第二十五章5 【アンサー・クリエイト/アンサー・クリエイト2】5/第03班/【第3覇王/サード・オーバーロード神殿】の招待05
【ピンク・シニョリーナ】の大嘘に対して、【芳一】は、
「【ピンクちゃん】、あんまり適当な事言わないでね」
と注意するが、【ピンク・シニョリーナ】は、
『はいはい、にゃぁ~ん』
と軽くあしらっている。
【芳一】からしてみれば、自分の事に対して嘘を言われて居るので面白くないのだが、【ピンク・シニョリーナ】は、他の3名にマウントを取るのに夢中の様だ。
実力では敵わないから、【第3ベッド】/【芳一】の3番目の彼女という権利を買ったと言うアドバンテージをフルに利用しているのだ。
そう言う女子同士の勝負に【芳一】は口を出すことは出来ない。
下手に誰かに荷担すれば、それがまた新たなもめ事の発端になる。
だから静観するしかないのだ。
そんなやり取りがなった中、【乃木口 締印】は、
『いらっしゃいなのだぁ~。
ボクの【第3覇王/サード・オーバーロード神殿】へようこそなのだぁ~』
と言ってきた。
【芳一】は、その瞬間、人選を誤った事を直感した。
人選を誤る?
それはどう言う事か?
それは、【締印】に対して、【ピンク・シニョリーナ】を連れてきた事だ。
【締印】と【ピンク・シニョリーナ】。
この2名は同じ匂いがする。
実際、2名は見つめ合い。
『・・・』
『・・・』
『ソウルメイト・・・と逢った気がするにゃん・・・』
『ボクも同じ気持ちだよ、マイフレンド・・・』
と言って、手を握り合った。
そして、それが、
【ヴィナフェリア】、
【ミリア】、
【レリア】、
の3名が【ピンク・シニョリーナ】に対する印象を爆上げするきっかけになってしまった。
なんだかんだ言って素直な3名は、【ピンク・シニョリーナ】を凄いと完全に認めてしまったのだ。
尊敬の念さえ抱いてしまっている。
それが見て取れたから、【芳一】は、
(しまった・・・
この組み合わせで来るべきではなかった・・・)
と後悔するのだった。
後悔後に立たず。
大して何も考えずに班分けした事が禍した形になってしまった。
【締印】と【ピンク・シニョリーナ】・・・
出逢ってはならない2名が出逢った時、大暴走が始まる。
そんな悪い予感がしてならなかったのだった。




