表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で俺が史上最悪の独裁者になるまで 〜転生先は貧弱な田舎貴族。しかし肉体強化魔法と転生前の知識で成り上がる波瀾万丈の物語〜  作者: 蒼一朗


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/99

第48話 逃走劇の終焉

 目の前には三頭のフェンリルが俺を囲んでいる。低い唸り声をあげ、鋭い牙を見せながら狙いを定めてくる。三頭のフェンリルを相手にして、さすがの俺でも武器無しでは勝てない。だが、この時の俺の目的は奴らを倒すことじゃない。ハーフリングたちが安全に避難を終えるまで、時間を稼げればそれでいい。


 フェンリルは速い。肉体強化魔法を使っても、その俊敏さにはついていけない。俺の拳や蹴りは、ことごとく空を切るだけだ。相手が一頭だけならカウンター攻撃をしかけることもできるが、相手が三頭もいてはそれも難しい。二頭や三頭から同時に攻撃されると、カウンター攻撃を繰り出すことができない。

 ただし、肉体強化魔法により俺の防御力も強化されている。奴らの攻撃を受けても、致命傷にはならない。傷は増えていくが、まだ耐えられる。


 俺は冷静に時間を稼ぐことに専念し、少しずつ後退しながら門へと向かう。奴らの攻撃をかわし、かわされつつ、なんとか引き延ばす。


 やがて、門が視界に入ってきた。どうやら、ハーフリングたちは無事に避難を完了したらしい。これで俺も城壁を超えて二ノ町へ逃げ込むことができる。――そう思った瞬間、背後に異変を感じた。


「なんだよ、これ……」


 振り返ると、いつの間にかフェンリルの数が増えていた。どこかから次々と集まってきたらしい。今では十頭以上が俺を取り囲んでいる。いくら肉体強化魔法を使っていても、この数を相手にして城壁を越えるのは無理だ。


「やばいな…」


 焦りを感じ始めたその時、突然、上空から轟音が響いた。見上げると、城壁の上から無数の魔弾が降り注いでいた。ハーフリングの保安兵たちが魔法銃を乱射して、フェンリルの群れを狙っている。


 フェンリルたちは一瞬、ひるんだ。これを逃すわけにはいかない。俺は全力で動き、フェンリルたちの包囲をすり抜けた。そして、肉体強化魔法を使って一気に城壁を駆け上り、二ノ町へと飛び込んだ。


 息を切らしながらも、無事に城壁の向こう側へ避難できたことに安堵する俺。しかし、一ノ町にフェンリルたちはまだ残っている。戦いはまだ終わっていない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ