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少年少女大戦  作者: セイセイ
第一章:カラフル編 - 色彩の侵食者
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グレーケルベロスのミーティング

暴走したシルBOWをなんとか鎮めた後、グレーケルは緊急ミーティングを招集した。


「はい、それでは今日のミーティングを始めます」


会議室に集まったのは、グレーケル、ベロス、レトリバー金、ヌシP、そしてシルBOW。


「議題は『今後の活動について』です」


グレーケルが資料を配るが、早速ヌシPが立ち上がった。


「その前に、アタクシの新しい回転技を披露させてください!」


「座りなさい」


「美は待ってくれません!」


「ミーティングも待ってくれないのよ」


ヌシPを強制的に座らせると、今度はシルBOWが発言した。


「会議室での小規模な爆発なら可能ですが、いかがでしょうか」


「却下」


「そんな…」


レトリバー金が手を上げる。


「あたしから提案があるんだけど、新しい実験設備の導入を…」


「却下。予算がないの」


「えー」


ベロスだけが真面目に聞いている。


「お姉ちゃん、今後の活動って具体的にはどんなこと?」


「ええと…」


グレーケルは資料を確認する。しかし、集まったメンバーの顔を見ると、何を話せばいいのかわからなくなってきた。


「アイドル活動…よね?」


「そうです!アタクシがプロデュースする最高のアイドルユニット!」


「でも爆発の演出も重要です」


「科学的なステージも面白そうだな」


「みんなで楽しくできればいいよね!」


話がまったくまとまらない。


「えーと、つまり…」


グレーケルが頭を抱える。


「要するに、みんなでワイワイやりたいってことでしょ?」


ベロスがシンプルにまとめると、全員が頷いた。


「それでいいじゃない!」


「美も科学も爆発も、全部一緒にやりましょう!」


「最高のカオスですね」


「アタクシの芸術性も加わって完璧です」


結局、何も決まらないまま時間だけが過ぎていく。


「はあ…今日のミーティングはここまでにしましょう」


グレーケルがため息をつくと、ベロスが慰めるように言った。


「お姉ちゃん、無理に決めなくてもいいんじゃない?みんなが楽しければそれでいいよ」


「そうね…確かにそうかもしれない」


グレーケルは微笑んだ。真面目に考えすぎていたのかもしれない。


「じゃあ、今度からはもっと自由にやりましょう」


「やったー!」


「爆発し放題ですね」


「実験し放題だ」


「回転し放題です」


「…やっぱり少しは制限が必要かも」


グレーケルは再び頭を抱えたが、その顔には苦笑いが浮かんでいた。


まともな話し合いにはならなかったが、仲間たちの絆は確実に深まっていた。



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