飛んで火に入る恋の虫

本作は「カクヨム」でも、宙色紅葉の名前で投稿しています。

【あらすじ】
【あらすじ】
高校生の湯川杏は、ある日、同級生の日高光星（ひだかこうせい）に告白をされた。
友達から付き合ってほしい。
その言葉をうのみにして、あくまでも友達として付き合いを始めようとする湯川と、友達のような感覚で恋人になってほしいと告げた日高では微妙に行き違っている。
すれ違いにはすぐに気が付いた湯川だったが、彼女はあえて訂正をしなかった。
自分たちの関係が友達であるか、あるいは恋人であるかなど誤差であると思っていたし、恋をしてみたかった彼女にとって、何となく好ましい雰囲気のする日高と付き合うのは好都合だった。
湯川の勘は当たっていて、彼女はすぐに日高が大好きになり、キスや触れ合いを求めるようになる。
照れ屋で恥ずかしがり、気は強くないがその分、穏やかで優しい彼の虜となった。
二人は甘酸っぱい青春を送っていたのだが、ある日、日高にデートの予定を潰されたことで二人の仲は少々険悪になってしまう。
日高とデートをする予定だった日、湯川は友人と遊びに出かけたのだが、そこには同じ高校に通う男子もいて、偶然、その姿を日高に目撃されてしまう。
過去のトラウマもあって暴走する日高は、その場で湯川を呼び出し、自宅へと連れ込む。
微妙にすれ違った二人の心は甘い溺愛で再び溶けて……