表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で俺が史上最悪の独裁者になるまで 〜転生先は貧弱な田舎貴族。しかし肉体強化魔法と転生前の知識で成り上がる波瀾万丈の物語〜  作者: 蒼一朗


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/99

第24話 近衛兵団

 王の近衛兵に任命された俺。正直なところ複雑な気分だった。近衛兵になることは、田舎貴族の次男坊である俺にとって、異例の大出世だ。しかし、目指していた文官ではなく、武官としての出世。皮肉だが、国王直属の部隊に加わるというのは、本当に名誉なことだ。


 だが、ミュラー兵団にとっては、まさに大損害だった。実はこの時、俺1人だけではなく、ミュラー兵団からは優秀な肉体強化魔法の使い手が10人も近衛兵に異動させられた。これも王の命令によるもの。俺を1人で近衛兵に入れるのはかわいそうだからだそうだ。大きなお世話。これでミュラー兵団の戦力は一気に削られた。まさに痛恨の一撃。


 10人の精鋭が抜けることで、兵士たちは戸惑い、肩を落としていたが、王の命令は絶対だ。俺たちはその命令に従わざるを得なかった。


 兄がミュラー兵団に残っていることだけが、唯一の救いだ。兄がいる限り、ミュラー兵団はまだ崩れない。この頃の兄はすでに、ミュラー兵団どころかヒルトハイム王国で最も強い戦士だった。彼がいれば軍の士気は保たれる。


 近衛兵団。こいつらはこの国で一番の歴史と伝統を誇る部隊だ。国王直属の部隊で、その主な任務は王族の守護。王とその一族の命を守ることが目的の部隊で、それ以外の任務ないに等しい。国ができた時から、剣と盾で王を守り続けてきたエリート部隊。基本的には世襲制で、選ばれた家系のみがその任に着くことができる。だから、近衛兵は全員が強いエリート意識を持っている。『俺たちは普通の兵士とは違う』というプライドを持っている。


 そこに今回、俺たちが『特例』として入隊することになった。しかも、ミュラー流剣術という、伝統とは全く異なる新しい技術を教える立場として。田舎の貴族が王都のエリート貴族に剣を教える。それが、彼らの誇りをどれだけ傷つけることになるか。この時の俺は、それを知るよしも無かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ