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Episode1-6
「宮廷警備隊第13班・・・あった・・・」
ようやく建物の端も見えたかと思いきや、1階に目的の部屋はなく。
3階へ上がり、建物の半分まで来たところにその部屋はあった。
軍部大きしといえどさすがに広すぎる。
ミオはがっくりとうなだれた。
しかし、それもつかの間、扉を真正面に捉えればおのずと背筋が伸びた。
制服のスカートの皺をサッサっと正し、髪紐をキュッと締める。
やや乱れた息を整え、ミオは扉に手を掛けた。
「失礼いたします! 本日より配属となりまっ──!!」
が、一息に告げるハズだった挨拶は、謎の物音と衝撃により途中でかき消されてしまうのだった。