夫よ・・たぶんね」

「多分をつけるな!」

 我侭な!

「・・自分の中での聖女隊長は・・エルシオン様だけじゃ」

「エルシオン様?」

「そうじゃ、あの方と自分は従兄弟関係にあってな、尊敬していたが・・にっくき!女暴将軍アーロズに殺されたのだ!」

「憎まれても人殺し扱いされても、なんにもあたしゃ言えないから好きなだけ言うがいいさ」

「!!!!」

 ボン!キュ!ボン!

「アーロズ将軍!?」

 妹のユリア侍女長の姉君・・?あまりにていない、身体の発育とか・・。

「何故?戦争のとき以外は出て来れないはずじゃ!」

「新人育成も、お仕事なんだとー・・さ、お前達外にでな研修を始めるよ」

 がし、がし・・首根っこをつかまれ連れて行かれる。あーれー

 インファに似ているといっていたけれど、体系しか似てない気がする・・気にしてるのかな?

「離せ無礼者ー」


 本当に外に連れて行かれた、他の女子も次々と寮から出てきた。

「みんなの嫌われもん、アーロズだぜ★」

 だぜ・・

「なんだよーノリ悪いぞー」

「将軍、そんな挨拶の仕方はちょっと」

「なんだよーじゃあハレル君やりたまえよ」

「えぇ、ボクはただの兵士ですから」

「アーロズ」 

 厳しい眼差しをした頬に深い傷あとが残る男がアーロズを睨んだ。

「ふざけるな」

「この目つき悪いにーちゃんが聖女隊補佐軍隊長ルジオね」

 怒られたのも気にせず流した、そこらへん確かにインファに似てるかも・・。周りを見ればテセヴル将軍もいた、無意識なのかもしれないが、腰の剣に手が伸びていた。

 アーロズの自己紹介どうり、彼女は嫌われているらしい・・

「はい、聖女隊のみなさんこんちわー」

 もう一度挨拶するらしい・・。しかし誰も答えないので一人からぶってばかりいいる

「皆さんにはまず、形から入ってもらいます、ってことで後ろを向いてくださーい」

 後ろにはいろんな種類の武器が山のように乱雑に放置されていた。他の将軍が大事な武器を雑に扱うなと怒っている。・・豪快

「自分に合う武器を探してきてね」

「あの」

 私は武器をとりにいった女子とは反対方向へ歩いていき、アーロズの前にたどり着く。

「お、噂のマリアンジェラちゃん何か用?」

「私、能力検査らしきものしてないのに・・どうして聖女隊なんでしょう、恐らくそんな大層な力ないと思いますが・・」

「知ってるよー。マリアンジェラちゃんはなー・・能力云々関係なく特攻させよだって」

 死ねと!?

「私恨まれているんでしょうか・・」

「ハッハッハ」 

 いやいやハッハッハじゃなくて。

「聞いた話だと、君は洗礼を受けているらしいぞ」

「洗礼ですか」

「そう、闇から」

 ヤミー!

「ほらぁ王族とかスッゴイ身分高い貴族とかー将軍家とかって洗礼受けるじゃん?神様とか精霊とかー」

「はい、七歳になる前に受けると聞きました。何で私・・ヤミ・・」

「簡単な話、アンタの両親が忘れてたんだお」

 まじかお!?

 成程私が影姫といわれる由縁が深まりましたね

「そこで、ヤミが勝手にやったっぽいよ」

「なんかもう私可哀想ですね」

「面白いじゃん」

「将軍面白くないですよ!可哀想なこといっちゃ駄目ですよ」

「おぉハレル君」

「じゃなくって、将軍ほかの大将軍たちが御呼びです」

「じゃーなー」

 歩いていかれた。

 ・・まぁ、いっか・・死ななきゃいいし

「武器武器」


 ケリーが遠くで私の分の武器も取っていてくれていた。実はいい人?

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